※長文失礼します。ここに出てくる種々の数値や症状はあくまでワタクシ個人のもので、当てはまる人そうでない人がいらっしゃいます。いろいろ端折ったりもしてるので、ふーんそんなもんか、と参考程度に読んでください。
もう20数年前のことですが。
就職したてで疲れてたんでしょうね、寝ているときにちょっとうなされてまして。金縛りにあって口も開かず声も出せず、苦しくて苦しくて心臓ばくばく言ってて、慌ててはね起きるということが何度かありまして。
その日もいつも通りに就寝したと記憶しています。またいつものように金縛りにあって身動きが取れなくなって、口も開かなかったのですが、その時間がいつもより長い。口が開かなくても鼻で呼吸しているはずなのに呼吸ができなくて、苦しくて心臓は悲鳴をあげてるし、本当に死の恐怖を味わいつつあったのです。
そのうち右上の方から黄金色の光が射し始めて、それこそ漫画に出てくるような雲に乗って、人影が近づいてきました。長い髪が白装束に垂れ下がって、頭には三角の白い布が巻いてあって、それこそ昔話に出てくるような死者の姿でした。
恐怖とか焦りとかは感じてなかったのですが、とにかく「そいつ」を近づけちゃダメだ、と強く感じて、呼吸もままならなくて苦しい中何を思ったのか「臨兵闘者皆陣烈在前」と早九字を唱えたのです(わかる人にはわかる)。その人影に向けて指刀で横縦交互に切っていると、何度目かで「じゅっ」という音とともに指刀の軌跡に沿って人影に切れ目ができたのです。実際に指が触れたわけではなく、まだ距離があるにもかかわらず指刀の軌跡が光となって人影を切ったのです。
それを続けているとその人影は乗ってきた雲とともにすーっと下がっていって、黄金色の光も薄くなっていきました。
それと入れ替わるように自分の部屋の様子が目に入ってきて、金縛りも解け口も開いて呼吸ができるようになり、勢いよく上体を起こしました。肩で息をして体は汗だくで、場違いにもせっかく風呂に入ったのになーとのんびりしたことを考えたことを覚えてます。
コイツ何いってんだ? と思うかもしれませんが、実話です。マジです。これ、いわゆる臨死体験じゃないかと思うのですが、どうでしょう。お迎えを追っ払ったことになっちゃうのですが、なんかバチが当たりますかね(´・ω・`)
その後何度か同じようなことを経験しているのですがここまでヒドイのはなく、苦しいなあと思い始めると大体呼吸が可能になる程度で収まっていました。当時はSASなんて言葉は認知されていませんでしたし、疲れてるんだろうなぁ、と勝手に思ってました。
以上、前置きが長いですが。
実は似たようなことがつい最近またおきまして。流石にお迎えは見えませんでしたが、呼吸できず体も動かず、やばいかも、と感じ始めたとたんに息ができるようになり、荒い呼吸のまままた眠ってしまったという。
以前からいびきや歯ぎしりもひどく、妻曰く、呼吸してない(ように見える)ときが多々ある、らしいです。ワタクシも寝言を録音できる睡眠アプリで確認してはいたんですが、明らかに寝息・いびきが聞こえない時間が長く、さすがになんとかしようと思い、もともと心臓周辺の痛みがあり、それも合わせて病院で相談してきました。
かかった病院は最近できたばかりのようで、真新しい清潔そうな院内はしかしガランとしてました。土曜の午前中なのに患者はワタクシの他にもう一人だけでした。内科循環器科の他に、睡眠時無呼吸症候群にも対応してくれるとのことだったので、ワタクシにはぴったりです。
日頃の症状を説明して、扁桃腺や胸の音を診て。心臓の痛みとの直接的な関連ははっきりとは言えないと言われましたが、そういう患者も中にはいるらしいので、とりあえずは自宅でできる簡易検査キットで1晩検査してみようということになりました。
検査キットはTEIJIN製で、受取日の確認でワタクシに連絡が入り、到着日から1週間で返送しなければならないこと、GW真っ只中でも返送はしていいこと、検査結果は返送から1週間から10日程度かかることなどの説明を受けました。費用は初診込みの診療金額3500円に含まれているので、そう高いものではないでしょう。返送も着払いになっていました。
届いた検査キットは、鼻の穴に入れる2本の短い管が繋がっている2mぐらいの細いチューブと、指先で心拍数と血中酸素飽和度を測るユニット、それを記録するタバコの箱を2つ重ねたぐらいの大きさの端末。説明書通りに装着して、いざ就寝。こんなのつけたまま寝られるのかなぁと思いましたが、普通に寝て起きました。あら簡単。記録もちゃんとできてるようでしたので、そのまま返送しました。もし失敗しても改めて記録すれば上書きされるそうなので安心です(バッテリーがもてばですが)。
しばらくして病院から検査結果が出たとの連絡が入り、病院へ。結果から言うと、中程度の無呼吸症との診断でした。1時間あたり平均19回呼吸が止まっていたあるいは低下していて、最も長い時に104秒停止していたとのこと。ちなみに15回以上で中程度、30回以上で重症にわけられるようで、ワタクシの場合、中程度の中では(これでも)比較的軽い症状のようです。こういう風に数字で言われるとちょっとゾッとしますねぇ。SpO2(血中酸素飽和度)は最低値で85%(90%を下回ると要注意)、富士山を登る時ぐらいの低濃度と言われてびっくりです。そりゃ朝起きても頭がすっきりしないわけだ。
その他細かな数値で簡単な説明を受けましたが、一番びっくりしたのは、この19回という数値では、CPAP(簡単に言えば就寝時につける酸素吸入器)を使った治療に保険は適用されないと言われたことでした。「40回とかなら下りるんですけどね」とは医師の言葉。まじか…(´・ω・`)
精密検査(1泊して睡眠をモニターする検査)を受けることもできるけど費用が2万円を超えたり、マウスピースでの簡易的な治療もそもそもマウスピース自体が保険適用外だったりと、どないせぇちゅうねん、みたいな。まずは寝る姿勢(横向きだと症状が軽減されやすい)だったり寝具(特に枕)の見直しなど今すぐできることを聞いてきました(実はすでに試行錯誤しているんですけどね)。
自分の体なので自分で対策を取らないと誰も何もしてくれませんから、とりあえず、市販のマウスピースを試してみて、ワタクシに効果があるのなら、医療機関でちゃんと作ってもらってもいいかなと考えました。あと、これも効果がるのかわかりませんが、酸素缶を枕元に置いて寝る前と起きた時に吸入してみようかなと。あとは耳鼻科でいびきの相談をするというのも一つの手かもしれません。
これはすぐに改善される症状ではないので、腰を据えてじっくり付き合うしかありません。過度にならないぐらいにいろいろ試して、自分に合った方法で治療してくことになるでしょう。睡眠時無呼吸症候群を放置するとさまざまな合併症があらわれて、特に心筋梗塞や脳梗塞、突然死のリスクが格段に上がります。
ワタクシもめんどくさくてグズグズしたりしてやっとこさ動き出しましたが、気になる方は後回しにせず、私がやったような初期簡易検査を受けることをお勧めします。スマホをお持ちの方なら録音できる睡眠アプリをインストールして、ご自分の状態をまず確認してみてはいかがでしょうか。
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