憲法9条の会・西区(大阪府大阪市) 

「憲法9条の会・西区」の取り組みの内容をお知らせします。
 

グアム島 平和ツアー グアムの「光と影」

2009-11-24 21:43:09 | 行事

 「実弾射撃場とかに行くなよ」の娘のメールに送られて、11月18日8時に関西空港に集合。航空産業の再編の波か、予約していたノースウエスト航空がデルタ航空に吸収されていました。10名が集合、元気にグアムに向けて出発。機内でグアムへの入出国カードの記入。めんどくさいもので、日付ひとつとっても日本では年・月・日、アメリカは日・月・年、グアムは月・日・年とややこしい。世界基準が欲しいところ。
 3時間半でグアム空港に到着。入国審査はアメリカが管理しており、両手10本の指紋採取と顔写真撮影と厳しい。空港の外に出るとさすが暑い、南国とすぐわかります。バスでホテルに移動。タモン湾には、ホテルが林立し、まさに戦争を埋めてできたリゾート地です。日本語の看板があふれています。それもそのはず、年間100万人の観光客のうち8割が日本人とのことです。
 ホテルの前の浜辺は綺麗な海と砂浜、いや砂というより粉浜といったほうがよいようなきめ細かい砂で埋まっています。この綺麗な砂浜に、なんと真っ黒なトーチカが今でもでーんと座っているのにはビックリしました。夕方は、先住民のチャモロビレッジのバザールを見に行きました。毎週水曜日に開かれており、チャモロ人と観光客の交流の場になっています。屋台で買った羊の肉を使った食べ物は、辛くてすっぱくて生ビールで薄めても薄めてもダメでした。    
  2日目は、グアム島内戦跡めぐりに出発。ガイドはグアムを知り尽くしている芳賀ケンさんの案内です。早速トーチカを案内されました。内部は結構広いが身動きは窮屈。つづいて6つの出入り口がある大きな洞窟。充分立って歩けるし迷路みたいになっており、ガイドがいないと迷子のなりそう。井戸まであり、自給自足できる陣地を作って米軍の攻撃に備えていたのでしょう。アサンビーチを見下ろすミニッツ・ヒルのアサン展望台。米軍の上陸がどのように行われたのか、芳賀ケンさんの話にも力が入り、他の観光客も寄ってきて20分あまり熱弁を振るいました。遠くには、米海軍アプラ基地も見えます。
 戦争歴史博物館を見学。正面には、2人乗りの日本海軍特殊潜航艇が展示されています。ビデオで日本軍のグアム占領から玉砕までを見ました。展示場で太平洋戦争開始の日と終戦の日に発行されたアメリカの新聞の復刻版を購入しました。昼食は、米軍が最初に上陸したアガトの公園。「おにぎり」2個の弁当とは恐れ入ったが、時間短縮には貢献できたようです。公園には「和」横井庄一氏の慰霊碑が建立されており、チャモロ語で「平和がすべて」と刻まれていました。近くには、米軍司令部跡、日本軍の曲射砲や高射砲が並んでいました。
 午後には、チャモロ人虐殺現場などを慰霊。最後にジーゴ平和慰霊公苑慰霊塔を見学。慰霊塔の裏山に湧き水をためた水槽、洞窟を見て回りました。この洞窟に行く途中で滑って転んでズボンが破れるというハプニングに見舞われました。メタボの人は、トーチカや洞窟では窮屈で山道では滑って転んで兵士に向かないことを思い知らされました。
 3日目は、ホテルでチャモロ・ネイションズの方との交流会。通訳の櫛間嘉代子さん、芳賀ケンさんは定刻に来ましたが、メインゲストのチャモロ・ネイションズの方は見えない。チャモロ時間で30分1時間遅れるのは常識とのことでしたが、結局2時間待っても現れませんでした。公聴会の後始末に追われていたのかもしれません。そこで通訳の人との交流となり、グアムのことを一杯聞きました。
 「グアムは、観光に力を入れ、戦争遺跡を隠しているし見せないようです」「チャモロ人は、公務員として雇い、サービス業にはつかせない」「太った人は富の象徴として見られます。野菜をあまり食べない。以前はアメリカから輸入の黄色のキャベツを食べていました」「チャモロ人は家族第一主義で身内の人が亡くなると2週間は休みます。家族は400人もおり、犯人でも隠してしまいます。過去の慰安婦も恥として表には出さず隠してしまいます」「グアム大学では日本語を学ぶ学生も多くいます」などなどいろいろ教えてもらいました。主役抜きの夕食交流会は、昼間汗をかいたのも手伝ってか、生ビールで乾杯後、グイグイと飲み、ピッチャー交代のピッチも早く、ひととおり飲んだところで歓談もすすみました。かわさきゆたかさんのうたごえがレストラン内に響き渡りました。
 戦跡めぐりの運転手エドさんの「日本の憲法9条は知っています。グアムにも憲法9条があったらいいですね」の言葉には感動しました。
 最終日の午前中の自由時間を利用して、グアムの観光スポット「恋人岬」を見物。海抜122メートルに展望台があり、3ドル支払うとタモン湾を一望できます。まさに絶景です。「恋人岬」は、「両親にスペイン人との結婚を強要されたチャモロの娘さんが恋人のチャモロ青年と逃避行。岬の突端からお互いの長い髪を結び合って、身を投げた」といわれているものです。午後はいよいよ帰国の途につきます。日本本土を大空襲するためにアメリカのB29爆撃機が飛んだであろうコースを飛んで無事関西国際空港に到着。先住民のチャモロ人のメタボが多いことに安心もし、メタボだと戦争には参加できないことも実感し、グアムの「光と影」を垣間見ることのできた「グアム平和ツアー」でした。                               大森輝夫


今月の「うたごえ」

2009-11-12 17:50:17 | 行事

 寒さが増してきましたが、みなさんお元気でしょうか。今月の「うたごえ」は第4木曜日の11月26日に変更です。 寒さを吹き飛ばす、みんなの歌声で元気を出しましょう。

  ワンドリンクつき、参加費1000円です。ご来場おまちしています