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9月25日 松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
信賞必罰
“信賞必罰”すなわち、罰すべき罪過ある者は必ず罰し、賞すべき功ある者は必ず賞せよということ、これは人間が存在するかぎり、程度の差はあっても絶対に必要なことであろう。これが行なわれない国家社会は、次第に人心が倦み、やがては必ず崩壊してしまうだろう。国家だけではない。会社、集団、家庭どこにおいても、これは決してないがしろにされてはいけないことだと思う。
ただ、ここで大事なことは、信賞必罰といっても、常に適時適切でなければならないということである。これは微妙にして非常にむつかしいことで、これが当を得なかったならば、かえって事を誤ってしまうことになる。
【コラム】筆洗
2014年9月24日 東京新聞TOKYOWeb
▼「枕草子」を持ち出さずとも秋は夕暮れか。夕焼けが美しい季節である。<まっかっかっか空の雲>。空気が澄んで、赤が絶妙な色を広げる。あれは「懐かし光線」である。光線を浴びると人は昔を思い出す
▼映画「ALWAYS 三丁目の夕日」(二〇〇五年)あたりの「昭和ノスタルジー」は、もはや一時的な社会現象ではなく、世の中にどっしりと定着した感じがある
▼リーマン・ショック、東日本大震災などの暗い出来事。超高齢化や人口減という真っ暗な将来は、日本人を未来よりも高度成長期だった昭和三十、四十年代の過去に思いを向かわせた。「昔は良かった」である
▼一二年十二月の衆院選で、自民党が使った宣伝文句は「日本を、取り戻す。」だった。今さらとはいえ、実に巧みである。取り戻そうというのは元気だった時の日本。あの時代へ帰りましょうよと呼び掛けた。バラ色の将来なんて、誰も信じられない。自民党の訴えは過去を懐かしむ世の中の気分にきれいにはまった
▼日本人は劣化したと、最近よく耳にする。ばかげた事件を見れば、同意したくなるが、これもやはり「ノスタルジー」の裏返しか。昔の人は立派だが、今の人は…
▼世の中、将来に前を向く気分がもう少しほしい。「過去」が夢とは寂しくないか。夕日をいつまでも見ていたいが、それだけなら、本当に「劣化」しかねない。
☆ 今朝は雨は止んでいます。晴の予報です。今日も皆様にとって良い一日で有りますように ☆
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