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君の好きだったあのバンド。あの曲が。あの映画が。
今日も私を作っていた。
いつだって私の「好き」は君の「好きだった」。
ずっと、一緒になれないまま。
一緒にいる時に聞いていた曲は、気がつけば君が口ずさんでいた。
「君が茹であげたパスタはいつも決まって柔らかいけれど、好きだ。なんか好きだったんだ。」
歌は下手だし、ギターも上手くない。そんな君のとなりで下手くそだなぁ、と思いながら横になって聞くのが好きだった。
いつの間にかその曲と自分を重ねていた。いつか君に作ったパスタに嫌いなきのこを入れたから、嫌だと言いながら残さず食べてくれた。
その曲を聞く度に、私は君を思い出してしまう。けれど、きっと、君が思い出しているのは他の誰かで、今一緒にいるのも別の誰かなんだろう。
一緒になれなかった。だからあの時だけは一緒でいたかった。あの曲を聞いていたあの時間だけは、私が君を思うように、君も私のことを思っていてくれたら良かったのに。
あの曲:グッバイマイマリー/My Hair is Bad
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