goo blog サービス終了のお知らせ 

TOKYO manga report

漫画家 NINA KAORI 会いたい人に会いに行く記録、日々のことを漫画にて記録。

#ニセモノのドラえもん #台湾散歩

2015-08-24 02:48:03 | 旅行





昔から、明らかにニセモノのドラえもんを見つけると誰かにシェアしたくてひとりはしゃいでいた。
どこかのショッピングセンターの屋上にひなびて佇む、コインで動くドラえもん(風の)遊具や、見知らぬ土地のお祭りのチョコバナナクレープと手書きで書かれた文字の横の下手くそなドラえもん(風の)イラストとか。

去年は高地の商店街だった。
書店の看板に、ドラえもんの大きなぬいぐるみ。でも本人も驚くほどの年月を看板息子として費やしてきたらしく、しわしわのブヨブヨになっていた。


そして昨日は台北の問屋街。
戦前から残る古い建築物と南国の木が混ざり合った街角に、彼はやっぱり、いた。








水色ドレスのマダムとお共に。
なぜ!!


店主は同じ水色ということでペアルックを意識したのだろうか。いやその前にマダムのつるっぱげの頭をどうにかしなさいよ。いや、待てよ。ドラえもんもスキンヘッド。つまり、二つの意味でのペアルック。お似合いの二人なんだね。

これでいいのか!

背中を流れる汗を感じながら思わずじっと見つめてしまった。

確かに、街を歩いていると、チャンツィーイーみたいなほっそーい美人の奥さんと、ジャイアンをさらに太らせてハンマーで潰したような男性のカップルを見かけたりする。台北でも、銀座でも。

ドラえもんの四次元ポケット並みのエネルギッシュな人柄、財力、権力人望を兼ね備えているのだろうななんて思ったりした。



さて、ガラスに映ったわたしの朱色のワンピース、一目惚れして買った。
これ、UNIQLOとアンダーカバーのKIDSなのです。なんと500円。






これは色違い。

この街の夜市の灯りみたいな、朱色の生地が気に入ってしまって!


そんなかんじ。


nina







山崎ウィスキー蒸留場に行ってきました。チョコレートとウィスキーのマリアージュ。

2015-03-11 16:39:54 | 旅行
山崎ウイスキー蒸留所見学のあと、小綺麗なテーブルセットが用意された広めの部屋に案内され、ウイスキーとチョコレートのマリアージュ、というやや気恥ずかしくなるようなテーマのミニセミナーが始まった。








テーブルセットに一人ひとつずつ用意されたリボンつきの小箱を開けると、小さなチョコレートが4種類、1つずつ並んでいた。大田区のチョコレート屋さんのものらしい。

また、小さな試飲用のグラスも4つあって、山崎、白州、響、あと海外のバーボンが少量ずつ注がれている。
司会者の説明を聞きながら、グラスを照明の光にかざし、色味を確かめ、それから香りを、最後に飴玉を転がすように舌の上で味わう。その余韻を感じながらチョコレートをひとかけ齧ってみる。








なんだか披露宴みたいな雰囲気に少しおかしみさえ感じながら司会者の言うとおりウイスキーの余韻を残した舌でチョコレートを齧ると、たしかにおいしかった。

おそらくまあまあ高級で、濃厚なチョコレートだったのでもちろんそのまま食べてもおいしいのだろうけれど、ウイスキーとチョコレート、合うんだ、ほおー。思わずにっこりしていたのを向かいに座る夫に笑われた。



さらにチョコレートの余韻を残したままウイスキーをまた少し舐めると、これがまた更においしかった。
あまい、ほろ苦い、あまい、のミルフィーユだ。



それにしても、マリアージュって。。
フランス語で素敵な出会いの意味らしいけれど、聖子ちゃんの歌詞とか、竹内まりやさんの歌をなんだか想像してしまう。昭和最後の子供だからね。たは。



なんかおとなになったみたい!なんて隣のテーブルの若い女性は言っていたけれど、いやいや、これを飽きずにはまり込んだら立派なアルコール&依存症になっちゃうよ。うん、なりそう。想像するだけで頭痛がしてくる。

帰りに、我が家のお土産としてはちみつ色のウイスキーの入った丸っこいフォルムの瓶と(瓶好きなのです)、試飲用ミニグラスを二つ、購入したのでした。

そんなかんじ。

Nina


京都 山崎ウイスキー蒸留場見学に行ってきました。

2015-03-06 19:34:51 | 旅行
ウイスキーの山崎蒸留所に行ってきた。

下戸の家庭で育ったものだから、ウイスキーには縁がないだろうと思っていたのに呑兵衛と結婚したものだから、人生はおもしろい。

おお、ぜひ行きたい!と手を挙げた理由は、無料の見学ツアーのほかに、チョコレートとのマリアージュ、という女性が喜びそうなミニセミナーも企画されていたからだった。

山崎蒸留所の目の前には踏み切りがあったのだけれど緩やかなカーブを描いていて、撮り鉄さんたちがマイ脚立を持参して高価そうなカメラを構えていた。


蒸留所の隣には昔のウイスキーのポスターや販売促進用のグッズなどが品よく展示してあり、もちろん、「ウイスキーは、お好きでしょ」の歌が小さい音量で流れている。

わあ、きれいだね!と思わず目を輝かせてしまったのが、ラベルのないウイスキーの瓶が左右の壁中に大量に並ぶ通路だった。淡いレモン色からはちみつ色、甘露色、こっくりした熟したワインのような色だったり、さまざま。ダウンライトによってより一層美しさが強調されたいる。





一通り展示を見て、蒸留所見学ツアーが始まった。

わたしよりずっとウイスキーに詳しい方はたくさんいらっしゃると思うので敢えてここに詳しくは書かないけれど、





●いくつもある巨大な金管楽器を思わせるフォルムの蒸留器で蒸留するのだけれど、形がそれぞれ少しずつ異なり、成分に差をつけているのが面白いと思った。








●一番感動したのが、発酵させていく、樽を置いた広い倉庫。特に温度管理をしないため、夏は樽の中で量が減り、冬は増えるという、呼吸して寝かせている。




⚫︎大事なのがその樽の(前歴)で、もともとシェリー酒の樽として使われていたとか、アメリカのバーボンの樽として使われていたなどの前歴が重要だそう。
なんだか人間の転職みたいで興味深かった。もとフレンチのシェフがやる京料理、とか、建築士が始めたファッションブランド、とかね。




⚫︎よく耳にしていた(シングルバレル)という言葉の意味も初めて知った。恋人がいないのがバレる、と意味ではもちろんなくて(つまんないな!ごめん!)ひとつの樽(バレル)で育てたウイスキーだけを瓶に入れたものという意味。




山崎も響も、たくさんの種類のウイスキーを調合して瓶に入れているんだって。神の舌を持った匠が選んで。その話を聞くと、下戸のわたしでも飲みたいなと思うのは当然です。




⚫︎見学ツアーが終わり、坂道を下りながらギャラリーのあった建物に戻る際、右手に桜の木の林があり、山崎の神社があった。創業者の鳥井さんは、この桜と奈良時代からある神社とその神聖な雰囲気をたいそう気に入って、ローヤルというウイスキーの瓶にその景色を表したいと思われ蓋に(正しくは鳥居の形)を模したらしい。





奈良時代からの神社だって!

そこにびっくりだよ。

すぐ横の蒸留場で、おそらくフォークリフトみたいな重機で積荷を移動させる音がしていたのだけれども、あまりに自然に雅楽の笙の音に聞こえてしまった。

神聖な場所だから雅楽っぽく聞こえるのかね?と我々夫婦が話しているとツアーガイドさんが笑って「確かに!雅楽のように聞こえますね。」と言っていた。



つづく。


nina