エンスーMの「クルマとともに」

私が愛したクルマたちのことを忘れないために…

平成7(1995)年式 ニッサンスカイラインGT-R Vスペック(5MT) H16.2〜8

2024-04-07 16:11:00 | 日記
実に久しぶりの投稿となってしまいました。更新が途絶えている間も一定数以上のアクセスがあることに驚いていると同時に、お礼を申し上げます。

さて、日本国内での使用ではいささか信頼性と耐久性に疑問の残るモンデオワゴンの後釜を、再びトヨタの認定中古車から探し始めました。
条件を入力してヒットしたのは、栃木県に在庫があったプジョー306S16。色がゴールドという点にちょいと抵抗があったものの、程度優先が私の信条なのでさっそく現車確認へと向かいます。
予想どおりの程度に満足して契約、と事務所へ向かう途中に、あまり見たことのない赤い色のGT-Rが佇んでいたのです。
聞けば入庫直後の個体。ワンオーナーらしきナンバープレート、日焼けしていない外装パーツ。三菱のカーナビも付いていて、その他見たところ完全ドノーマル。こりゃ良いじゃないか!となりました。

ただ、いくら自分の小遣いからローンを支払うとは言え、306より100諭吉も高価な買い物となるので即決は避け、帰宅後に女房と相談。
どっちでも乗りたい方を買ったら、と言ってくれたことに感謝しつつ、GT-Rを選んだ次第。
入庫直後だけあって条件は渋く、かろうじてタイヤだけ、チビた純正のポテンザからグッドイヤーの新製品への交換をサービスさせた程度でした。

ところで、栃木から都内への納車なので大丈夫かなぁと若干の心配はありました。すると、指定したものとは違うタイヤが履かされていたのです。
私を甘く見ていたのか、担当の営業マンがキャリアカーに積んで来たのですが、「これで勘弁してもらえませんか」と繰り返します。
ええ、もちろん勘弁しないで後日、交換していただきました。随分、高くついたことでしょう。

納車後は、電動SUPER HICASからのゴトゴト音をアクチュエータ交換で修理した程度で大きなトラブルはなく、気持ち良く乗ることができました。ちなみに女房は買い物などで普通にこのクルマを使っていたのですが、交差点で停まった時にクルマと自分とをジロジロ見比べられると言っていました。スーパークリアレッドの塗色が珍しかったのでしょうね。

当時小学生だった娘たちは、体がスポッと収まるリヤシートをお気に入りで、よく眠られると言っていました。R33クーペの隠れた長所だったんだなぁと懐かしく思い出します。

とにかく走りに関しては文句のつけようがないクルマで、乗り心地も硬すぎず、家族揃っての長距離ドライブでは「夢の超特急」的な走りが楽しめました。追い越し車線では常に前を空けられるので、ゆっくり走りにくいという珍しい体験もありましたが。

この種のクルマで燃費云々なんてのは野暮なんでしょうね。でも、長距離でリッター9キロを超えたことは一度もなく、街乗りではせいぜい4〜5キロ。これではちょいとばかり辛過ぎます。
友人のガソリンスタンドで一度、空吹かししてみたら、猛烈な黒煙…さっそく工場へ入れてみたらコンピュータが社外品に交換されていました。
もちろん保証の範囲内とのことで、費用は販売店もちでノーマルへ戻してもらったところ、今度は1,600回転付近でイヤ〜な振動が発生。
整備士さんは「大体こんなもんでしょう」と言ったけれど、こんな6気筒は経験したことがなかったので引き取りを拒否しました。
そして、他に例があるかどうか分かりませんが、トヨタのディーラー経由で日産スポーツコーナーへの預かりとなったのでした。

1週間くらい経ったでしょうか、待ちに待った連絡は何と「クランクシャフトが偏心している」、要は曲がってしまっているという衝撃の回答。
チューニングされたRB26DETTで稀に発生するトラブルだとのことで、相当なパワーを出していたはず、とも。
完全ノーマルと思っていたのはどうやら私の勘違いだったようで、マフラーのボルトとナットには、ノーマルに戻した際にできたらしい真新しい齧り傷があったそうです。

販売店が「ベアエンジンに交換する」と言ったため、半月以上も待たされる結果となり、ようやく帰ってきたと喜んだのも束の間、フロントフェンダーには凹みを作られてしまってデントリペアしたり、前のものよりも回転が全然ガサツな感覚のエンジン。慣らしが終わるまで我慢したけれど、滑らかとはほど遠い仕上がり…

もうほとほと愛想を尽かした私は、次のクルマを探すことにしたのでした。


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2 コメント

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Unknown (熊猫)
2024-04-09 08:25:16
エンスーMさん。

R33のGT-Rとは驚きました。しかも衝動買い。
しかし、これ販売店は利益ないでしょうね。タイヤとエンジンの保証。しかもディーラーも匙を投げて日産に外注。エンジン載せ替え。
素人のユーザーだったら、逆に泣かされていたところではないでしょうか。

奥様が普通に乗られていたところがまたすごいです!
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Unknown (noblehistory)
2024-04-13 08:23:32
熊猫さん、おはようございます。
遅れましたが、コメントありがとうございます。

いくら素晴らしいクルマでも、純粋に趣味のクルマ以外だと、このように大きなトラブルがあると嫌気がさしてしまいますよ。

高速時の絶大な安定感と不整路面におけるボディーの剛性感は、これまで乗ってきたクルマの中でもピカイチだと思います。
まあ、そんな程度のクルマしか乗れてないっちゅうことなんでしょうけど。

女房は不自由なく乗り回していましたが、とにかくジロジロと見られることが不思議でならなかったみたいです。

日産系の古いクルマが高騰してしまった現在、二度と所有できる訳はありませんけど、未練あるクルマの1台ですね。
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