Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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オーディオが壊れる。そしてモンク・コンペティション近し。

2008年09月27日 05時46分07秒 | jazz
すごく久しぶりにジョシュア・レッドマンを聞いてみたくなった。実は、非常に苦手なプレーヤー。でも、ジャズって期間を置いてから聴いてみると違った味わいを感じるもの。決して先入観だけで好き嫌いを判断してはいけない。

一時期、すごくよく聞いていた「Beyond」。変拍子を多用し、テナー以外にもソプラノやアルトも吹きまくり、ゲストにマーク・ターナーも呼んでいる。このアルバムの影響で変拍子ジャズを演奏する若人も多くなった。僕自身も当時、これはトレンドだと思い、少なからずの影響を受けた。まぁ、このアルバム以前から、僕は変拍子は好きで、自作曲にも変拍子は多かった。でも、それはキング・クリムゾンの影響が大きかったのだけど。

で聴いてみて、結果的にやはりダメだった。なんでか分からないけれど、彼のサックスには「あざとさ」を感じてしまう。凄く頭のいい人だとは思うんだけど、ストレートに心に入って来ないというか・・。ゲストのマーク・ターナーとのバトルも超絶技巧で凄い!と思うんだけど、心に沁みては来ない。曲自体も「いい曲だなぁ!」と感動するものは無い。耐えられずに途中で止めて、マーク・ターナーのアルバムを聴いてみた。・・・凄いんだけど、正直しんどい。これって歳のせいかなぁ。音楽はやはり楽しかったり、気持ち良かったり、感動を貰うもんじゃないと!って思ってしまう。でも、日本も世界も見渡すと、テナーって言ったら彼らの影響を受けた人達ばかりで、誰が誰だかあまり見分けが付かない。もっと個性が出る楽器の筈なんだけど。このトレンドには一寸ついていけないなぁ。

こんな感じで、なんだか自分でも嫌なくらいシラケて音楽を聴いていると、オーディオまでがそれに反応したのか、CDの読み取りが出来なくなってしまい、止まってしまった。5年ほど付き合ったミニコンポがお陀仏・・はぁ、凹むなぁ。まぁ、決してジョシュア君のせいでは無い筈なんだけど。(笑)

ジョシュアといえば、モンク・コンペティションの最優秀賞。僕の生徒の一人に英語の堪能な子が居て、「今年はサックス部門らしいです。アプリケーション・フォームもネットでダウンロードできますよ。」と教えてくれた。これも何かの縁。グチャグチャ批判してるくらいやったら受けてみるかぁ!と思って英文を読んでみたら、「今年で30歳までのサックス・プレイヤー」と明記してある。あ、自分の年齢の事忘れてた。お話にならんくらい歳食ってた。(笑) まぁ、受けたところで賞が戴けるなんてのはハナッから思ってなくて(っていうか、どうでもよくて)、世界中から一流プレイヤーが集まり、真剣勝負するってのが何だかワクワクする。WBCやオリンピックみたい。バックを務めるミュージシャンも超一流。そういう場所に身を置いてみたいってだけかも。そこで優勝したジョシュアやシェイマス・ブレイクはやはり凄いんだと思う。(僕のお気に入りは、3位入賞のクリス・ポッターだけど) 若くて才能のある人は、日本からもどんどんチャレンジして欲しいと思う。あ、今年のは、とっくに締め切り過ぎてました。(苦笑)

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