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月に魅せられて②

10周年のツア~!

裸にしたい男達~1~

2009-12-24 23:59:50 | ドラマ・ラジオ・直人(過去~現在)

藤木直人、ミュージシャン、30歳
模索しながら演技を追い求める男
音楽にこだわり続ける男
そして、今、裸にしたい男

テレビドラマや,CMに登場するその端正な顔立ちと眼差しは
多くの女性を釘付けにしている・・・


「用意・・・、はい!」

現在、人気ドラマの主役に抜擢され、撮影に臨んでいる・・・
10年前に話題となったドラマの続編で、複雑な過去を持つ青年教師を演じる
藤木直人といえば、美しい青年というイメージが定着する中、
彼に、一つの変化が訪れた
それは、今までのイメージとは正反対の役への挑戦だ!

2003年、秋、藤木直人は映画に出演する為に、
中央アジア、ウズベキスタンへと向かった

ドラゴンヘッド~映画の映像~

人気漫画を原作にした、映画、「ドラゴンヘッド」
舞台は大爆発によって一瞬にして街が崩壊してしまった世紀末の世界
ごく普通の高校生だったテルとアコが、極限状態の中で試練を乗り越えていくというストーリー
崩壊の原因は誰にもわからない
地球の磁場の狂い
核戦争
神の怒り
様々な憶測が飛び交い、人々はパニックに陥っていく・・・
ディープな世界を描くこの映画の現場に、藤木は飛び込んで行った


「こちらです・・・、・・・こちらです。もうちょとよってもらっていいですか?」(カメラのフラッシュの音)

藤木の役が、高校生のテルとアコに最も影響を与える男、仁村アキオ
元自衛隊員の設定で、暴力、殺人をいとわない
アナーキーで冷徹な役柄だ!
藤木は今までに演じた事のないキャラクターに挑む

映画、ドラゴンヘッドの撮影が行われたのはウズベキスタンの首都圏、タシュケント近郊
大がかりな撮影の為、1年以上前から準備が進められてきた
2002年10月、藤木は撮影の初日を迎えた
およそ2週間の予定
藤木が本格的に映画の撮影に取り組むのは、今回が初めてだ


藤木「作り込む役作りってのはやった事ないので・・・、それは、どうなるのかな~とか、思ってますけどね。
  まっ、まずは、今日は、そんな、芝居っていうシーンじゃないし、
  その衣装になって、そのメイクをしてみて・・・、・・・で、その雰囲気というかね、
  どんな風になるのかなっていうところ・・・、うん、見るかんじですかね・・・」


映画監督、飯田譲治(いいだ じょうじ)、「NIGHT HEAD」 、「らせん」を手掛けたヒットメーカーだ!
監督は、2週間程前から現場に入り、撮影を開始していた

監督「おはようございます。あっ、びっくりした~あはは」

近藤「その前は全部終わっ・・・」

近藤「3カット・・・」

監督「これは、なし、今日は」


藤木と一緒に演じるのは、俳優の近藤芳正(こんどう ほうせい)
仁村の相棒の自衛隊員、岩田の役


監督「・・・だから」

近藤「あ~なるほどね」

監督「これ、やんない。50やって50やる」  

近藤「あ~」


藤木の役、自衛隊員、仁村のイメージ作りが始まった・・・
監督は、原作の漫画にとらわれることなく、
藤木のもつ独特の雰囲気を生かそうとしている
衣装・メイクと、入念なチェックが行われた


監督「ちょっとさ~、この、バージョンわかったから、髪の毛、こう、ボサボサnoやつもやって・・・」

メイク「はい」

監督「着弾の傷みたいな感じだろ?・・・あっ、そういうのにしようか、じゃあ,うん」

藤木「・・・」

メイク「まっ、大体大きくてもこれぐらいの~、大きさ」

監督「あ~っ、だっ、古い、なんか着弾の傷みたいにしようよ、それだったら」


顔の傷は、漫画にはない、今回新たに加えられたイメージ
顔に傷をつけるのは初めての体験だ!


藤木が俳優の世界に飛び込んだのは7年前
これまで、爽やかな好青年や女性が憧れる男性の役が多かった
今回の仁村は初めての汚れ役だ!


藤木「自分のイメージってのが、出来てる、すでに出来てるって思うんですよ。
   優しそうなだったり、フッ、よくわかんないですけど、自、分から言うとバカみたいですけど(笑)、
   だからそういうの・・・、ある部分では裏切っていきたいっていう気持ちも、あるし~
   ん~・・・、まあでも反対に、その、自分とね、遠いものを、やる必要があるのかな?っていう風に
   考える事もあるんですけど、・・・フッ、それはやっぱり似合わないなって思う人もいるだろうし、
   あっ、こういう、面もあったんだって感じで見てくれる人もいるだろうし・・・、
   ドラゴンヘッドっていう状況の中だったら、活きるって事もあるだろうし・・・」



藤木「でもな~、なんか紹介される前に現場にいるのって嫌な感じなんだよね、って、フッ、い、い、行きづらいんですよ~」


出番が来るまで、控室でただひたすら待つ
この日、現場に入ってから、4時間が経っていた
午後11時、待機から5時間後、やっとセットに入る


監督「じゃあ、こちらで」

藤木「はい」

監督「・・・今日、もう撮ったんだけどさ~」

藤木「はい」

監督「あの車、に乗って、が~っ突っ込んできて!」   


崩壊した街を丹念に作りこんだセットの中が、この日の撮影現場だ!
現場で撮影を待ち構えていたスタッフに迎えられる


監督「いいね~11時に(笑)」

スタッフ「お待たせしました」

監督「はい、じゃあいきましょう~」

スタッフ「はい、それでは・・・」


最初の撮影は、廃墟の街をはしる短いカット
監督からは試しに「笑いながら走ってくれ」、と言う注文があった


スタッフ「はい、スタ~ト!」 「カット!」 「はい~」


本格的なイメージ作りは明日からが勝負のようだ!
ウズベキスタンの首都・タシュケント、その郊外に広がる工場跡地に、
映画の撮影セットが組まれた
ロケは全編ウズベキスタンで行われ、セットの制作やエキストラには
ウズベキスタンのスタッフが多く参加している
日本から遠く離れた場所で、崩壊した日本の街が広がっているという不思議な撮影現場だ
撮影2日目、今日は仁村の登場シーンを撮る
高校生のテルとアコは、崩壊した街のスーパーマーケットにやってくる
暴徒がいた
暴徒に囲まれるテルとアコ
突然、赤い車が突っ込んでくる
車は標的になり、暴徒に叩かれる
車のフロントガラスが割れ、2人の自衛隊員が姿を現す
その1人、仁村は笑っている


撮影2日目、朝7時、これから監督に、撮影シーンの説明をうける


監督「しばらく叩かれてて、で、銃声、で、あそこらへんの・・・」


藤木扮する仁村は、殺気立ち暴徒と化した人々の中に、赤い車でとびこむ
これが、映画の中で初めて藤木が登場するシーンとなる
監督から、まず状況の説明があった
ただし、具体的な演技指導は、まだない
狂気に取りつかれた人々は、赤い車を敵とみなし、破壊する
フロントガラスが割れて、仁村の顔が現れる


「カ~ット」「カーット」


共演者との通しの演技が始まった
役者たちは別々に撮影をする場合が多いので、本番を前に、
全員でシーンの流れを理解する


監督「・・・仁村、アクセルを、が~っとバックする、そうするとやっと、
   そこにいる奴らも皆、ば~っと追っかけてくるんで、道が開いた、で、向こうへ走っていく
   もうこっちへ行けないから。皆こっちへ追いかけてくるからね、はい、そういう流れです。
   じゃあ、え~っとね、そこの形になって、守っているところで、
   じゃあ、え~っと、そこまで通しでやってみますよ~。じゃあ、よ~いスタート」



車の中にいる仁村は、群衆に囲まれた高校生テルとアコの前に姿を現す
緊迫した状況の中、1人笑う仁村
彼の異常性が強調されるシーンだ
藤木の出番まで、しばらくの休憩


藤木「色んなものを手に入れてく行為って、やっぱり、凄い楽しい~、それが欲しくって、
   ね~、始めた部分ってのも当然あるし~、それは嬉しい、事なんですけど~、
   それが~自分の力かってゆったらやっぱり、そうじゃなくって、
   まわりでやってくれてるスタッフだったりね、その巡り合った作品だったりとか
   そういう、要素が物凄い大きいわけだし・・・、
   だからなんか、例えばまあ、自分が仕事を始めた時と比べて、
   自分はどうだったんだろう、と思ったら、何も変わってないような気もするし、ん~、
   悪い風に変わっていってる、フッ、部分もあるだろうしね・・・
   昔の自分って、覚えてるようで覚えてない、でしょ?
   その変化はやっぱり、1日1日少しずつでしかないから、
   もう思いだせないんですよね、でもきっと変わってない、と思うんだけど~」

時間が経っても、藤木にはお呼びがかからない
仁村が乗って登場する車のシーン撮りが続いていた


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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こんばんは〓 (まゆなお)
2009-12-25 19:09:57
懐かしいですいまみてます
コアラのえささんはいつも台詞とか内容書いてて凄いとおもいます たまに見れない番組もあるので嬉しいです
一番好きなblogです 大変ですか?
返信する
Unknown (コアラのえさ)
2009-12-25 23:52:34
>まゆなおさん、こんばんは~

>一番好きなblogです 大変ですか?

ありがとうございます
言葉を文字にするのは、私にとって感想よりも
しやすい作業ですね~
昔の仕事内容や、
こういう事をやってるから、文字を入力するのは結構はやかったりするので(一本指打法ですが、爆)
…でも、ブログの記事編集画面で入力してる画面が、なんかね~
私が理解してないのか分かんないですが、
文字数が、プレビューの所とあってないから
文字の帳尻が面倒で・・・
なんやかんややってて時間をくって完了押すと
画面が固まって今までの努力が水の泡・・・だったり
変な所を間違って押すと、文字が消えちゃったり(爆)
文字が消えちゃった脱力感がハンパないですよ~(笑)

まっ、自分のブログは、もし自分が見て、
こうやってもらうと嬉しいって思う事を形にしてるので
そうやって言ってくださって嬉しいです
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