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自転車ロードレースやロングライドの話題が中心です。
脊椎関節炎と付き合いながら生活しています。

サロベツ100マイルロードレース S2 100km

2016-07-27 09:01:05 | 自転車

北海道らしい牧草と牛だけの景色の中でロードレースを走る・・・北海道の北部、豊富町で開催された「サロベツ100マイルロードレース」に参加させていただきました。
シクロスフィアのデータを貼っておきます。
https://cyclo-sphere.com/w/ba3933aac337e8dec1526dbbb37afe9744b9dc84712a49234e419670c8f7726b

このレースは20kmの周回コースをカテゴリー毎の距離数だけ周回します。
S4は2周40km、S3は3周60km、S2は5周100km、エリートは8周160kmで、エリートクラスは道内では最長距離のレースとなります。
自分はS2で5周100kmに出場しました。
S4のときにゴール直後に後続の選手と絡んで落車し、肩を脱臼し、肋骨にひびが入ってしまった経験がトラウマになっていたのか、S3のときのゴールスプリントでは、ゴール100m他前で脚を緩めてしまい後から悔しい想いをした因縁のレースです。

前日の15:00頃に豊富町に入り、1周試走して軽く汗をかいてから宿にチェックインしました。
宿の駐車場でブレーキシューを勝負ホイール用に交換していたら、取り外したアルミリム用のブレーキシューのワッシャーを一枚落としてしまい、探したのですが見つからず・・・一旦は諦めたのですが交換作業終了後に「失くしたままだと気持ち悪いな~」となにがなんでも見つけなければ気が済まなくなってしまい、駐車場をくまなく歩き回って探しましたが見つからず。
車を移動させてみたら、ようやくワッシャーが見つかりすっきりしました。
部屋に戻って夕食を詰め込み、テレビでも見ようとスイッチを入れたけど・・・映らない・・・テレビは諦めて持ち込んだ本を読んだりスマホをいじったりして9:00には就寝。

5:00に目覚めて出すもの出してすっきりして、いつもの赤飯朝食。
ジャージに着替えて5:45頃に宿を出発。
大会本部正面の駐車場に車を止めて自転車を組みたててから、会場内をうろうろ。
受付とサインを済ませて、ドリンクを作ってから少しだけウオームアップ。
ウオームアップから戻ったら既にスタート位置に整列が始まっていたので後の方に並んでスタートを待ちました。
この時点では特にレースプランは考えておらず、今回は「逃げ」をのがさずに加わろうというくらいの考えでした。

スタートしてから最初の軽い登りまではゆるゆると集団の中で走っていましたが、下りに入ったらブレーキを握るのがめんどうだったので、そのまま加速して交差点に入り速度を落とさずに左折、逃げたいわけじゃないけど集団を活性化させようと飛び出しました。
でも、いつものことながら集団はペースアップするでもなく、一緒に前に飛び出してくれる選手もなく、しょうがないので、しばらくそのまま走って集団に戻りました。
集団は毎周同じ登りの手前で速度を落としサイクリングペースになり、登り区間ではペースアップもありませんでしたが、3周目の平坦区間でペースが落ちたところでブレーキを握るのがめんどうだったので加速して前に出てそのまま少し先行しましたが、3周目は地元賞があったから集団のスピードアップで軽く吸収されると思いなおして脚を緩めました。
その後登りが始まると地元賞をめぐって4名ほどが先行したため、これを吸収しようと集団が活性化し、自分も追走メンバーに入って脚を使いましたが、ゴールの1km手前で諦めました。この3周目でかなり脚を使ってしまい、ペースアップについてゆけなくなりつつありました。
4周目は、集団の後ろでブレーキを握りながら走るのはめんどうだったので、できるだけ前の方でペースアップに対応していましたが、「ローテーションが回らない」と文句を言う選手がローテーションを飛ばすため、中切れが発生しそうになり、下がろうと思っていた自分がフォローすること数回、ここでペースアップに付いてゆけなくなり、登りが始まる交差点で集団を見送ることになってしまいました。
ここで僕のレースは終わりました。

ここから先の30kmは前にも後ろにも選手が見えず、独走でした。
途中で同じチームのB選手が止まっているのが見えましたが、視界に入ってからほとんど停車したまま動きが無かったので、パンクだと思いこんでしまい、復帰を待たずに追い抜いてそのまま走ってしまいました。ホイールサポートは先頭集団にだけ付いているため、パンクだったらリタイアだという頭があったからなのですが、ゴール後に聞いたら「チェーン落ち」だったということでした。
B選手を待って、一緒に追走すれば、先頭集団には追いつけなかったけども、先行する数名の選手達には追いつくことができたはずなので、ちゃんと止まって状態を確認すべきでした。
こういうときこそチームの一員として動くべきだったと反省しています。

30kmの独走は楽しくなく、辛いだけでした。
ものすごく見通しが良い地形なのに、前に選手は見えず、後ろにも選手は見えず、こんなロードレースは経験がありません。
目標もなければ、追い立てられるものもありません。
すっかり走るモチベーションを失ってサイクリングペースでなんとかゴールまでたどり着きました。

結果を見れば、途中で無駄に脚を使い過ぎていることは明白ですが、そういう走り方が楽しくてレースに参加しているので、まったく悔いはありません。
ちょいと飛び出すことを続けていれば、いつか、誰かと、タイミングが合って楽しく逃げることができるのではないかと。でも、そういう波長の合う選手はエリートに行っちゃってるので、なかなか追いつけないな~。

ゴール後に同じカテゴリーで走ったパラリンピック日本代表の藤田選手とお話ししたりしているうちに、S2のリザルトが発表されたので、確認して帰路につきました。
そういえば、屋外で自転車に乗って雨じゃなかったのは、ほぼ1ヵ月ぶりだったよ。笑


2016年 ニセコクラシック 140km

2016-07-13 11:30:38 | 自転車

UCIグランフォンドワールドシリーズの公式予選大会となった2016年の「ニセコクラシック 140km」に参加させていただきました。

第1回、第2回大会は、70kmコースに参加しましたが、北海道車連上位カテゴリーの選手達が140kmコースの暑さと登りに苦しみながらも達成感いっぱいでゴールする姿を羨ましく感じていました。
それでも「自分は完走できないな」と別世界のことのように感じており、140kmは自分にとって現実的ではない夢のレースでした。
今シーズンは北海道車連のS2クラスに昇格したため140kmに参加する資格を得まして、このレースを完走する事を今シーズンの最大の目標にトレーニングを続けてきました。

昨年のシーズンは冬の間にじっくりとLSDに取り組みましたが、高い出力でのトレーニング不足だったのか、道新杯では完走で精いっぱい、得意のTTですら結果を出せない状態でした。
その反省を活かして、SST強度でのトレーニング時間を増やし、シーズンが進むにつれて強度を上げてゆき、ニセコクラシックにピークを持ってこれるようにスケジュールをたてました。
そのため、道新杯ではラップアウトとなってしまいましたが、それ以降、毎朝20分だけですがSST強度でローラーを回し、夜にマイクロバーストなどVO2Max以上のインターバルを実施し、週末にはできるだけ距離を乗り、チームの練習会にも積極的に参加するようにしました。
そのおかげで、手稲山で2年ぶりに自己ベストを更新する事ができ、コンディションが上向いている事を感じられました。
コンディションが上向きと言っても、毎日のローラーや練習会で楽に走れるわけではなく、常にいつもの脚の重さやだるさを感じながら、それでも「継続は力なり」と言い聞かせてトレーニングを続けました。

自己流なので正しいのかどうかわかりませんが、5月以降にポジションも大きく変更しました。
ペダルに力を伝えやすくなるようにシューズの中敷きをオーダーメイドで作ったり、サドルをcm単位で上げ、ハンドルも下げ、クリート位置も何度も見直しました。
ペダリングの意識も母指球から踵に変更し、脚腰の裏側を意識するようにしました。

手ごたえを感じたのは、ニセコクラシック本番1週間前のコース試走でした。
時間が合わず単独で走ることになり、相当の疲労を覚悟していたのですが、気温が低かったせいもあるかもしれませんが、登りでタレることもなく、70kmコースで地獄のように苦しんだ登り区間もさして苦しむことなく「あれ?もう終わり?」と感じたくらいで、翌日以降も疲労を感じる事がありませんでした。
もしかしたら、コンディションがかなりよい状態になってきているのではないかと、喜んだ反面、本番前に興奮して疲労を自覚していないだけで、実際は疲労が蓄積していてガクンとコンディションが落ち込んでしまうのではないかという不安もありました。

レース前の食事も「おはぎ」一辺倒から「赤飯」に換えて、血糖値が急激に上がるのを防止したり、レース前日は自転車に乗らなかったのを、前日に心拍を一定レベルまで上げるために自転車に乗ってみたり、補給ジェルを自作にして塩分をはじめとするミネラルやクエン酸などを加えて足攣り対策をしてみたり、タイヤにはシーラントを入れてパンク対策をしたり、ほんの少しずつですが変えられるところは変えて本番に臨みました。

前日受付なのでニセコに宿泊することになりました。
ライダーズミーティングでは、日本語でしゃべる内容と英語で通訳される内容に差があって、危険個所の説明では英語の方を聞いていた方が情報量が多いこともありましたが、日本人以外の選手達も多く参加されていて、国際大会らしい雰囲気で盛り上がりを感じました。

枕が変わると寝付けない自分にとっては、前泊は好ましくありませんでしたが、札幌~ニセコ間を2往復するのも無駄なような気がして・・・。
心拍計のベルト部分を忘れてしまったのですが、宿の奥様にゴム紐をいただいてしのぐことができました。感謝です。
木造のペンション素泊まりだったので、お子様が飛び跳ねる音もしゃべる声も気になって、ベッドに入ってから1時間半ほど寝付けませんでしたが、起床時には寝不足を感じることはありませんでした。

スタート前に50歳以上の選手達の並ぶ位置について混乱があったようですが、結局、自分は最後尾からのスタートでした。
最後尾からうねるように進んでゆく大集団の選手達を見ていると、ものすごく貴重な景色を見ているのではないかという気になって、隣の選手と「すごい景色ですよね!」と盛り上がりました。

徐々に位置を上げてゆくつもりでしたが、リアルスタートがきられても、300名以上の選手達がひしめき合う状態では、なかなか前に上がることはできず、花園への登りではやむをえず右側車線を使って少しずつ前に上がってゆきました。
既にこの段階で、自分的には脚がキツかったのですが、ここで遅れたら足切りにひっかかってしまうという恐怖心から、脚が攣らない程度にできるだけ頑張って登ることにしました。
ニセコヒルクライムのコースに出てからは、自分のいる位置あたりでは少しずつ選手がバラけ始めていましたので、ここがチャンスとばかりに位置を上げて、下りで大人数に埋もれないように位置取りを変えました。
ここでサングラスが曇って前が見にくくなったので、外して背中のポケットに入れようとしたときにフレームが外れてしまい、サングラスを装着する事が出来ない状態になってしまいました。停車して直す事も出来たのですが、停車する事=集団から遅れることなので、そのままポケットに入れて走り続けました。このことが後に悲劇を生むことになろうとは。

604号線まで降りたところで、K野さんがいる集団に追いつき、登りも下りもペースが合っていたのでそのままご一緒させていただくことにしました。
老古美駐車場までの間に、E本さん等の集団にも追いつき「完走ギリギリだよ!」とはっぱをかけてスピードアップを促しました。
パノラマラインでも同じ集団内で走りました。
パノラマラインでときどき現れる平坦気味の区間や山を降りてからの平坦区間で補給をとっているタイミングでK野さんの強烈な牽きによる中切れを起こしそうになることが数回あって、「ここで遅れたら完走できない!」と全力でダッシュして追いつくことが何度もありました。
補給のタイミングは一旦前に上がってからの方が良いという事を学びました。
S4だったら後ろに下がって補給してからでも余裕で追いつけたのですが、S2やエリートともなるとそうはいきませんでした。

パノラマラインの登りでは、楽ではなかったものの、ドリンクや補給を積極的に取っていたことがよかったのか、攣りやエネルギー切れの兆候は感じず、そのまま下りまでなんとかなりそうな体調で登り続ける事ができました。
きっと、大雨のため暑さによる消耗がほとんどなかったので、体力の低下が抑えられたのだと思っています。
霧のため神仙沼駐車場がどこだったのかわからないまま平坦区間に突入し、いつのまにか下りに入り始めました。下りではK野さんが先行し、見える範囲で遅れないように、叩きつける雨の中「痛い、痛い」と言いながら日の出分岐まで下り、さらに吉国に向かって集団が縦に伸びながら下ってゆきました。
大雨のため眼にどんどん雨水が入ってきますし、前走者の車輪が跳ね上げる泥水も顔にかかってきますので、サングラスが無い状態では眼を開けているのがやっとの状態で速度を上げられずにイライラしていました。
雨が当たって「痛い」という体験は、このときが初めてでした。
サングラスの無い状態で雨でコンタクトレンズが流れなくてよかったと思います。
この段階でパノラマを一緒に登った集団は、かなりバラバラになっていたようで、知り合いも何名か見えなくなっていました。

下りきってからは、いよいよ初体験の「補給」でした。
さすがに集団はバラけていましたし、補給所を前にスピードが緩んだため、あまり苦労もせずに目的のドリンクをゲットする事ができました。
捨てたボトルは最初から捨てるつもりで安い物を買っておいたので未練はありませんが、あの捨てられたボトル達はどこに行ってしまうんでしょうね?
ドリンクをケージに収納するのに手間取っている間に前の選手達と少し離れてしまい、肝を冷やしましたが、全力ダッシュで集団に復帰することができました。
この集団で豊国の登り口までスピードを上げて・・・と思っていたのですが、この集団は前を牽かない選手がたくさんいて、その選手達が前に出た時にスピードがサイクリングペースにまで落ちてしまい、道内選手達が積極的に前に出てスピードアップを促すのですが、道内選手達が後ろに下がったらとたんにペースが落ちる事の繰り返しで、時間を大きくロスしてしまいました。
ここで頑張って牽き続ければよかったのかもしれませんが、そうすれば日の出までの登りに苦労する事が見えていたので、ぐっとこらえて自重しました。

川沿いをゆるゆると進み、日の出への登りが始まりました。
70kmコースに出場した時は、ここでダメージを受けてヘロヘロになっていたのですが、気温が低い事もあって、今年はまったくタレる気がしません。
自分としては速いペースで新見分岐を右折して日の出まで登り切りました。
ここでチームニセコのT淵さんに追いつかれたのですが、この選手をエリートの選手だと思いこんでおり、競るべき相手ではないと勘違いしていました。T淵さんより前にゴールすればS2で10位以内だったので、ちょっぴり悔しさもあります。

残り2つの登りに備えて脚を休めながら下り、第2補給所を通過しました。
ここで白の水ボトルをもらおうと思っていたのですが、係の人達が持っているのはすべて黒ボトル・・・白が見えた時は時すでに遅し・・・限定ボトルをセットでゲットできませんでした。
ここからの登りは真っ直ぐ坂道が見えて気持ちが負けてしまう区間です。
登り切ったと思っても、もう一段登りがあり、そこで毎年脚を攣らせてしまってペースダウンしていたのですが、今年は攣りもせずチームニセコの選手について登りをクリアできました。
黄色い橋の下をくぐって最後の登りに入り、急勾配に心が折れかけますが、最後の関門をクリアすることだけを考えてペダルを踏み続けました。

最後の関門を通過した時点で、もう周りの選手達と競るのはやめましたが、後ろに追いつかれるのも悔しいので少しペースアップをしましたが、基本的にサイクリングモードで走りました。
T淵さんが先行しているのが見えましたが、「エリートの選手だから」と見送って、道内選手3人で並んでゴールゲートをくぐりました。
ゴール後にT光さんが声をかけてくださり、完走した実感がわいてきました。
着替えてから無料のマッサージで腰のケアをしてもらって、総合リザルトを確認してからお土産(ミルク工房でシュークリーム、湧水の里で豆腐)を買って札幌に戻りました。

心残りが一つ。
去年のニセコクラシックとツールド北海道でほぼ同じ位置でゴールした神奈川のN山さん夫妻にお会いする事が出来なかった事。

ニセコクラシック140km
4:43:34
男子140kmオープン 167位
50歳以上カテゴリ 9位
北海道車連S2 11位

大会関係者の皆さん、お疲れ様でした。
一緒に練習してくれた皆さん、ありがとうございました。
アドバイスを下さったチームメイトの皆さん、ありがとうございました。
写真をとってくださったノンタナさん、ありがとうございました。
来年も元気だったら出場したいと思います。


ポジション変更

2016-06-03 17:47:30 | 自転車

それなりに自分で考えて冬の間にトレーニングしてきたけのだけど、道新杯でS2レベルのレース強度に対応できない事を自覚しました。

より高い強度への順応は、時間がかかって徐々に積み上がってゆくものなので、週末にできるだけ屋外で長い距離を走るように、練習会のお誘いがあれば家族サービスに無理のない範囲で参加することにしました。屋外で自転車に乗る事が嫌いな僕ですが、S2ではレースにならないことがわかりましたので、屋外練習嫌いを返上します。(笑)

S藤さんからの助言で「VO2Maxが全然足りてねえ。」(実際にはこんな厳しい言葉ではありませんでしたが、こういうことだと理解しました。)ということで、より高い強度への順応については、距離を踏むだけでなく、日々の屋内ローラー練でも、SSTやFTPの強度に加えて、VO2Maxとそれ以上の強度にあてる時間を増やすことにしました。
S4レベルまでであれば、FTP強度のトレーニング時間がほぼ100%でも、それなりにレースが出来たのですが、S3以上ではレースにすらならないことがわかりました。

そうなってくると、トレーニング時間が足りないので朝練を始めることにしました。
といっても屋外に出るまでの時間はとれないので、屋内でローラー練でSST~FTPの強度でを20分~30分間集中して実施する事にしました。
仕事から帰宅後は、その日のコンディションに合わせて時間と強度を調整することを前提に、基本はVO2Max以上の強度で30秒~3分のインターバルトレーニングを実施する事にしました。

毎日、毎週、きっちり実施できているわけではありませんが、疲労感はかなり強いので、きちんと回復してフレッシュになった時に少しでも強くなっている事を期待しています。

しかし、トレーニングの時間と強度を増やすだけでは、50歳を過ぎた老体には厳し過ぎますので、より負担を少なくパワーの維持できるポジションを探して、ポジションを模索しています。
道新杯以降に調整したのは、「サドル高」、「ハンドル高」、「サドル後退幅」、「クリート位置」です。
これまでは、あまりポジションにこだわりはなかったのですが、2015年の春頃から、明らかに違和感を感じ、パワーが続かなくなったので、年齢のせいかと考えていましたが、それだけではなく、そもそも合っていないポジションで無理やり走っていたような気がします。
実際には、サドルを2cm程上げ、サドルを1cmほど後退させました。ハンドルも1cmほど下げ、ブラケットの角度を少し寝かせました。クリート位置はかなり頻繁に変えているので、まだなんとの言えないところです。

このポジション変更に加えて、ペダリングも変えるように意識しています。
言葉では表しにくいのですが、「踵をストンと下に落とすようなペダリング」というのが感覚的にしっくり来ます。
元々の自覚として、踏み下ろす際に踵が上がっている事はなく、脚の裏面は地面に対してほぼ平行でしたが、たまに疲れて来たり、登りの後半になってくると踵が下がっていたように思います。
これが、サドルを上げることによって、踵が下がるということがほぼなくなったように感じますが、ペダリングの意識としては「踵を落とす」という感覚です。
これによって疲労する脚の部位が太腿の全面が主だったのが、太ももの裏と太もも裏の付け根部分に主たる疲労を感じるように変わりました。
これが良いのか悪いのかわかりませんが、しばらく続けてみようと思います。


2016年 道新杯 S2 長沼

2016-05-12 16:26:29 | 自転車

道内ロードレース初戦「第35回道新杯自転車ロードレース大会」に参加させていただきました。
今シーズンは「S2」での登録となります。

今回のレースは風が強いことは試走の段階でわかっていましたので、去年のように石畳区間から左折した向かい風区間で風に負けないことを心に固く誓って、安全のため前輪はローハイトリムのホイールに替えてのスタートでした。
スタートは3列目くらいから、ペダルもきっちりとはまってダッシュし始めましたが、前の2名が遅く、車体をふらつかせていたためハスリを警戒してブレーキをかけて速度を緩めたため、左右からどどっと追い越されて集団の後ろの方に下がってしまいました。
こういうのも運なんですかね。

スタート直後の第1コーナーで左からの突風に振られたのか、少し右前側で早くも落車発生!
ここから先は、あまり追い越された記憶がないので、自分の位置は落車の影響を受けなかった選手の最後尾だったのかもしれません。
スピードに乗れないまま石畳区間を超えてわずかに上がって左折したら、ものすごい向かい風で、ちょっと気を抜いて前の選手とわずかに離れたら劇坂ダッシュよりもキツイ・・・前を走る選手に着いてゆくのが精いっぱい。
それでもなんとか4周回目までは先頭集団に着いていましたが、4周回目はポイント周回なので集団は徐々にペースアップ・・・案の定、向かい風区間で2メートル離れ、右折してから1メートル離れ、そのまま差を詰めることができず、集団に二度と追いつくことはできないまま10週目まで単独走でした。

各所で知り合いが声をかけて応援してくれるのですが、応える走りができず恥ずかしい限りです。
前にも後ろにも合流できそうな選手がおらず、単独走で向かい風の中を走るのは、去年の美瑛でのツールの最後の平たん部を思い出しました。ツールのときは後ろから10名程度の集団が追い付いてきて合流してローテーションに加わったのですが、今回はそんな幸運はありませんでした。

10周目(だったと思う。)に前を走る3名の選手が石畳を超えた左折箇所で落車。
たぶん、風にやられたのだと思います。
この周回の上り区間(右折して少し登ってすぐに左折する場所)で受けた風は、このレースで自分が受けた最大の風でした。左に曲がりたいのですが、体を左に傾けてもどんどんバイクは右に流され、コースアウトしそうになり、行きたい方向に車体を向けることができず、停車するかと思うくらいの強い抵抗でした。
これで完全に脚が売り切れ、スピードを上げることができないままゴール前まで走ったところで先導バイクにラップアウトを宣告されました。

このレースにはとても速い選手が参加していたので、ペースが速かったのかもしれませんが、それに関係なく着いていっている選手はたくさんいるわけで、自分のS2クラスでの位置が末端にあるということを再確認しました。
いくら踏んでも売り切れることなく、少し集団の後ろで休めばすぐに復活していた体はどこにいったのだろう?ポジションの問題なのだろうか?トレーニングの問題なんだろうか?年齢の問題といってもほんの2年くらいでこんなに変わるものなのだろうか?
専門家のフィッティングを受けてみたいところですが、興味のあるフィッターは北海道への出張の予定はいまのところないとのこと。
自分でポジション等を工夫しながら、もっと距離を乗り込まなくっちゃ駄目なんだと思います。

途中でサイコンを見たら、スタートボタンを押していないことに気付きましたが、その際に押したボタンがLAPボタンだったので、記録なし~。
せめてデータは欲しかった・・・。


BRM504 北海道十勝 200kmブルベ

2016-05-10 13:08:54 | 自転車

5月4日(水)に開催されたBRM504北海道十勝200kmブルベに参加させていただきました。
ブルベで長距離を走る事はもちろんですが、十勝の食材調達も大きな楽しみです。
森林公園での落車骨折からおよそ1ヵ月を経過し痛みもやわらいでいたので、どれだけ走れるかを試す意味もありましたが、4日後にはクリテリウムレースがありますので、あまりダメージを残したくないという中途半端な状態での出走でした。

前日の11:00頃に札幌を出発し、国道274号線を通って夕張ICから高速に乗ったのですが、夕張~鵡川間で8kmの渋滞中・・・帯広には14:30頃に到着しました。
更別の「パン舎」さんで予約してあったパンを回収し、同じ町内の洋菓子屋さんで名物のクッキーシューとチーズケーキを食べて遅めの昼食としました。
帯広市内に戻って満寿屋でパンを購入し、大塚精肉店でジンギスカンを購入し、甘納豆の「福豆」に寄って・・・「4月29日をもって閉店いたします。」の張り紙が・・・十勝産の豆を美味しく甘納豆に加工してくれる貴重なお店だっただけに、残念です。

ホテルにチェックインしてから徒歩で帯広駅方面へ移動し、お土産に頼まれていたクランベリーのシアンルルクッキーを購入し、輪菓屋のドーナッツを購入し、楽しみにしていたインデアンでカレー(インデアンルー+カツのトッピング)を食べて大満足。
ホテルに戻ってお風呂に入って、天気予報を確認してウエアを揃えて、マンガを読みながらのんびりして就寝。

翌朝は5:00頃に目覚めて、満寿屋のパンを食べて、軽量化しようとトイレに座ったけども、いつもは快調に出すのですが、めずらしく出せず・・・緊張しているわけでもないだろうに。
天気予報を確認し、風と雨の予報が変わっていないことにがっくりしながらも、帯広まで遠征してきてDNSはありえないので、そそくさと着替えて帯広の森へ移動しました。
既に多くの参加者たちが駐車場に集まってきており、N村さん、K野さん、H田さん等とご挨拶。
自転車を組み立てているうちに雨が本格的に降り始めてきたので、最初からウインドブレーカーをはおり、シューズカバーを装着しました。
アイスアリーナ内で受付を完了し、ブリーフィングで広尾方面の天候が悪いことが予想されると聞いたものの、この時点では天候を甘く見ていました。
あのときのiwanさんの笑顔が意味する事がわかったのはPC2の直前でした。

7:00スタートグループで帯広の森を出発し、しばらくは道がよくわかっていないので集団に着いてゆく事にしましたが、GARMINEdge500にルートを登録してあるので、簡易ナビでコースミスする事はなく、その点は安心してペースの合う方達(レース会場で顔見知りの皆様)と進みました。
PC1ではドリンクも補給食も十分だったので買い物はせずに、スタッフにチェックをしてもらい、すぐに出発しました。

ここから先は雨はさほどでもありませんでしたが、前走者の後輪がはね上げる水を頭からかぶるくらいの勢いで、口の中が常にジャリジャリしていました。
風は左側からの横風で、ときどき突風で飛ばされそうになるくらいでしたが、進行方向をみると空が少し明るくなっていたので、天候が回復するかもしれないと楽観していました。
ときどき前日に3時間耐久に出場していたM浦さんが遅れる事があり、回収しながら進みましたが、やはり前日の疲労が影響してか、残念ながらひき返すことになりました。

ここから先は3名でローテーションしながら進みましたが、N村さんが「登りになったら各自のペースで行ってください。」とのことで、しばらく進みましたが、H田さんと相談して、ここから先は向かい風でもあるし、まとまって走った方がよいのではないかと、しばらく後続を待つことにしましたが、なかなかペースが合わず、振り返ると誰もいなくなっていました。
8時間を切って走りたかったことと、夕食にインデアンのカレーを届けるミッションがあったので、そのままマイペースで走り続ける事にして、一人でPC2を目指しました。

雨が激しくなってきたところで、T字交差点で赤信号待ちをしているときに、ふと青看板を見ると、左折すれば広尾、右折すれば帯広・・・右折しようかとも考えましたが、もうここまで濡れてしまったら同じなので広尾に向かう事にしました。
左折してからは雨が強くなり、向かい風も強くなり、雨が滝のように顔面を流れて眼を開けていられなくなるほどでした。
どこまで走ったらPC2にたどり着くのか、初めて走る道なので不安を抱えたままGARMINとにらめっこしながら走り続け、右側にセイコーマートが見えた時はほっとしました。

全身ずぶぬれの状態で、まずはトイレをお借りして顔の泥を拭い、指先から水が滴る状態のまま飲み物とおにぎりを購入しました。
こういう寒くて指先がおぼつかない時に、電子マネーは便利です。
外に出ておにぎりを食べようとしたら、壁にたてかけてあったバイクが風で吹き飛ばされて駐車場に転がっていました。左のブラケットが少し内側に倒れていましたが、フレームその他には損傷や傷は見当たりませんでした。
おにぎりを食べている時がもっとも雨風が激しかったように感じました。
風で身体が飛ばされそうになり、寒くて震えがくる中で、雨でべちょべちょになったおにぎりをのどに流し込むようにむさぼり、食べ終わった後に寒さに我慢できずに店内に入って暖をとっているときに、後続の2名が到着しました。
この2名と3人でゴールまで走ることも頭をよぎりましたが、ここから先は追い風が多いはずなので、このまま一人でゴールを目指すことにしました。

寒くて全身に震えが来ていたので、とにかく早く身体を動かしたくてバイクに飛び乗って出発しました。
さすがに追い風なので走るのは楽なのですが、身体が暖まらず、震えながら進みました。
ようやく体が温まって来た頃にブルベの参加者たちとすれ違いはじめ、T字交差点までに5~6名とすれ違いました。
ここから先は景色を楽しむ余裕もなく、時折吹きつける横風に耐えながら、ひたすら前に前に進み続けました。
このあたりから雨は少なくなり、時折晴れ間も見えるようになってきました。

更別の交差点で赤信号待ちしているときにふと右側をみると、昨日寄った「パン舎」さんの店舗が見えたので、なにか補給しようかとも考えましたが、この時間には商品が残り少ないはずなので・・・とそのままお店に寄らずに進みました。
中札内のPC3の手前、帯広広尾道と交差する手前で停車してスマホでPCの位置確認をしていると、少し前で停車した車から懐かしい顔が・・・M添さんでした!
買い物に行く途中に見つけて声をかけてくださいました。
PCの場所がわからなくて心細くなっている時に知り合いの顔を見て安心しました。
PCの場所をM添さんに教わって不安なく走り続ける事ができました。
M添さん、ありがとうございました。
また、レース会場で会いましょう。

中札内のPC3で缶コーヒーを飲んでいるところへ、PC2で会った2名のライダーが合流しました。
もうゴールまでわずかな距離ですので、2名を待っている理由はありません。
缶コーヒーを飲み干して、そそくさと出発しました。
ここから先は信号で停車する事も多かったのですが、その度にドリンクを飲んだり腰を伸ばしたり首を回したりして、リラックスして走る事ができました。
時計を見ると、8時間以内での到着は無理そうでしたので、最後のゴールまでは時間に関係なくのんびりと走る事にしました。
「帯広の森」に入ってアイスアリーナまでもう少しという時に、真後ろでディレイラーの操作音が聞こえたので振り返ると、一人のライダーが「やっと追いついたよ!」と嬉しそうに声をかけてくださいました。
ゴールの受付を済ませてから、バイクを掃除して車に積み込もうとしましたが、あまりにも汚れが激しくて、水をかけながら洗剤とブラシで洗車する必要があったため、掃除を諦めて車に積んで、プロテインを飲んでから汚れたウエアを着替えて会場を後にしました。

所要時間は「8時間13分」で8時間を切ることはできませんでしたが、雨と風のコンディションを考えれば満足です。

今回のブルベの補給一覧は下記のとおりです。

1)エナジージェル 3袋
2)ドリンク ボトル5本分
3)缶コーヒー 1缶
4)おにぎり 2個

ほとんど平坦なコースでしたので、FTP以上で走る区間は少なかったですし、ジェルの補給タイミングも適切だったのか、エネルギー不足を感じることはありませんでした。
帰宅してから体重を測りましたが、出発前とほとんど変わっていなかったので、補給は成功したといえるでしょう。
気温が低かったので発汗量が少なかったのが救いだったように感じました。

メガドンキに入っているインデアンで家族の夕食用のカレーを購入し、ローソンで眠気覚ましのエナジードリンクとアイスカフェラテを購入して、満寿屋さんのパンを食べながら高速道路で札幌に向かいました。
渋滞にも巻き込まれず、眠気に悩まされることもなく18:30頃に無事に自宅に到着し、みんなで美味しくカレーをいただきました。

自転車の楽しさを再確認することを目的とした久しぶりのブルベでしたが、雨と風が激しく辛い区間が多かったので、自転車の辛さも再確認する事ができました。
それでも、やっぱり自転車は楽しかった。