塾教材で教えます! 中学受験 けん・たかくらの部屋nikkeru2000@yahoo.co.jp

首都圏で中学受験の国語と社会を教えています。

番外編 西部邁先生の自殺幇助について①

2018年04月07日 03時17分19秒 | 日記
おはようございます。けん・たかくらです。

西部邁先生の自殺幇助の容疑で二人の人が逮捕されましたね。
若い頃、読んだので記憶がかなり薄れているのですが、アガサ・クリスティの
オリエント急行殺人事件を思い出しました。
映画化もされていて、確かイングリッド・バーグマンが出ていたように記憶しています。

名探偵ポアロは犯人を突き止めますが、警察には通報しなかった。
殺された方は、悪人であり、殺した方(乗客たち全員)の情状に汲み取るべきものが
あったからです。

ポアロのはからいに違和感を感じる人は、あまりいないだろうと思われます。
西部先生も著書の中で述べていましたが、法治の前提に徳治ありだからです。

刑法には自殺幇助、自殺教唆、承諾殺人などが規定されていて、
他人の生命の否定に関与する行為をなすことは処罰の対象になっています。
原則はこれでいい。あたりまえですね。

ただ、今回の二人のようなケースはどうなんでしょう?
「おまえたちは悪人だ、悪をなしたのだ」と責めることができるでしょうか。
どうもそうではないような気がします。
逮捕までする必要はなかったと思いますね。

ただ、今回の件で疑問が残るのは、
「先生はなぜ、人を巻き込む形での死を選んだのか」
ということです。

最初、拳銃を入手する形での自殺を考えたと著書の中で述べていますが
それにしたって、先生に拳銃を渡す方は、自殺幇助になってしまう。

なぜ、そんな死に方を選択するのか?
先生も最後になって平衡感覚をなくされたのか?
わからない。
わからないから考える。


西部邁さん自殺ほう助容疑でテレビマンなど2人逮捕(18/04/06)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする