近くて遠い国「韓国」への旅
2010年8月29日(日)~8月31日(火)2泊3日、憲法9条の会・西区の5周年記念企画で「韓国平和ツアー」に参加して来ました。ここ何年か前から韓国ドラマの人気で韓流ブームが広がっています。日本からは韓国スターの追っかけやエステ、グルメなどで韓国への旅行者が増えていますし韓国からの旅行者も増えています。この事は歓迎すべきことだと思いますが、はたしてどのくらいの日本人が過去の日本が韓国にたいして何をして来たか知っているのでしょうか?
私たちは2泊3日の短い期間でしたが、過去に日本(軍)が韓国に対してどのようなひどい残虐行為をして来たか、具体的な展示物や証拠品で知るところとなります。
特に印象に残ったのは「独立記念館」「西大門刑務所歴史館」、そして、「ナヌムの家、日本軍「慰安婦」歴史館」です。
独立記念館は、1910年から1945年まで、日本の植民地支配を受け、この35年間日本帝国主義はひどい弾圧と虐殺を行いましたが不屈の意志で独立運動を行い、1945年8月15日に国権を回復するまでの戦いの経過が展示してありました。
西大門刑務所歴史館は、独立運動家たちが日本軍の残虐なありとあらゆる拷問をうけ死刑を執行された後共同墓地に捨てられました。歴史館には拷問の道具や拷問室などリアルなかたちで展示されています。言葉が出ないほどのエゲツナイものです。
「ナヌムの家」は、日本軍「慰安婦」被害女性が、共同生活をしている空間、それが「ナヌム(分かち合い)の家」です。ここを訪れた日、案内をしてくれた人はなんと若い日本女性でした。他にも何人か日本の若い女性がボランテアとして働いていていました。感動でした。まさか日本人がここで働いているなんて思ってもいませんでした。
見学者の中に私たちの他に早稲田大学と神奈川大学の学生たちが居たことも驚きでした。若い人たちへの考え方が変わった気がしました。
「ナヌムの家」で生活している人は現在八名とのことでした。が高齢と体調不良でお会い出来たのは二名に方でした。一人のハルモニ(おばあさん)は日本の生野区にも居たことがあったとか日本語がとても上手でした。お会いしたお二人とも言葉にならない程のご苦労を経験して来ているのに、大変穏やかに私たちに接してくださいました。
ナヌムの家の敷地の地下に、日本軍「慰安婦」歴史館があります。1998年に教科書問題によって日本の歴史認識がアジア各国から問題視される中、韓国では「歴史の事実を伝えたい」として日本軍「慰安婦」被害を伝える資料館として造られました。「慰安所」での女性たちの被害などを公文書などから知ることが出来ます。「慰安所」の模型なども展示されています。戦争の愚かさを改めて思い知る事になりました。
憲法9条の大切さを一人でも多くの人たちに知らせる事こそ平和への近道だと思います。
韓国平和ツアーは大変有意義な旅でした。