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12月1日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
自分の最善を尽す
太閤秀吉という人は、ぞうり取りになれば日本一のぞうり取りになったし、炭番になれば最高の能率を上げる炭番になった。そして馬回り役になったら、自分の月給をさいてニンジンを買い、馬にやったという。このため嫁さんが逃げてしまったということだが、そこに秀吉の偉大さがある。馬番になったが「オレはこんな仕事はいやだ」などと言わずに、日本一の馬番になろうと努力した。
つまり、いかなる環境にあっても、自分の最善を尽し、一日一日を充実させ、それを積み重ねていく。それが役に立つ人間であり、そのようなことが人を成功に導いていく道だと思ったのである。
【コラム】筆洗
2013年11月30日 東京新聞TOKYOWeb
▼学校でこんな実験をしたとする。同じ問題を二つの班に与えて、違う指示を出す
▼一方には「班で話し合ってもいいですが、班ではなく個人の成績を見ます。班の中で順番も決めます。他の子より良い点を取るように」と言う。他方には「よく話し合い協力し、班と
して少しでもいい成果を出すようにしなさい。班の点数が一人一人の点数になります」
▼さて、どちらの班の得点がよくなるか。競争が働く前者のように思えるが、逆だそうだ。競争と協力をめぐっては多様な研究がなされてきたが、競争は協力ほど成果を生まず、かえって悪影響が出るとの結果が数多く得られているという(コーン著『競争社会をこえて』)
▼考えてみれば、他者の敗北なしに自らの喜びが得られぬ競争より、ともに達成感を味わえる協力・協同の方が力強いというのは、当たり前のようでもある
▼政府が学力テストをして、学校別の結果を公表する。新聞はその順位表を載せ、学校間の競争を煽(あお)る。学校はテスト対策に追われ、答案改ざんなど不正まで行われるようになる
▼これは、教育現場に徹底した競争原理を持ち込んだ英国の話だ。日本でも学力テストの成績の学校別公表を始めるという。「成績の悪い子は、テストの日は休んでほしい」…そんな思いがチラッとでも先生たちの頭をかすめるようになったら、それこそ教育の敗北だ。
☆ 今日から12月です早いですね。今日も皆様にとって良い一日でありますように ☆
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