日刊ミヤガワ2069号 2009 8.31
「選挙講評」
一揆である。革命の前章とは思えない。平和なコップの中の嵐である。無血クーデターというほと゜どのこともない。
国民のバランス感が機能したとは思えない。むしろ全て予定調和のように思う。従順な国民性を示している。
「人」よりも「党派」になった。選挙制度の傾向というのは一面の解釈。人そのものが政治舞台から後退している。金太郎飴は愈々国会も覆うことになる。前回選挙の際のキャリアふー万やブランド刺客は衰退し、所謂偉そうで生意気そうな人たちは落ちている。泥臭い等身大でありつつも、真面目要で元気のいい若手が伸びている。
変動を見るならそこだろう。過去キャリアなど大臣だろうが党首だろうがご利益は落ちている。
権威の相対化は当然のことだ。しかし、それもまた選択肢の並べ方の帰結。
驚きもないが、少しばかりの感慨はある。
マドンナ旋風のときは結局山は動かなかった。新進党のときも長くは続かなかった。しかし漸く確実に自民は敗北した。メディアズ興奮する気持ちも分かる。
国民は政権選択をした。分りやすい選挙になった。今後こうしたテーマ選挙になるのだろう。選ぶことの素朴な行為が選ばせている。
それ以上でも以下でもない。
自民は解散したら負けると分っていたから、ギリギリまで選挙を延ばしてその關に懸案処理をしたらいいと、見ていたが何もできなかった。混乱と醜態だけを見せていた。・ここには基軸が曖昧なことと強力なリーダーシップがないこと。崖っぷちの危機意識がないと思った。点数は上げられないでいた。普通の計画楽章をしていただけのこと。安部、福田もいい球だった。しかしボクがしっている過去のリーダーのような腹の括り方は乏しかった。麻生も軽いが、育ちのいい裏のない質はあった。活かせはなんとかできた。これは人がてないということ。ボンとジョーの集団になっていた。
公明は抱き合い心中につき合わされている。昨年辺りから連立離脱や距離を置いてもいいと思っていたが、支えていた。自他の客観化はもつと冷徹であるべきだった。これは路線の大変革を余儀なくされる。
民主は重い責を負う事になる。この付託への応え方で、国民意識の練り方が変わってくる。政権党として試練はきつくなる。攻撃も多くなるが、いずれ再編成はあるだろう。
政治というより議会は国民に近くなった。そうか。これで官僚支配と腐敗や格差社会は是正されるか。政策の転換があるか。そうか。そしてうまくいったら国民から次に丸を貰い、駄目なら変えるか。
交代になるか交替なのか。ここから暫くガ国民が本当に注視しなくてはならないだろう。
期待しつつ今度はどうなるかと不安になるのが国民心情。そこをどう汲むか。どう民心安定に向けられるか。
政治に左右されることなく着実に培わなくてはならないものが国家にはある。根底的対峙は一層深化する。
距離を余計に感じなくてはならない夜。
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「選挙講評」
一揆である。革命の前章とは思えない。平和なコップの中の嵐である。無血クーデターというほと゜どのこともない。
国民のバランス感が機能したとは思えない。むしろ全て予定調和のように思う。従順な国民性を示している。
「人」よりも「党派」になった。選挙制度の傾向というのは一面の解釈。人そのものが政治舞台から後退している。金太郎飴は愈々国会も覆うことになる。前回選挙の際のキャリアふー万やブランド刺客は衰退し、所謂偉そうで生意気そうな人たちは落ちている。泥臭い等身大でありつつも、真面目要で元気のいい若手が伸びている。
変動を見るならそこだろう。過去キャリアなど大臣だろうが党首だろうがご利益は落ちている。
権威の相対化は当然のことだ。しかし、それもまた選択肢の並べ方の帰結。
驚きもないが、少しばかりの感慨はある。
マドンナ旋風のときは結局山は動かなかった。新進党のときも長くは続かなかった。しかし漸く確実に自民は敗北した。メディアズ興奮する気持ちも分かる。
国民は政権選択をした。分りやすい選挙になった。今後こうしたテーマ選挙になるのだろう。選ぶことの素朴な行為が選ばせている。
それ以上でも以下でもない。
自民は解散したら負けると分っていたから、ギリギリまで選挙を延ばしてその關に懸案処理をしたらいいと、見ていたが何もできなかった。混乱と醜態だけを見せていた。・ここには基軸が曖昧なことと強力なリーダーシップがないこと。崖っぷちの危機意識がないと思った。点数は上げられないでいた。普通の計画楽章をしていただけのこと。安部、福田もいい球だった。しかしボクがしっている過去のリーダーのような腹の括り方は乏しかった。麻生も軽いが、育ちのいい裏のない質はあった。活かせはなんとかできた。これは人がてないということ。ボンとジョーの集団になっていた。
公明は抱き合い心中につき合わされている。昨年辺りから連立離脱や距離を置いてもいいと思っていたが、支えていた。自他の客観化はもつと冷徹であるべきだった。これは路線の大変革を余儀なくされる。
民主は重い責を負う事になる。この付託への応え方で、国民意識の練り方が変わってくる。政権党として試練はきつくなる。攻撃も多くなるが、いずれ再編成はあるだろう。
政治というより議会は国民に近くなった。そうか。これで官僚支配と腐敗や格差社会は是正されるか。政策の転換があるか。そうか。そしてうまくいったら国民から次に丸を貰い、駄目なら変えるか。
交代になるか交替なのか。ここから暫くガ国民が本当に注視しなくてはならないだろう。
期待しつつ今度はどうなるかと不安になるのが国民心情。そこをどう汲むか。どう民心安定に向けられるか。
政治に左右されることなく着実に培わなくてはならないものが国家にはある。根底的対峙は一層深化する。
距離を余計に感じなくてはならない夜。
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