エンスーMの「クルマとともに」

私が愛したクルマたちのことを忘れないために…

初めに-4

2022-03-21 12:00:00 | 日記
昨日は、初代シビックの登場でホンダに落胆したところで終わりました。

既にその頃の私、クルマ命ってほどではなくなっていたんです。
もちろん、新車が発売されたら新聞広告をじっくりと読み込んで、書かれてある簡単な諸元は全て頭の中に叩き込むくらいのことはしてました。

その頃で特に印象に残っているのは、B110サニーGX5の『直結5速』。他車とシフトパターンが違っていたのはすぐに分かったけれど、それ以上は分からなかったし、調べもしませんでした。まさか、5速が1.000の直結という意味だなんて、考えもしませんでしたよ。
あとは、レオーネクーペにRXが追加されて、4輪ディスクブレーキと5速が売りだったこと。そして、レオーネって随分値段が高いんだな、とも思いましたね。

そういや当時、父は自身3台目のホンダN360、NⅢ360ツーリングに乗っていましたが、レオーネRXの新聞広告が初めて出た日、盗難に遭ったのでした。

一週間後、ツインキャブのシリンダーヘッド回りやタイヤ(ノーマルは2PR、ツーリングは4PR)、ヘッド&フォグランプ、ツーリング用グリル、内装ではシートなど外せる物は全て外されドンガラに近い状態で角材の上に載せられて、父の通勤ルートにある廃倉庫裏で発見されましたが、警察からは同型車に乗っている者の仕業だろうと言われたそうです。
犯人は捕まりませんでした(笑)

さて、中古パーツも使って修復されたNⅢがようやく戻ってきて間もなく、不定期人事で父が転勤することになります。
最果ての地へ転勤、それを人は左遷というらしい…家族の前では気弱な面を一切見せることのなかった父…寂しそうな顔をしたのを初めて見ました。そこへ母の容赦ないひと言。
「あんた、何かやったの?」
今でも忘れられません。でも、夫婦喧嘩に発展することはなかったです(爆)

ちょうどその年、軽自動車にも車検制度が適用されることが決まり、軽のメリットがなくなるし、転勤という節目だし我が家も『普通車』にしようか、となりました。
引越しと転校がイヤだなぁという気持ちよりも、新車だ新車だウチも初めての普通車だぁーっ!と有頂天になった私。単純でしょ?

アコードサルーンの巻に既に出てきた、例の工場主に父が相談したところ、ホンダ1300の7のセダン(9は既に廃番)とシビックのカタログを持ってきました。
4人家族で私は小6、妹は小4。当然4ドアとなりそうなところ、空冷のNで北海道の冬に苦労した父は水冷のシビックがお気に入りの様子。
ちなみに、工場主の当時の愛車は泣く子も黙るCVキャブ4連装の1300クーペGTL。私はホントはそっちが良かった。

転勤までに納車できそうなシビックを調べてもらったら、エジンバラブラウンメタリックの3ドアGLだけと分かり、最高グレードだ!とまたまた私は大喜び。
特に、GLと3ドアは遅れて9月に発売になったばかりでした。

青い表紙の厚口カタログを穴の開くほど見つめて分かったこと。
シビックは速い。馬力は小さいが車体が軽いから。特に69馬力のGLは100キロまでならスポーティーカー並み。
シビックは車高が低い。確かフロンテクーペとフェアレディZの次くらい。
シビックのGLはリヤにもワイパーが付いている。

ふと思うと、これらは全て昭和47(1972)年のこと。もう半世紀、50年も前なんですね。

相変わらず先へ進まず、ごめんなさい。