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TOKYO manga report

漫画家 NINA KAORI 会いたい人に会いに行く記録、日々のことを漫画にて記録。

The Smiths モリッシーとジョニーマー

2015-05-08 11:02:49 | 日記





連休最後の日に海辺の街、辻堂へ。

お友達のお家でお庭ごはんというこの季節限定の贅沢なひと時を過ごさせていただいた。











お庭の木が風でそよぐたびに木漏れ日が揺らめいて、青いテーブルクロスがプールの水面みたいに表情を変えていて美しかった。

眩しいのと桃みたいに甘い白ワインで酔いがまわったのとで、心地よく目を閉じていた。

時折、厚木基地に向かう戦闘機が地鳴りのような音を立てて通り過ぎていくけれど、わたし以外の人たちのおしゃべりは止まない。



お母さま手作りのデザートと紅茶をいただきに2階に上がると、ぎゅうぎゅうに本やCDや好きなもので詰まった棚の上にレコードプレーヤーがあった。



これね、おとといくらいに買ったの。レトロに見えるけど、USBさせるんだよ。


へえ!そんな便利なものがあるんだ!!

なんとも言えない青緑で、どこかの深い湖みたいな色。

一通りビートルズを聞かせてもらった後、The Smithを流してもらった。


わあ、これ!このモリッシーの裏声!!二十歳の時、毎日のように聞いていたよー。


懐かしくて死にそうになった。








昔食べたものに久しぶりに出会って感動したり、子供の頃に通っていた学校を訪れて、ああこんな小さかったのかこの椅子。なんて懐かしくなることは誰でも経験すると思うのだけれど、


味覚は大人になると変わるし、思い出の場所は自分が成長するとサイズも変わるし無くなってしまったりもする。

懐かしい友人だって、自分とともに年を取るしね。


でも、音楽は素直に耳にはいってくるのだなあと思った。
お水が砂に染み込んでいくように。




そんなかんじ。

nina

朱雀、赤いフルーツ

2015-04-30 23:30:02 | 日記




4月が終わり、5月になった。



生活ががらっと変わった一ヶ月だった。
やっぱり絵を描くことが好きだなあとしみじみ思ったし、映画や雑誌をじっくり見て、もっと上手くなりたいと思ったし、


なにより、誰かの役に立つツールとしての絵も、描いていきたいなと思った。









色使いも、惹きつけるものは何なのだろう、とか、意味とか、もたせるイメージだとかを研究していくのが、5月のテーマ。




赤、紅、朱がやっぱり惹かれるのだけれども、なぜなのだろう。
別に母が赤いものを身につけていた記憶もないのだけれど。

七五三のときに着せてもらった着物が赤だったからか。
大好きな魔女の宅急便のキキのおりぼんが赤かったからか。


今はね、朱雀を見てみたいな。
ちゃんと見たことがないのです。朱雀の絵を描いてみたい。





今年は赤いフルーツを意識して食べている。


体の内側から赤を取り入れている。




そんなかんじ。


nina













イチゴのおめでたい食べ方

2015-04-25 10:00:07 | 日記



ほとんど一ヶ月ブログを書かなかった。時間が全くなかったわけではないのだけれど、ほかに優先してやらなければならないことがあって、主にメールのやり取りなのだけれど、眼精疲労で体が固くなってしまった。



誕生日を迎え、その日の朝は久しぶりに朝ヨガした。
丁寧に体と向き合うと、つい最近、と思い込んでいた地震の年の体と明らかに違うことに気づいた。


考えも違う。人は変わるのだなあと思う。良い意味でも、悪い意味でも。



写真のイチゴは、4月の始め、親友からのお土産。
赤と白のコンビが好きで並べて眺めてみる。


赤と白。赤メインが好き。子供の頃惹きつけられた、桶川マインのロゴとか、ミルキーの箱とか。ミニーマウスのドレスの水玉、キティーちゃん。



でね、このイチゴ皿を何処に置いていると思う?









おほほ。



巨大な盃ですの。



まだこれで八海山を飲んでないんだ。


そんな感じ。


nina



DAZZLE バラーレ 赤坂のお寿司 蛤の夜

2015-03-21 08:30:30 | 日記
赤坂ACTシアターでダンスの公演を観ました。

「DAZZLE」坂東玉三郎さんプロデュースの舞台、「バラーレ」は親友がメイク担当という大役を仰せつかっていたのでとても楽しみにしていた。

そして、舞台好きな文学青年のSにゃんもお誘いして。

3構成の舞台で、わりと前衛的な男性バレエのようだと思ったのだけれど、重力を感じさせないダンスに目が釘付けになった。

何度も登場した動きの一つに、飛び立とうとする仲間をすぐにほかの仲間たちが手を取って引き戻してしまうところがあるのだけれど、その際に座っている人物の方の上にふわりと片足で乗るような動きがあった。

それから、水中でダンスしているのか、もしくは彼らがこの舞台ではタンポポの綿毛くらいの体重でしかないのでは、と思い込んでしまいそうになった。

そして女性ファンで席がいっぱいだった・・・。

面白かったねー。

金曜の赤坂は駅に近づくほどスーツ姿の若者が多かった。
銀座にも似ているけれどそこまでお姉さんたちが歩いていない。

むしろ居酒屋さんの客引きのお兄さんのほうが断然多かった。

舞台の興奮が夜風に冷やされ落ち着くと反比例してやってくる空腹。

Sにゃんが連れて行ってくれたのはお寿司屋さん。
ご夫婦でビルの二階でひっそりとやっていた。

二年前、なんのつてもなくて、ふらりとは入ったんだよ。
それからずっと行ってなかったのに、思い出したの?すごいね!
蛤がふと、食べたくなったんだ。

金曜なのに一組のお客さん(たぶん常連さん。)しかいなくて、大将は焦る気も見せず長々と魚河岸の近況報告やら最近の赤坂はああだこうだと喋っていた。


お酒。御造り。まぐろは胸を締め付けられるくらいにおいしかったのだけれど、甘海老も負けてはいなかった。

Sにゃんが楽しみにしていた、蛤の潮汁は何の出汁も塩も加えていないというのに滋養のスープがじわりじわりあふれ出ていた。

ああ、お客さん、3つに切ってあるんだから、1つずつゆっくりと味わってね。部位で味が違うんだから。
先に話すのに夢中と思っていた大将が我々に言った。



見ていなさそうで、しっかり見ている。


スープを啜った後、身を噛んでよく味わった。

口の中でよくしなった。噛むほどに味が出る。

先ほど観たダンサーも、20代より40代、50代にしかできない表現力を身に着けられているのだろう。

そんな人間に、わたしもなりたい。



そんなかんじ。

Nina



宝塚月組公演 Bandito-義賊サルヴァトーレを幼馴染と観に行ってきた日。

2015-03-13 11:00:45 | 日記



3年ぶりに幼馴染4人で会った。

小学1年生の時から同じクラスで、習い事も同じだったし、親同士の交流もあった。

中学校では選択肢の少ない部活動(ソフトボール、バレーボール、軟式テニス、剣道、卓球の5つの中からしか選べないうえ、部活動は絶対だった。)のなかの、一番楽そうだからという理由で卓球部に入部し、中三の夏休みまで一緒にラリーしていた。

塾、部活、(あとわたしは少林寺拳法)という、人生で一番忙しかったのではと思うような時期、築30年の体育館の埃臭い床に寝そべって汗が引くのを感じる瞬間を共に過ごした仲だ。

もちろんブルマ世代ではなく、デサントのハーフパンツ世代。

その4人のうち1人が、宝塚の男役をしているので、残り3人で初めて一緒に観に行った。

劇場の控室におそるおそる挨拶に行くと、ヘアメイクはすでに施された友人がローブ姿でおおー!ひさしぶりー!よくきてくれたねー!と、親戚のお兄さんみたいな声をかけてくれた。
化粧をしているとはいえ、その肌にはしみひとつなく、舞台俳優さん独特の気というか、いい意味での緊張感が透明な油膜のように漲っていた。

今日はもう午前の部、終えているんでしょう?それで今から2時間また舞台に上がるんだもんね!すごいよね。頑張ってね!

アラサ―になった4人組で写真を撮り、手を振り合いながら別れるときわたしは彼女(彼?)に声を質問した。


ね、そのスリッパも衣装なの?


笑いながら違うよ、控え用!

という彼女の履き物は、ルブタンも真っ青のゴージャスなスパンコールや鋲でデコレーションされていたのだった。

久しぶりに観た宝塚の舞台はやはりかっこよかった!
今はやっているキャメルのチェスターコート。やはりあれは背の高い男前な方が堂々と風を切るようにして着るのが一番すてきね。寅さんみたいに袖を通さず肩で着るのも、あんなにかっこよくて美しいんだね!
オールバッグヘアもセクシー!!!日本人がやるとバーテンか!とつっこみたくなるけれど。

友人の歌声も夢みたいに素晴らしかった。

15歳の時、合唱コンクールで一緒にアルトパートを練習したときも際立って上手だったけれど、ほんと、成長なさったのですね・・・。

最後に、皆さんが大勢で舞台でご挨拶をしてくれるのだけれど、主人公サルヴァトーレ様がまさかのバイクでご挨拶されてそのダイナミックさに笑ってしまった。


もちろん本物ではないのでしょうが!


そしてほんとの最後に、サルヴァトーレ様のご挨拶。

月組の大先輩たちが観に来てくださっているので、わたしたちとてもはくはくしておりました。


はくはく!!!!


初めて耳にした言葉だけれど、大型犬が嬉しさと楽しみと緊張のあまり
舌を出して尻尾をぶんぶん振ってハフハフとはしゃいでいるようなイメージが沸いてにっこりしてしまったのだけれど、そんな意味ととらえてよいのでしょうかね。。


違ったらすみません!




そんなかんじ。

Nina