今シーズンのセリーグは阪神で決まりと思っていました。 巨人にとって残りゲーム数16となった昨夜、阪神戦で巨人が先勝したことから、少し様子が変わってきています。
昨夜は巨人が2年ぶりの8連勝で首位攻防3連戦の初戦を制しました。
2回にルーキー坂本の左中間三塁打で先制し、
4回にも坂本が2点二塁打。
4-3の7回には小笠原が30号2ランを放った。
グライシンガーが16勝目。
独走し続けていた阪神は投手陣に疲れが出始めたのでしょうか?
最大時13ゲームもあった両者の勝差はいつのまにか2ゲームになり、もし巨人がこの三連戦にあと2勝すると 両者は同率で並び にわかに優勝の行方が混沌としてくるのです。
シーズン開始直後 驚異的な戦力補強で 誰もが巨人の独走を予想していました。ここ数年の巨人のなりふりかまわぬ戦力補強はひんしゅくものでした。外国人選手の年俸の法外な高騰に拍車をかけるものでしたね。
日ハムの主軸打者小笠原とヤクルトの4番打者ラミレスの獲得、オリックスの主軸であった谷の補強、それだけでもチーム間の戦力格差が拡大していたのに、ヤクルトの最多勝投手と横浜のリリーフエースを獲得。
これは 誰の目にもやりすぎと思える戦力補強でしたね。
ところが既存勢力で昨年並みの働きが出来ているのは内海投手ひとり、高橋尚投手も上原投手も予想外に不調が長引く大誤算。野手陣は生え抜き代表選手の高橋由伸、阿部慎之助捕手の負傷もあり、夏場まで苦戦の連続でした。
生え抜きの光明は ルーキー坂本ただ一人。
先発メンバーの半数以上が移籍選手で構成される今の巨人。 50年以上巨人を応援し続けている私にとっては いささか複雑な思いです。
これでやっとセリーグも伝統の一戦が 優勝争いに変わり、オリンピックやメジャーリーグに奪われていた人気を回復できると良いのですが。
金本と新井をFAで阪神へ持っていかれた広島の健闘も光っていますね。3位になってクライマックスシリーズ優勝でもすれば 意外性もあって...。
ともあれ 何とか今夜も巨人が勝って 最後の一試合まで優勝争いが続いて欲しいものですね。