SUBGROUND

自転車ロードレースやロングライドの話題が中心です。
脊椎関節炎と付き合いながら生活しています。

第3回エンガル・サンロード(クリテリウム編)

2014-06-18 14:10:44 | 自転車

6月14日(土)から15日(日)にかけて第3回エンガル・サンロードに参加させていただいた。

恥ずかしながら、「遠軽」は通り過ぎたことはあっても滞在するのは初めてで、どのような町なのか想像すらできなかった。
そんな自分には縁遠かった遠軽のスポーツ公園で1日目のクリテリウムが行われた。

エンガル・サンロードについて事前にネットで情報を眺めていると、クリテリウムでもロードでも「落車」のイメージが強かったため、落車してバイクが壊れてしまうことも想定して、バイク2台体制で挑むこととなった。
幸いにも落車することなく、2日間を無事に乗り切ることができたのは、S4の選手たちの走行スキルの高さによるものと思う。S4の選手達に感謝したい。

朝4:15に起床し、5:00に自宅を出発した。
雨が降り続く中、道央自動車道を使って有料区間は1,500円。(軽自動車、休日割引)
所要時間は3時間かからないくらいだったので、余裕で受付時間に間に合った。
受付終了からレースまではかなりの時間があったが、この時間の中で2週間続いているゲリピー状態のお腹をなんとか回復させるべく、何度も何度も武道館のトイレをお借りした。
おかげさまで、レースが始まるまでには多少踏ん張っても、ちびってしまうほどの状態ではなくなった。(笑)

役員の皆様が忙しく準備に追われる中、着替えて、バイクを組み立てて、車載カメラを用意して、ドリンクを作り、ひととおりバイクの最終チェックを行った。
時間に余裕があるので、落ち着いて準備を進めることができた。
去年のツールド北海道の1日目は土砂降りの中で慌ただしく準備したため、なにか忘れているのではないか?と不安を抱えたままバスに乗り込んだことを思い出した。

コースクリアが確認され、試走が始まった。
まずは、ゆっくりと3周回ってみた。
予想よりも路面は悪くなさそうな印象だが、雨が降り続いているし、球場バックスタンド部の路面がデコボコで細かい砂利が浮いているため、ここで横Gをかけるような走行は厳禁だと感じた。
自分がこのコースのポイントだと感じたのは、P4のへアピンカーブ。試走時に落車している選手もいた場所だ。ここでスピードはがっくり落ちるが、そこからの加速が勝負を左右するはずだ。
さらに、そのへアピンカーブから球場バックスタンドまでの区間は、かなりスピードが出せる区間であるが、そのスピードのままデコボコ砂利浮き路面に突入するのは落車の危険が大きいので、どのように走ろうか考えながら少し速度を上げて進入角度を変えて走ってみたりした。結論は、外側と内側は厳しいかも、という感じ。

球場バックスタンドのガタガタ路面に左に曲がって進入するときは、外側に膨らんでしまうとホームストレートにまっすぐ侵入できないので大きくタイムロスしてしまう。
できるだけ内側を通った方が良いように感じるが、内側にはマンホールなどがあってリアタイヤの路面追従性の悪いバイクでは厳しいかもしれない。
しかも左折する角度には選手によって個性があるので、並んでコーナーに進入する場合はかなりの注意が必要だ。
ここでホームストレートの加速につなげられる走りをしなければ、差をつけられてしまうので、路面が悪くても、できるだけ速度を落とさないように走ることが必要だ。

試走が終わり、開会式で知り合いに声をかけ、お互いの調子を探り合った。(笑)
参加人数が少ないので、前に並んでも後ろに並んでもあまり結果には関係なさそうな気がしたのだが、とりあえず最前列へバイクを並べた。
スタート30秒前になったので、車載カメラとサイコンをスタートさせ、右側のクリートを嵌めた。
号砲が鳴り、いよいよ18周のサバイバルゲームが始まった。

2014 Engaru Sunroad Criterium 「予告編」

 

まず左端からSさんが飛び出した。
トップを狙う選手たちがこれに続く。
自分も離され過ぎないよう、トップが見える位置でレースを進めるが、どうしてもP4のへピン後の立ち上がりで後れを取ってしまい、その差を挽回するために脚を使ってしまう繰り返しだった。
レース後に冷静に戻ってから考えると、自分はへピンからの立ち上がりこそ出遅れるものの、球場裏側の区間は自分の脚に合っていたのか、それともここでは他の選手たちが脚を緩めていたのだろうか、それほど苦しい思いをせずに前に追いつくことができたので、無理にへアピンからの加速で脚を使うことはなかったのかもしれない。しかし、追い抜かれることに対する抵抗感の方が強かったため、P4から無理して前を追う繰り返しになってしまった。

3周回目だったろうか?周回に慣れてきて、集団の速度が落ち着いたところでホームストレートで先頭が飛び出した形になり、かなり後続と間が開いてしまったことがあった。
これを見逃したら勝負が決まってしまうと感じたので、「逃がすな~!」と声を出して逃げを潰しに走った。幸いにも自分の他の選手たちも付いてきており、先頭に追いつくことができた。

その後はP4で離されて、球場裏で追いついて、スタンド裏のガタガタ部で離されて、ホームストレートからP4にかけて追いついてを繰り返し、レースは終盤へ。
なんとか先頭が見える位置でレースを進めてきたが、このままでは道新杯のようにスプリント勝負になってしまい、スタンド裏のガタガタ路面に集団で突入してしまうと、落車が発生する可能性が高くなるので、集団を縦に伸ばす必要があった。

ラスト2周のホームストレートで先頭に出て加速して、集団を縦に伸ばしにかかった。
後ろを見ていないのでどのくらい集団が伸びたのかはわからなかったが、入賞した選手達3名はP4に入る前に自分を追い越して行った。
ラスト1周で前に追いつくことはできず、P4で差が詰まるものの、そこからの加速ではついてゆけずに3名の選手に追い抜かれ、前の選手を追い越す余力もなく、ホームストレートでも2人の選手にぶち抜かれ、9位と思っていたが、0.1秒だけ早かったようで結果は8位だった。

路面状況が厳しいコースであるため、道新杯のように踏み続けるようなコースではなかったので、脚を止める場面も多いレースだった。
そんな中でも最後のスプリントに脚を残せなかったのは、力が足りなかったという他ない。

レースが終わった後の選手たちは、皆が泥だらけでコンディションの悪さが良く分かる状態だった。
ゴール後は皆が笑顔だった。
苦しさ、辛さを共有した仲間たちが全員無事にゴールで来て、ほんとうに良かった。

The 3rd Engaru Sunroad Criterium S4「本篇」
ノーカット、心拍・速度・出力・ケイデンス・ルートの情報をオーバーレイしています。
来年以降、エンガル・サンロードのクリテリウムに参加される方の参考になればうれしいです。

 

レース後は翌日のロードレースの会場を自動車で一周してみた。
ロードレース会場までは遠軽市内から30分程度だっただろうか?
コースまでの山道には熊の糞が落ちていたり、クマ出没注意の看板が立っていたり、クマが出たらレースは中止になるのだろうか?と心配しながら会場へ向かった。
自動車で走ってもコースの特徴はよくわからなかったのが本音だが、コースが思ったよりも狭い事に不安を感じた。
Sさんが2013年のレースで落車したコーナーも確認した。
ここは集団で突入すると、ちょっとした進入角度の違いで選手同士が絡んでしまい、落車が起きる可能性が高いと感じた。

ホテルでアロマオイルで脚をマッサージしてからベッドに入ったのだけど、脚がほてってしまってなかなか眠れなかった。
寝がえりをうったときに生姜の香りがして気が付いた。
使うべきオイルを間違えて、「ウオームアップ用」のオイルを使ってしまったので、脚がポカポカと暖かくなってしまったのだった。(^_^;)

翌朝は4:15に目覚めて、朝食をとり、髭をそってロードレース会場に向かった。
「ロードレース編」に続く。


Mt Moiwa Hill Climb

2014-06-10 10:15:05 | 日記

第20回藻岩山ヒルクライム(S4)の動画を公開しました。

登り終えるのに17分半かかっていますので、そのままの時間数の動画です。
右下の出力・ケイデンス・心拍の表示で、序盤に突っ込みすぎて、だんだんとタレてゆくのがよくわかります。ペース配分に奇跡はないんですよね。(^_^;)

来年も自己ベストを更新できるように登りのトレーニングを頑張ります!!

Mt Moiwa Hill Climb


The 20th Mt.Moiwa Hill Climb

2014-06-09 09:34:32 | 自転車

第20回藻岩山ヒルクライムに参加しした。
ヒルクライムは苦手なので、自己ベスト更新を目標にしている大会だ。

車載カメラで動画を録画したので、とりあえず「予告編」を公開。
本篇は、いつになったら公開できる事やら、予定は未定。

The 20th Mt.Moiwa Hill Climb

朝4:00に起床して、いつものように「おはぎ」を3個食べて5:00に自宅を出発。
5:40頃に現地に到着し、バイクを組み立てて試走を始めるとSさんが試走から降りてきたので、一緒に登ることに。
短い区間だけギアをかけて心拍を160以上に上げ、受け付け始まりそうな予感がしたのでアップを切り上げて下山。

受付を済ませ、知り合いとお話したりしながら、スタート地点と思われる場所に待機。
beringiaさんがGARMINのvirbを後ろ向きに車載していたので、これに映らないように頑張ることを目標にしたのだが、beringiaさんの動画を拝見させていいただくと、ばっちり映っており、タレてどんどん落ちてゆく自分の姿にがっくりしながらも、あらたな意欲が湧き上がってきた。
beringiaさんは昨年よりも2分以上タイムを縮めた。
beringiaさんは、同年代の選手として誇れる存在であり、尊敬している。今回も大いに刺激を受けた。

レースは、序盤から350W前後で登り、300W以上を維持できなくなったらなんとか250Wくらいで粘る作戦だったのだが、そういうトレーニングを積んできていないのだから端から無理な作戦だった。
後半に粘ることなく、ずるずると後退してしまった。

ゴール間近になって何人にも追い越され、スパートすることもできずヘロヘロになってゴール。
初参加の去年は、ゴール後に太ももが攣りそうで動くことすらできなかったが、今回はそこまではひどい状態ではなかった。これがトレーニングの成果なのか、追い込めなかっただけなのか、よくわからない。去年と違うところは、腰が痛くならなかったので、ペダリングが改善されたのか、身体が強くなったのか、どちらかなのだろう。
いずれにしても、50歳間近になっても、毎年少しずつ身体を進化させてゆけることは嬉しいことだ。
少しずつでもよいので、できるだけ長く自己ベストを更新し続けて行ければいいなと思っている。

自分の体格は、身長180cm、体重68kg。
同じような体型でも登りが速い人はいっぱいいる。だから体重だけのせいにはできないのだけど、手っ取り早く登りのスピードを上げるには体重を減らすことが一番効果があるはずだ。
体重を減らすと出力も下がるというマイナス面もあるらしいのだけど、とりあえず65kgまで減らしてみて、しばらく様子を見てみようと思う。
もし、65kgでも出力が下がらないのであれば、もう少し絞り込んで63kgくらいまで減らしてみたい。
でも、「5kg」は簡単に減らせない。ちゃんと食べて、怪我に気をつけながら負荷の高い運動量を増やす方法で、3ヶ月先を目標に進めてゆこう。


ニセコクラシック試走

2014-06-02 08:34:26 | 自転車

6/1(日)にニセコクラシックの70kmコースを知り合いのSさんと試走した。 SさんはS3なので140kmコースなのだけど、70kmコースにお付き合いで一緒に走ってくれた。

シマノのCM-1000(アクションカメラ)で、走行を途中まで(撮影時間はおよそ二時間がリミット、試走での走行時間は2時間半程度だった。) 編集している時間がなく、最初の登りの部分だけ動画編集したのでどうぞ。

NisekoClassic 1

 気温が高めで日差しも強烈だった。 ツールボトルを搭載していたので、給水ボトルは1個のみ。これは足りなかった。
当日の天候にもよるが、晴れていればボトルは2個必要だと思う。

蘭越町役場の駐車場に車を停めさせていただき、神社側からコースのある河川へ下る。
当日は駐車場はどこに設けられるのだろう?
そもそも、比羅夫にゴールした後は、自走で蘭越まで戻らなければならないのだろうか?

コースは、スタート直後からキツイ登りが始まる。
この登りはけっこう長いので、レース開始直後の元気な状態といえども、ここで集団が大きく縦に伸びてしまうことは確実。
S4は、ここで勝負が決まってしまう可能性もある。
しかし、ここから先は当日の天候にもよるのだが、クライマーを逃がしっぱなしにはさせてくれない。

まず、「向かい風」。 海側から吹き付ける強烈な向かい風は、軽量なクライマーを押し戻す。
先行したクライマーの数が少ないか、もしくはバラけてしまい、集団を形成できない場合は、登りで得たアドバンテージは海岸線に出るまでの間に吸収されてしまうかもしれない。
10名程度の集団で下る速さは単独で下る速度を大幅に上回るのだし。

もう一つは、「平坦」。 登って下って右折してからは、かなりの平坦が続く。
前に追いつこうという意思統一がはかられて、脚が揃っていれば、5~6名で回せば、単独で逃げている選手に山が始まるまでに追いつける可能性が高い。
いや、2名で回すことでも追いつくことができるかもしれない。
しかし、冷静に考えると、70km程度の距離であれば、登りが速いということは平坦でもそれなりに速く走っても問題ない可能性が高いわけで、単独で逃げるということも考えにくいことから、そういう登りの速い選手達が複数名協調して先頭集団を形成すれば、やはり最初の登りで勝負が決まるということになるかもしれない。
しかも、海岸線に沿って短い距離を走って左折した後は、山方向に向かって追い風の可能性がある。
この追い風によって、逃げている選手は単独でも山までに追いつかれない可能性もある。
そうなれば、長い登りに入ったら、もともと登りは早いのだから、そのまま逃げ切れる可能性が高い。

自分は登りが遅いので、最初の登りで先頭集団になんとかくらいつけたとしても、平地に入った時点で脚が終わってしまっており、平坦にもかかわらず切れてしまうだろう。
そう考えると、登りでは無理をせず、下り切った時点で周りの選手と協調して前を追うことが現実的な作戦と思える。

試走では二人だけで回したとはいえ、それなりにレース強度で走らなければコースの特徴もわからないと考え頑張った結果、平坦で脚を使い切ってしまい、後半の登りではゾンビ化して、屈辱の脚つり停車をして貧脚を露呈してしまったため、あまり偉そうなことは言えない。
でも、自己満足のために、気持ちだけはいきがっておきたい。(笑)

後半3回の厳しい登りのうち、最初の長い登りは、カーブの先は頂上か?と期待しても、なんども裏切られる。(笑)
平坦で脚を使ってしまっては、この登りはサイクリングペースになってしまうだろう。
後ろの2回はツールド北海道2013市民レースの1日目と同じコースだ。
広い道路を下る場面では、スピードを出そうと思えばかなりの速度になる。
スピードが出る下りがあるが、落車が発生した場所もあるので注意したい。
自分としては、下り切ってからの登り(高橋牧場方面に向けて登るところ)をタレずに登り切れれば、なんとか最後まで頑張れそうな気がしている。

1回目の長い登りで、既にゾンビ化していた脚も下りでは回復して高速で山を下った。
しかし、ここで貼り切り過ぎたのか、左ハムに違和感が・・・下り切ってからの折り返しからは、もうレースペースを維持することはできず、脚のいろんなところが攣りかけてはごまかしごまかし走った。
登りはインナー・ローで脚の重さだけでペダリングしている感じ。
ヘロヘロと蛇行しながら登ったので、がっくりと速度が落ち、途中で2時間の録画時間が終了してしまった。
もうゴンドラ坂を登る気力もなく、セイコマをゴールとして試走を完了した。

バイクから降りたら、左の大腿四頭筋が攣ってしまい、しばらくその場で固まって動けなかった。心肺はまだがんばれても、脚の筋肉が頑張れなかった。

比羅夫のセイコマで水分を補給して、近くのレストランで昼食をとって1時間ほど休憩。 駐車場に戻るために重い脚を引きずってバイクにまたがっても、力が出ない。(笑)
比羅夫から車を停めてある蘭越までの30kmくらいの距離が長く険しかった。
エネルギーは補給されても、心肺と筋肉は疲弊しきっている。
50歳目前の身体には、短時間で回復する力はない。(笑)

蘭越までは5号線を通った。けっこうアップダウンがあって辛かった。
蘭越町役場の駐車場にたどり着いて、後片付けを終えて、ニセコの「ミルク工房」へ。 お父さんだけ遊び呆けていると風あたりが強くなってしまうので、家族にお土産を買って帰ることは忘れずに。(笑)

一緒に走ってくれたSさんは、3年前に300kmパノラマ・ブルベの道中に、ニセコのコンビニで始めて会って、その後SNS等で交流している自転車仲間だ。 自分より強い選手なので、目標にさせてもらっており、いつも刺激をもらっている。 Sさんに追いつくためにも、今年1年は積極的にレースに参戦して、なんとか来年はS3で走れるように頑張りたい。