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自転車ロードレースやロングライドの話題が中心です。
脊椎関節炎と付き合いながら生活しています。

第5回 留萌新聞社杯ヒルクライムタイムトライアル  COMPEXはじめました

2017-06-27 08:00:00 | 自転車

第5回 留萌新聞社杯ヒルクライムタイムトライアル に北海道車連S2で出場させていただきました。
リザルトは確認していませんが、下から数えた方が早いはずwww

札幌から高速道路を通っておよそ2時間で150㎞先の小平に到着しますが、高速道路は勾配もカーブも変化が少ないし、暇だし、早起きして眠たいし、嫌いなヒルクライムだし…大会が終わってからの抽選会と帰宅途中にお土産のスイーツを買うことを無理やりモチベーションにして、テンション低めで会場入りしました。

道中、ずっと雨が降っており会場に到着しても降り止む気配なく降り続けていましたが、風が強くないのが救いと思っていましたが、甘かった…。
受付を済ませ、ゴール地点となる坂の上で検車を受けて、雨のため試走する気になれず駐車場で車のテールゲートの下でローラーにてウオームアップするも、固定ローラーのローラー部に水が付いたためタイヤがスリップしてまともに負荷がかからず、不十分な(FTPまでしか上げられなかった)ウオームアップ完了しないまま開会式のためにゴール地点の坂の上までじわじわと登り、開会式終了後にスタート地点へ移動しました。

相変わらず雨は降り続いており、濡れた身体のうえ気温が20℃ないため寒さで震えが出てきました。ここまで寒いとは思っていなかったのでウインドブレーカー一枚でスタートを待つことになり、顔色が青白くなるくらい冷え切ってしまいました。
「寒い寒い」と身体をゆすっている間に、自分の出番が迫り、緊張感のないままスタート地点に並び、あっという間に自分の順番が来ました。
このレースはカテゴリー毎に年齢順で出走順番が決まり、ほぼ同年代の選手2名が並んでスタートし、2本の合計で順位を競う珍しい形式のレースです。
いつもスタートは必ず同走の選手に先行されます。今回も同じでしたが、前半抑え目に走ったら少し早く登れるかな?と考えて、同走の選手とほぼ同じ位置で登りに突入しました。ここからが自分の悪い癖で、自分のペースで走らずに前を走る相手に合わせてしまうので、気が付いた時にはつづら折りの最後のカーブまで一緒に走ってきてしまいました。気を取り直して踏み直し、7秒程度の差をつけてゴールしましたが半分以下の順位でした。
ウオームアップが足りなかったため、久しぶりに胸がムカムカするような気持ち悪さを感じましたが、いつまでもゼエゼエいっているような辛さは感じませんでした。
追い込めなかったのか、今シーズンはベースができているのか?

2本目のスタート地点に戻って、1回目の1時間後にスタートです。
黙って待っていても寒いので、海岸沿いの国道をウオームアップに走り始めましたが、風を切って走ると寒いのでまったくウオームアップにならず、鳥肌をたてたままスタート地点へ整列しました。
スタート直前に同走の選手のクリートがはまっていなかったようで焦っていましたが、自分は冷静にスタート。今回はめずらしく先行して同走の選手の気配を感じないまま平坦区間をこなし、1本目よりはタイムが良さそうなので登り区間も一つ重いギアで登り切りました。
久しぶりに太腿が焼けるように感じましたが、1本目の走行でウオームアップ効果があったのか心肺はあまり辛くありませんでした。

どうも登りに関してはリミッターがあるようで、出し切れないというか、出し切るつもりがないというか、メンタルの問題なのかもしれません。
やはり、普段のトレーニングから出し切ることを続けていないと、いざレースとなっても出し切ることはできませんね。

登りでは自分が「よっこらせ」と力をかけながら登っている横を、とてもスムーズにたいして力を入れていないようにみえるペダリングでスイスイ登ってゆく選手もいて、いったいなにが違うんだろうと目を凝らして観察してみるのですが、いまだに違いがわかりません。
体重の問題なのか、筋力の問題なのか、テクニックの問題なのか?
どうやら全部の問題を抱えたままのようです。www

表彰式ではチーム戦で3位となり、盛り上がったところでほとんどのチームメイトが抽選会でなんらかの賞品に当選していました。
自分も最後の最後にホタテ20枚に当たりました。
去年当たった炭を活用しようかとも思いましたが、刺身が美味しすぎて生のまま全部食べてしまいました。

筋力不足を楽してカバーできればという甘い目論見と、トレーニング後のリカバリー目的で「COMPEX」を導入しました。
ヨーロッパ向けの「SP2.0」です。
https://www.compexstore.com/en/product/compex-sp-20
日本では代理店(シグマックス)が本体の取扱いをやめたようで入手できませんので、必然的に海外からの購入になりますが、オフィシャルのオンラインストアは日本へは販売できないとのこと。自分はドイツからの購入で3万~4万円の間で購入しました。
電極パッドは消耗品(20~30回程度は使えそう)ですが国内では結構お高いですね。米amazonか、ebayか、Aliexpressあたりで互換性のあるパッドを調達するのがよさそうです。
使い込んでいったらインプレも書き込んでゆきたいと思います。
昨日の夜は臀筋に「Conditioning」メニュー中の「Endurance」をレベル「200」平均で電気をかけてみました。レベルはメニューによって上限が異なっている可能性がありますが、最大「999」まで上げられるらしいです。200でもけっこうな強度で、気を抜いていたらその強さに思わず声が出てしまいます。
椅子に座って少し前傾した姿勢で臀筋に電気がかかると、臀筋が収縮するのはもちろんですが、少し足が開く方向に動きますね。あまり意識できない筋肉が意識できるようになればいいなとも期待しています。
今朝は臀筋が筋肉痛になりましたので、今日はハムストリングスか体幹の背中側に「Resistance」をかけてみようかな。

次は「ニセコクラシック 140km」です。
今年もなんとか完走したいです!!


第一回 定山渓豊羽ロードレース S2 2017

2017-06-19 09:06:20 | 自転車

S2で2年目の2017年、道新杯で2年連続のラップアウト、藻岩山HCで痛恨のサインミス、いいところのないまま迎えた豊羽ロードレース・・・結果はS2で12位でした。

前日の試走で、想像していたよりもアップダウンが激しく、直線は短くてカーブが多く、短いながらも勾配が強い区間もあって、自分の課題は勾配の強いところで遅れてしまわないことかなと考えていました。
勝負ホイールを持って行ったものの、カーボンホイール用のブレーキパッドを忘れてしまい、練習用ホイール(といってもレーゼロですがw)での出走となりました。
主催者の予想よりもゴールに時間がかかったようで、自分のグループ(S2、S3、Jの混相)は予定よりも40分ほど遅れてのスターとなりました。

コースはあまり広くないうえに路面が荒れ気味で、カーブ中央に砂が浮いている場所もあるため、集団で下ることは危険と思い、早々と先頭スタート位置を確保しました。
集団を縦に伸ばした方が安全と考え、脚を残すことは考えずに号砲と同時に飛び出して先頭で往路の6割ほどを牽き続け、直線で後ろを振り返ると6名ほどのパックができていて後続集団とは200mくらい離れていたので先頭交代を促し下り続けました。
登りで追いつかれるのは分かっているのでできるだけ下りで引き離しておきたかったのですが、平坦部分に入るとなぜか足を緩めてしまう集団にイライラしながらも後続も見えないし、登りのために脚を溜めておこうと休んでいたのが失敗でした。
そのまま6人で折り返し地点まで下りましたが、後続集団は折り返して100mくらいのところですれ違い、Jの活きの良い選手たちが登りですぐに追いついてきました。そこからは、少しずつ登りの強い選手たちに追い越されて、何とかついてゆこうと踏ん張りましたがペースを維持することはできず前の集団は見えなくなってしまいました。
単独走になることは避けたかったので、登りでもなんとか前の小集団に食らいついて2周目の折り返しをクリアしました。2周目の下りも気持ちよくスピードを上げて先頭とのタイムギャップを40秒程度(と応援の方が言ってたはず)で6名程度の第3集団で折り返すことができました。
しかし、ここからが登れない・・・前から落ちてくる選手をパスしながら小集団でローテーションとは言えない前後の入れ替わりを経て、残り1㎞辺りで小集団から自分を含めた2名が遅れてしまい、後ろを振り返ったら自分たちの後ろにはまったく選手が見えない状況で、「ああ、もうこのままゴールでいいかな。」と思ってしまい心が折れてしまいました。ほんの少し前の選手2名まで追いつこうという闘争心が湧いてきませんでした。とはいえ、一緒にちぎれた若者に負けるわけにはいかないのでゴール前は頑張ってなんとか先着することができました。

タイムは「00:58:54.12」先頭とは3:16の差でした。
2周目復路の8㎞たらずの距離で2分以上も差が付いてしまう登りの遅さをあらためて実感した結果でした。
途中で休んでしまったところもありましたし、もっと攻めれたと思う部分もありましたが、たぶんあのときはあれで精一杯だったんだろうと思います。その精一杯の上限を高めるのはフィジカルなトレーニングはもちろんですが、気持ちの問題も大きいのかなと思っています。
あと何年レースで頑張れるのかなと考えると、そんなに先は長くありませんし、頑張りすぎると古傷の右膝が痛んでしまうし、万が一身体を壊してしまったら仕事にも家庭にも迷惑をかけてしまうし、いろいろ天秤にかけて折り合いをつけてきて今の自分の実力ができているのだと思っています。

それにしても、1周目の往路はスピード感が楽しかった!
一緒に下ってくれた6名の選手達とコミュニケーションしながらの走行も楽しかったです。レース経験豊富なベテランのS選手(去年はレースに出ていなかったのでS2に降格したそうです。)が含まれていたことも落ち着いて走れた要因かと思います。

走行路が狭くて荒れていたこともあってか、レース全体を通して落車はありました。
自分もカーブの途中で浮いていた砂を踏んで肝を冷やしたことがありました。
対面通行という意味では、片側通行が遵守されていたため正面衝突という最悪の事態はなかったようです。レース序盤の大集団の段階でなんとか下りをやり過ごせば、一週目の登りで必ず集団は縦にばらけますので、そこから先は危険は少ないと感じました。

エリートと地域選抜のレースは、ツールド北海道の選手選考も兼ねているため、先頭集団のスピードが速くて、かなり早い段階で次々と選手たちが足切されていました。
「こんなに強い選手も足切されるのか!」と驚いていました。
自分の勝手な想像ですが、プログラムの最初のレースから予想以上にレースに時間がかかってしまったため通行規制の時間制限が迫り、レースを早く終了させるために早い段階で足切を実施したのではないかと。
ラップアウトであれば納得できると思うのですが、足切宣告された選手たちは戸惑いの表情を見せている選手も多くいました。

スタート・ゴール地点が山の上ですので、レースがすべて終わるまでは下山することができず(エリートのレース前に補給部隊が下山するタイミングはあります。)、10時間ほど山の中に閉じ込められてしまうことを考えると、来年以降も開催されるのであれば、食べ物と飲み物をしっかり持参することが必要と感じました。電話もネットも「圏外」ですので、会社や家族になにかあっても半日は連絡が取れないというのも不安ですし、暇つぶしにスマホいじりもできないので・・・。

次のレースは、小平の「ヒルクライムTT」です。
抽選会が楽しみです。www


札幌市民体育大会 ロードレース(クリテリウム) S2

2016-09-26 11:19:00 | 自転車

北海道の今期ロードレースの最終戦「札幌市民体育大会ロードレース」にS2で出場させていただきました。
4年前に車連登録してから、ツールド北海道が終わったらレースシーズンを終わりにしていました。これまでの獲得ポイントからS2残留はほぼ確実になっていたのですが、今期はツールでDNFに終わったこともあり、「このままじゃ終われない。」という自己満足のためにだけ最終戦にエントリーしました。

ツールが終わってからは、毎朝の20分SSTに加えて仕事から帰宅後にクリテリウム用に30秒または1分の5倍~6倍のインターバル練習をするくらいが、精一杯でしたが、久しぶりにFTP測定を実施したり、MMPチャレンジで3分のピークパワーを更新したり、モチベーションは高く維持しており、直前の水曜日に駒岡で夜連に参加させていただいた際にそれなりに踏めていたので、やれることはやったという感じでレース当日をむかえました。

当日朝は5:00に起きて、いつものように餅米を食べて6:30頃に出発しました。
札幌でのレースなので、時間的に余裕があるのがうれしいところです。
レース会場でチームメンバーや知り合いと合流し、E本さんが設置したテントをベースとしてチームの仲間とレース前の準備をして、M田さんとE本さんと公園外の道路でアップ走をして公園に戻り、5列目くらいにスタート位置を確保しました。

エリートのレースが終わり、いよいよS2のレースです。
今回のS2では、チームからエースM田さんと自分の2名だけの出走となりました。
スタートはスムーズに走りはじめられましたが、スタート直後に自分の少し後ろで大きな声があがっていたので応援の声だろうと思っていましたが、レースが終わってから、スタート直後に落車が発生していたことを知りました。落車の影響を受けてDNFになった選出達もいたことと思います。
それぞれ、それなりの人数が出場していたので、S2とJは分けてもよかったように思います。

最初の3周までは、縦に伸びていたものの先頭集団の一部で走っていることができ、エースのM田さんも視界に入っており、M田さんのアシストが少しでもできればと考えていました。
しかし、第一コーナーで前が詰まって減速したところで第一集団とは離れてしまい、ジャンプアップすることもできず、徐々に集団がばらけてゆき、単独走の時間が長くなってしまいました。前の選手に追いつくこともありましたが、タレて落ちてきた選手なので脚が合わず、結局単独走を続けることになってしまいました。
5周目あたりが体力的に一番きつくなっていて、「残り5周」の表示を見たときに「まだ5周もあるのか?」とレース中にあってはならないネガティブな感情が強くなってしまいました。
そのうち、学生の集団が追いついてきて「回してゆきましょう!」と声をかけてくれたので協調して5名でローテーションしつつ周回をこなしてゆきました。
コースのところどころでチームメンバーが応援してくれ、自分たちは第3集団であることを知りました。
ラスト2周のときに、E本さんがコース外に出ていたので落車でもあったのか?と心配していましたが、スタート時の落車の影響で遅れてしまいDNFだったとのことです。
後ろの方からクラクションの音が聞こえたので、ラップアウトされるのか?とドキドキしましたが、コーナー続きの場所だったので後ろを確認することもできず、第3集団は後ろから押されるように加速して不安を吹き飛ばすように走り続け、ラスト1周のゲートをくぐったときは一同にほっとした雰囲気が流れました。

第3集団では、最終周は最後のスプリントに向けて牽制を入れる意味がないので、それまでの周回と同様に回しながらペースを徐々に上げて走りました。
クランク後の登りで少し離れてしまいましたが、下った後の路面が石からアスファルトに変わるところでなんとか追いついて、第3集団の最後尾でゴール前のスプリントに突入しました。
2台はかわすことができましたが、残りの2台とほぼ並んでゴールしました。
序盤に無理してでも踏んでおけば前の集団に残れたのかなとか思ったりもしましたが、たぶん追いついても切れて遅れてしまってたのかなとも思います。あのときはあれが全力だったのだろうと思います。
途中でタレてしまった周回もありましたが、少なくともゴール前のスプリントでは出し切ることができました。
リザルトはS2で20位でした。

S2とJを合わせて56名の出走、DNFが24名。
4割ちょっとがDNFという厳しいレースでした。
スタート直後の落車という不運もあり、逃げた2名が特段に速かったということも影響していたと思います。そんな中で落車にも絡まず、無事にゴールできたことは、選手の皆さんの多くが走行マナーを守り、車連のみなさんがコースを管理してくださったおかげだと思います。感謝しています。

エースのM田さんは、終始先頭集団で走りましたが惜しくも6位。
強いことは間違いありませんので、来シーズンは早い時期にエリートに昇格することでしょう。
エースをサポートすることも考えていたレースでしたが、そもそも先頭集団に残れていない時点でサポートもなにもありません。道新杯からまったく進歩しておらず完全な力不足でした。
オフシーズンは、これまでとトレーニング内容を変えて、3分や5分の出力を上げて繰り返し維持できることを目標に取り組んでゆきたいと思います。

次は2週間後の長沼でのシクロクロスです。
今シーズン最後のレースになると思いますので、もう少しだけ体をいじめ続けます。


ツールド北海道 2016 市民レース Aコース S2

2016-09-06 13:10:43 | 自転車

ようやく、ここに辿り着きました。
そう、ツールド北海道 市民レースの最上位カテゴリー「Aコース」。
車連登録してから4年目にS2に昇格し、初めての最上位カテゴリーでのツールド北海道への参戦になります。
これまでに知り合った強い選手達に憧れて、「いつかはツールのAコースをこの選手達と一緒に走りたい。」と目標の一つに定めていたイベントに参加することができ、とても光栄です。

距離とルートが少し異なりますが、今回のツールド北海道市民レースAコースは、7月に開催された「ニセコクラシック」と似たようなルートをたどるレースです。
距離が短いからと言っても10数キロ短くなるだけですし、関門時間もニセコクラシックよりも30分以上厳しく設定されているうえに、寒さをも感じたニセコクラシックとは違い気温30度以上でのレースとなり、暑さ対策、特に給水には十分な準備が必要でした。
まさか、満タンのボトルを1本失うことになろうとは…。

シクロスフィアのデータを貼っておきます。
https://cyclo-sphere.com/w/8d78c9bba0425126f8f69b9e342591d6b7388dfafce5dba20ece87e8af1b304e

前日からニセコに移動し、受付を済ませて宿に入りましたが、宿の中はサウナ状態で宿泊者カードに住所等を書いているだけで汗がしたたり落ちるほどの暑さでした。
部屋にエアコンは設置されていませんでしたが扇風機は備え付けられており、扇風機だけでなんとかしなければなりませんでした。
風もなく、窓を開けていても風が入ってくることもなく、汗だくのまま着替えて試走に出かけました。途中でプロの集団とすれ違い、その体つきの違いと、ポジションにみとれてしまいました。
試走から戻っても屋内の気温は相変わらず高いままで、扇風機の前にいないと気分が悪くなりそうなほどでした。
少し涼しくなりたくて、外に出てコンビニまでアイスを買いに出かけました。
アイスを食べながら部屋に戻り、テレビをつけましたが「信号が弱くなっています。」とのメッセージ・・・直前の台風でアンテナが壊れてしまったとのことで、楽しみにしていたサッカーの試合を見ることができませんでした。
汗だくになりながら、用意しておいた夕食を食べて、シャワーを浴びて、翌日のレースに備えて早々に床に入りましたが、暑くて寝れません…。
宿泊者の元気な団体が夜中まで大きな声でしゃべったり、ドタバタと動き回っていたこともあり、ほとんど眠れないまま3:30頃には眠ることを諦め、出発の準備を始めました。
5:00に用意しておいた朝食を食べて、歯を磨いて、軽量化を完了して、ウエアを身に着けて宿を出ました。中途半端に眠るよりもすっきりしていたのかもしれませんが、やはり前日からの暑さで消耗した感じは否めません。
こんなことなら札幌を4時頃に出発するスケジュールの方がよかった…とか、冷房完備のホテルの方がよかったか…とか、諦めの悪い考えが頭をよぎりますが、いまさらそんなことを考えてもしょうがないので、知り合いとあいさつをかわしつつ、バイクを組み立てて、検車を受けて、補給を準備しました。
お盆休み中に痛めた手首にテーピングとサポーターを施し、痛み止めを飲んで、BCAAを飲んで、日焼け止めを塗って、コンディションに関してできることはすべてやりました。

出走できる準備を整え、出走サインを済ませ、スタート位置に並びました。
知り合いが多く、リラックスした雰囲気でスタートを待ちました。
スタートからのパレード走行は落ち着いた雰囲気でしたが、リアルスタートと同時に急加速して集団は縦に長く伸びました。
花園への登りで集団がバラけはじめますが、先頭はまだ視界の中でした。
このあたりで既に「きついな」と感じ始め、ニセコクラシックのときと比べると気温が高いせいなのか、明らかに踏めていませんでした。
ニセコヒルクライムのコースに出てからも調子が上向くことはありませんでしたが、一人旅になることはなく、おなじような走力の選手たちとバラバラになりながらも登りでまとまり、アップダウンをこなし、老古美へ通じる道に出たときに、ふと下を見ると、ボトルが1本なくなっていました。どこかのギャップを踏んだ時に抜け落ちてしまったのかもしれません。1本目のボトルの半分以上を飲んでしまっていたため、ここから先のレースの4分の3を300ml程度のドリンクで乗り切らなければならないという事態に陥ってしまいました。
このレースでは「給水」がない(正確には、COMカーからペットボトルの水をもらうことはできるが、COMカーは自分が走っている位置にはいなかった。)ので、ボトルを失うことは大きなダメージとなりました。

ボトルを1本失ったからと言って、足を緩めるわけにはいきません。
踏めないながらも、老古美駐車場までのアップダウンをチームメンバーを含む数名でこなし、第一関門を門限(9:20)の17分前(9:03)に通過しました。目標として設定したタイム(9:00)よりも3分遅れでの通過でした。
パノラマラインを新見温泉への分岐まで登るルートですが、斜度は厳しくないものの距離が長くダラダラと登り続けるので精神的にきつくなりました。
自分を抜いてゆく選手も、自分が抜くこともなく淡々と登り続け、新見温泉への右折交差点の手前で、知り合いのE本さんに合流できました。
そのままE本さんと一緒にKOMを超えたときに「先頭と15分差!追いつけるぞ!」と応援してくださいましたが、先頭集団との「15分」という差はロードレースでは少人数で挽回可能な差ではないことは明白ですので、少しへこみながらも「まだ15分差」と気持ちを切り替えて下りに突入しました。
前の関門(ケンブリッジ)から次の関門(吉国自然公園)まではほぼ下り基調で、およそ1時間の目標設定でした。下りでE本さんと一緒に回したかったのですが、テクニカルなカーブが続くため車間を開ける必要があり、E本さんと差が開いてしまいました。

第二関門を門限(10:10)の7分前(10:03)に通過しました。目標として設定したタイム(10:00)よりも3分遅れでの通過でした。
しかし、ここからの平坦区間およそ35㎞の3分の1を単騎で走ることになってしまい、かなり脚が削られました。
後続を待つべきだったのかもしれませんが、前に3名ほどが見えていたため、そこまでなんとか頑張ろうとしましたが、追いつくことなく徐々に疲弊してしまい、E本さんとY田さんを含む小集団(5人か6人の集団)に拾い上げてもらい生還することができました。
この集団で平坦区間をローテーションして回し、途中でY田さんからボトルを分けてもらい、なんとか走り続けることができました。
この小集団にはE本さんとY田さんの2名の知り合いが含まれていましたので、安心感があるといいますか、「一緒にゴールまで!」という連帯感が多少のキツさを和らげてくれる効果がありました。
皆がローテーションを飛ばすこともほとんどなく、均等に回して第三関門の豊国橋に向けて進みました。川沿いの道に入ったくらいで脚が攣りはじめ、E本さんに塩サプリを分けてもらいました。

ここまでの間に、マルトデキストリンの自作ジェル、アミノバイタルパーフェクトエネルギーを補給していたため、エネルギーが足りないという感じはありませんでしたが、水分不足が影響してなのか、ニセコクラシックではほとんど攣らなかった足が攣り始めていました。

豊国橋の第三関門を門限(11:10)の10分前(11:00)に通過しました。
登りに入る手前にたくさんのサイクリストが並んでいましたが、Bコースの回収バスを待つ選手達だったようです。
目標として設定したタイム(10:50)よりも10分遅れでの通過でした。
ここまで来ると皆がかなり消耗してきており、日の出に向けて登るルートで前から落ちてくる選手たちもチラホラと現れだしました。
後ろからオフィシャルの車が追いついてきましたので、水をもらおうと声をかけましたが「水は積んでいない」とのことで、がっくりと気落ちしつつジワジワと登り続けました。
試走のときも、ニセコクラシックの時も、さほど辛いとも感じずに登れたルートが、こんなにも辛く感じるとは、気温の高さで消耗が激しかったのだと思います。
E本さんは先に進み見えなくなってしまいましたが、Y田さんとは抜きつ抜かれつ、お互いに口に出して励ましあうことはほとんどありませんでしたが、ゴールまでたどり着こうという気持ちは同じだったと思います。

ようやくパノラマラインに戻ったところで、Y田さんからまたしても水を分けていただき、生き延びることができました。
踏めないまま長い下りをこなし、しばしの涼しさに気を抜いてしまいましたが、黄金温泉からの登りで脚が攣りはじめ、何度もペダルを外して止まろうと考えるのですが、思いとどまって回し続けていました。
そこで、ふと道の脇を流れる用水路の音が耳に入り、ビンディングを外して用水路の水をからのボトルですくって頭から3度ほど被りました。冷たくて震えが来るくらいの気持ちよさでした。水を浴びている間にT田さんとY田さんに追い抜かれ、そのまま彼らに追いつくことはできませんでした。
水を浴びて生き返った勢いもすぐにしぼんでしまい、惰性で下りをこなし、ニセコ駅まで下って登り返すところで後ろから大型バスのエンジン音が・・・「とうとう俺も回収バスに乗ることになるのか」とあきらめかけたところで、バスの表示を見ると「B」と書いてあり、バスとトラックは自分を追い越して、その先で止まっていたBコースの選手を回収していました。その脇をすり抜けて先へ進みニセコクラシックとは違うルートでさらに登り続け比羅夫へ続く道に出ました。
ここからも少しアップダウンが続き、緩い登り基調にうんざりしながらも見慣れた風景にゴールに確実に近づいていることを感じ、最後の力を振り絞って比羅夫坂の交差点まで走りました。
比羅夫坂に左折してゴールラインを見上げた時に、ゴールライン手前で振られている旗の色が「赤」…「チェッカーフラッグ」ではなく「赤」でした。つまり、ゴール閉鎖の関門時間に間に合わなかったということです。
赤い旗を見た瞬間にモチベーションが切れてしまい、ペダルを外して、バイクを押して歩いてゴール近くまで登りました。もうなにも残っていませんでした。
ゴールラインの手前で係員に誘導されるまま大会本部側に移動しました。
大会本部前では同じように完走扱いにならなかった選手たちが互いの健闘を称えあっていましたが、その輪に入ることもできず、駐車場に戻りました。
立っているのさえ辛い状態でしたが、翌日からのトレーニングに気持ちを切り替えて、回復のためにOS1で水分を補給し、プロテインや糖質を補給しました。
座りたかったのですが、座ろうとすると脚が攣りそうになるので立ったまま動けずにいました。
ようやく動けるようになった頃に、チームメンバーの落車を知り、病院に急ぎました。一日も早い回復を願っています。

厳しい気象条件(特に気温)の中でも、きっちりと完走している選手たちもたくさんいるので、自分には足りないものがたくさんあることを再認識しました。
残された時間は長くはありませんが、毎年少しずつでも強くなれるよう、これからも努力し続けてゆこうと思います。


ニセコ花園ヒルクライム 2016 S2

2016-08-13 12:32:11 | 自転車

第一回から欠かさず参加してきたニセコヒルクライムに、今年も参加させていただきました。
3年前にS5で参戦した際に、車連登録選手の中ではトップだったため、S4に昇格した思い出の大会です。
毎年、この大会前までに65㎏を目指した減量を試みるのですが、66.5㎏よりも軽くなれたためしがなく、今年は68㎏オバーということで、自己ベストから1分以上遅くなることを覚悟していました。

シクロスフィアのデータを貼っておきます。

https://cyclo-sphere.com/w/e3918870499bac67a56482b34aa98fd7523bdd6443e42d27d72ed4dc8422dc72

天気予報で暑いことが予想されていたため、大汗かきで暑さに弱い自分は、前日から水分とミネラルの補給をちびちびと続け、当日も朝から経口補給水をちびちび飲んで脱水対策しました。
もちろん、日焼け止めを塗って紫外線による消耗対策も施しました。

チームのみんなで集まって試走にでかけました。
これだけの数のチームメンバーがそろって走ることはなかなかないことだったので、動画を撮っておけばよかったと思いましたが、ゴール後のダウンヒルに備えてカメラを入れた荷物を預けてしまった後でした。
試走は花園の分岐あたりで折り返すと思っていたら、道が狭くなるところまで(10㎞地点まで?)登ったため、この時点で自分はかなり脚を使ってしまいました。

駐車場に戻ってから、決戦ホイールに履き替え、ブレーキシューも交換し、スタート地点に並びました。
スタートの5分ほど前に、整列していた選手の自転車に機材トラブルが見つかったとのアナウンスがあり、「なんだろう?」と聞き流していましたが、後になってFB友達のT間さんがフロントをバーストさせていたことがわかり、スペアホイールを貸し出すことができたのに、もうちょっと他の選手のことも気にかけていればなあと悔やみました。

今年もスタートは第一組でした。
人数がそれほど多くないので、パレード区間も危ないことはありませんでした。
暑さのせいなのか、リアルスタートが切られてからも、さほどスピードは上がりませんでしたが、自分は前についてゆくほどの登攀力がないので、自分のペースを守って登り続けました。

暑いからなのか、たまたまそういう位置だったのか、あまり周りのペースも上がらず、追い越されることもほとんどなく、淡々と登りました。
自分の限界まで追い込んでみるということも必要なのかもしれませんが、ここは淡々と自分のFTPちょい上で回します。
道幅が狭くなってからも変わらず淡々と回し、もう少し頑張ってもいいんじゃないかと思いながらも、やはり淡々と回します。
今年は毛虫がほとんどいないなとか、思っていたよりも暑くないなとか、つらつらと考えながら淡々と回します。
いつのまにか、黄色と黒の柵があるコース最大の勾配区間までやってきました。
前回までは、ここで太ももが焼け付くように辛かった記憶が強いのですが、今回はそんなこともなく、淡々と回します。
斜度が緩くなった終盤に加速しようと踏ん張りかけましたが、強烈な向かい風に心が折られて、ここも淡々と踏み込みます。
前に選手がいないため追いかけることもなく、後ろにも選手がいないため逃げることもなく、淡々とゴールしました。
いつものゴールに比べて息が切れていなかったのは、追い込みが足りなかったからなのかもしれませんが、このときは精いっぱいだったのかもしれません。

出し切れなかったのか?と問われると、そうだったのかもしれません。
出力の結果を見ると、けっしていいかげんな気持ちで走ったわけではなく、しっかりと練習の成果を出せていたと思いますので、納得しています。
暑い中でも、さほど消耗もせず、足も攣らず、腰も痛くならなかったのは、今シーズンの練習量と質が裏付けにあったからなのだと思います。
練習量、練習方法、どちらもまだまだ改善の余地はあるのでしょう。その改善が加齢やそのときのコンディションにうまくはまれば、50歳を超えてからでも徐々に能力を伸ばすことはできそうな気がしています。

ゴール後は、皆で健闘を称えあいながら配給されたガリガリ君をかじって、気持ち良い風を受けながらパノラマライン側から倶知安に戻りました。
途中でジェラートの名店「ルヒエル」でフルーツ系のジェラートを食べて体を冷やしてから元気に駐車場へ戻り、チームメイトの表彰式を見学しました。

帰宅する前に、いつものミルク工房でお土産を買って、湧水の里で豆腐を買って、のんびりと札幌まで戻りました。
道内の自転車レースの大会では、お祭りの雰囲気も相まって、とても雰囲気のよい大会だと感じています。もちろん、真剣に勝負をかけている選手たちもたくさんいるはずですが、自分としては年に一度のお祭り大会という位置づけで楽しんでいます。
来年も参加できるように元気に走り続けたいです。