
連休最後の日に海辺の街、辻堂へ。
お友達のお家でお庭ごはんというこの季節限定の贅沢なひと時を過ごさせていただいた。


お庭の木が風でそよぐたびに木漏れ日が揺らめいて、青いテーブルクロスがプールの水面みたいに表情を変えていて美しかった。
眩しいのと桃みたいに甘い白ワインで酔いがまわったのとで、心地よく目を閉じていた。
時折、厚木基地に向かう戦闘機が地鳴りのような音を立てて通り過ぎていくけれど、わたし以外の人たちのおしゃべりは止まない。
お母さま手作りのデザートと紅茶をいただきに2階に上がると、ぎゅうぎゅうに本やCDや好きなもので詰まった棚の上にレコードプレーヤーがあった。
これね、おとといくらいに買ったの。レトロに見えるけど、USBさせるんだよ。
へえ!そんな便利なものがあるんだ!!
なんとも言えない青緑で、どこかの深い湖みたいな色。
一通りビートルズを聞かせてもらった後、The Smithを流してもらった。
わあ、これ!このモリッシーの裏声!!二十歳の時、毎日のように聞いていたよー。
懐かしくて死にそうになった。

昔食べたものに久しぶりに出会って感動したり、子供の頃に通っていた学校を訪れて、ああこんな小さかったのかこの椅子。なんて懐かしくなることは誰でも経験すると思うのだけれど、
味覚は大人になると変わるし、思い出の場所は自分が成長するとサイズも変わるし無くなってしまったりもする。
懐かしい友人だって、自分とともに年を取るしね。
でも、音楽は素直に耳にはいってくるのだなあと思った。
お水が砂に染み込んでいくように。
そんなかんじ。
nina