時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

北を目指す旅-41~札幌→大阪 往路を空から逆に辿った復路 ②

2017-05-15 18:43:34 | 日本
 北を目指す旅の最終行程フライトの後半は、日本海の海上上空から北陸を眺めながら、神戸空港へと南下します。

 <<北を目指す旅-40>

 この日、私が搭乗した新千歳発神戸行のADO124便/ANA4824便(エア・ドゥが運航する、ANAとのコードシェア便)のフライトは、神戸空港へ着陸するまで終始天候に恵まれて、フライト後半では、北陸地方から明石海峡、そして着陸直前の神戸の街…と、変化に富んだ上空からの風景を楽しむことができました。

 やがて、定刻に神戸へ到着し、日本最北の絶景と美食とを満喫した、素敵な旅を終えました。

 記事中の画像クリック(除 矢印のある画像)で、別ウィンドウが開きます。



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 ADO124便/ANA4824便は、佐渡島沖上空を、北東から南西へと通過。
 印象的な形をした、佐渡の全容が一望の下に!
 ここまでクッキリと眺めることができて、感動しました。

 佐渡島の対岸には、うっすらと、新潟市附近も見えていました。



 札幌・新千歳空港を飛び立ってから約1時間程で、新潟県と富山県の県境沖の辺りまで、到達しました。
 北アルプスの北端が、そのまま日本海に臨む断崖の海岸となっている部分で、画像中央やや右に見えている、山間部へ分け入る白い筋が、両県の県境となっている境川です。
 この川を挟んで、東側(画像左側)が新潟県糸魚川市、西側(画像右側)が富山県朝日町、となります。

 画像左端部の日本海沿岸が糸魚川市街であり、画像右端部には富山平野の最東端部が見えています。



 往路で最初に立ち寄った地である親不知(おやしらず)は、大体この矢印の辺りのはず(^^;)

 足がすくんだ断崖絶壁の海岸も、空からの眺めで納得。
 この辺りの海岸には、平地である部分の白く見える広がりが全く見当たらず、日本海に削り取られたかのように、北アルプスの山脈が突然終わって海へと没しているのみ;;

 古からの、交通路の難所であったということが、よく分かりました。



 ADO124便/ANA4824便は、能登半島の上空を、北東から南西へと縦断するように、飛行します。
 能登半島上空からは、富山湾を挟んだ対岸に、黒部、魚津、滑川といった、富山県東部に位置する都市の市街地がある、富山平野の東部の様子を、眺めることができました。

 こうして眺めてみると、北アルプスから日本海へと注ぐ川が富山平野へと流れ出た所から、扇状地を形成していることが、分かります。
 富山湾沿岸に広がる富山平野の東部を構成している、最も東側(画像左側)の扇状地を流れている大きな川が、黒部川。
 北アルプスの山中へと分け入った先は、黒部渓谷です。



 この辺りの、ランドマーク的存在の位置は、このようなところでしょうか。
 快晴であったこの日は、立山連峰の山々も、綺麗にその全容を、惜しげもなく披露してくれていました♪

 そして、空の遙か彼方に、富士山の頂をも、ハッキリと確認!
 以前に北海道(函館)を訪れた時の帰路(空路)に、この辺りで立山連歩越しに富士山を眺めることができることを知り、今回も期待していたのでした^^



 能登半島を縦断していくにつれて、富山平野と富山湾の全貌もまた、上空から見渡すことができます!

 黒部、魚津、滑川、富山、新湊(射水)、高岡、氷見…といった富山県の都市が、「天然の生け簀」と呼ばれる富山湾を囲むように、富山平野上に連なっています。
 また、画像左下端部には、能登半島に抱かれた七尾湾に面した、石川県七尾市の市街地が見えていました。
 七尾の街の真上を、飛んでいたようですね。



 富山平野の中央部に広がる富山市街は、この辺り。

 3,000m級の山々が聳える立山連峰を背後に配している富山平野…スケールの大きさを実感します。

 ADO124便/ANA4824便は、既に富山県の東のお隣、石川県の上空に入っています。



 能登半島の南西から、再び日本海の海上へと抜けると、今度は金沢平野(加賀平野)の眺めが、視界へと入ってきました。

 石川県加賀地方の日本海沿岸に広がっている金沢平野の北部、ちょうど金沢市の辺りの上空を、通過中。
 日本海沿岸の金沢平野の背後に、山地を挟んで見えている平野(画像左端)は、富山県の富山平野で、金沢平野のすぐ山向こうの部分は、富山平野西部の砺波平野(となみへいや)です。



 金沢の街が、この矢印の先の辺り一帯に広がっています。
 矢印のすぐ先に見えている緑地の塊が、金沢城公園や兼六園です。

 画像右端の川は、金沢平野の中央部を流れている、手取川(てどりがわ)。
 山地から平野部へと流れ出している所で、綺麗な扇状地を形成していますね。

 画像右端部、飛行機の主翼のすぐ下に見えている、雪を戴いている高い山は、白山(標高2,702m)でしょうか。



 金沢市街中心部を、ズームで撮影。

 画像下部に、金沢駅のホームを覆う屋根とそれにくっついている台形の「もてなしドーム」が、見えています。
 「もてなしドーム」の正面から、緩やかなカーブを描く広い通りの突き当たりの辺りに、近江町市場があります。

 画像中央部の緑地が、金沢城公園と兼六園。
 緑地の手前が前者で、その背後が後者となります。
 緑地の手前右側の、高いビルが多く建つ一帯が、繁華街の香林坊です。



 その後、石川県から福井県へと移る辺りからでしょうか、このフライトで初めて地上の眺めが雲で遮られがちとなり、再び地上が見えてきた時には、ADO124便/ANA4824便は、京都府舞鶴市の上空を飛行していました。

 画像下端に、舞鶴市の東舞鶴の市街地が、その市街地と山を挟んだ向こう側(画像中央)には、福井県の若狭湾が、複雑に入り組んだ海岸線の景色を見せていました。

 ここまで、新千歳空港離陸から、約1時間半が経過。
 札幌から1時間半程で、京都府上空まで達したことになります。



 亀岡や、京都の盆地も、手に取るように分かります^^

 画像右側中央部手前に亀岡、山を挟んで園は以後に大きく広がる盆地が、京都盆地。
 京都に西側の丹波地方の上空を、京都府から兵庫県へと、ADO124便/ANA4824便は、飛び続けます。



 兵庫県の明石と姫路との間(加古川辺り?)で、瀬戸内海(播磨灘)の上空へと出てきました。

 海上へと出たところで、目前に迫った神戸空港へ向け、東へと進路を変えます。
 海岸線に沿った明石の街が、眼下に迫ります。

 そして、前方の海上には、2本の白く細長い塔のような物体が、見えてきました。



 見えてきたのは、本州と淡路島とを結んでいる、世界最長の吊り橋、明石海峡大橋の主塔でした。

 明石海峡大橋の全長は3,911m、主塔同士の距離(中央支間)は1,911mです。
 平成10年(1998年)4月の開業前、平成7年(1995年)1月に発生した阪神・淡路大震災に伴う地盤の変動により、全長と中央支間が1m伸びたとのこと。
 主塔の高さは298.3mと300m近く、橋桁からの高さは65mになります。

 主塔に渡された、ケーブルの描く弧が、美しいですね。
 お分かりとは思いますが、画像左側が本州(橋の袂は神戸市垂水区)、画像右側が淡路島(兵庫県淡路市)です。
 本州側の手前の市街地が、明石となります。



 明石海峡大橋の頭上すぐを、横切るように通過。
 既に機体は最終着陸態勢で、高度も低くなっているので、橋を渡っている車の姿も、ハッキリと見てとることができました。

 遂に、神戸市内の市街地を、機体の窓から眺める所まで到達しました。



 神戸市の西部にあたる一帯も、見所に事欠きません。
 明石海峡大橋の上空を通り過ぎるとすぐに、五色塚古墳の姿が、目に留まります。

 五色塚古墳は、4世紀末~5世紀初頭にかけて築造されたとみられる、前方後円墳。
 一目でそれと分かる眺めは、飛行機からの風景ならではですね♪

 五色塚古墳の後円部の左隣には、円墳である、小壺古墳が見えています。

 五色塚古墳と小壺古墳は、大正10年(1921年)に、国の史跡として指定されました。
 昭和40年(1965年)から10年をかけ、日本で初めて復元整備された古墳として、知られています。



 夏には海水浴場がオープンして賑わう、須磨の海岸を一望。

 こうして、機内から眺めていくと、神戸の西が、思っていた以上に風光明媚なエリアであることに、驚かされどおしでした!

 間もなく、神戸市街の中心部の沖合いへと、進入していきます。



 神戸空港へと着陸直前、海上すれすれにまで高度を落としたADO124便/ANA4824便からの、最後ともいえる風景を、鑑賞。
 神戸港の、メリケンパーク附近の眺めです。
 神戸ポートタワーの、赤い塔が見えていますね。

 この辺りまで来ると、眺めているのは、神戸の中心市街地。
 その沖に浮かぶ人工島の神戸空港からの、神戸都心(三宮)へのアクセスは、抜群です。



 16時30分過ぎ位に、ADO124便/ANA4824便は、神戸空港へとタッチダウン!
 接地の瞬間まで、気流による揺れもなく、札幌・新千歳空港から終始安定した快適飛行で、到着。

 札幌から主翼の先端で一緒に飛んできてくれた「ベア・ドゥ」も、ずっとニコニコw

 伊丹空港へ到着するフライトとは異なるアプローチで、神戸から西の風景も新鮮に映った、眺めの素敵な、札幌(新千歳)→大阪(神戸)のフライトでした^^



 伊丹空港や、関空よりも、滑走路からターミナルへのタキシングも短くて済む、神戸空港。
 滑走路からすぐに、ターミナルの到着スポットが、見えてきます。

 間もなく、今回の旅が終わりを迎えることとなり、感慨もひとしおでした。



 ADO124便/ANA4824便が、完全に停止したのは、15時35分頃。
 定刻どおりの正確な運航で、神戸空港へ到着した、1時間55分のフライトでした。

 稚内からだと、11時55分出発でしたので、札幌での乗り継ぎ時間を含めて、所要わずかに3時間40分の復路となりました!
 往路の最終区間、札幌→稚内の行程だけで、特急で実に5時間5分の所要時間…;;
 飛行機の驚異的なスピードを、まざまざと実感させられました。

 到着した神戸空港にて降機、新千歳空港からの空路を飛び続けてくれた、ボーイング737-700の機体や、その主翼に描かれた「ベア・ドゥ」に、別れを告げます。

 この後、電車で京都へと帰着し、「北を目指す旅」が終了。
 日本海沿いの景勝地をノンビリと巡りながら北上し、日本最北の地で絶景とグルメを堪能し、辿ってきた往路を空から逆に眺め続けた復路…と、最後までとても充実した、思い出深い旅ができました!
 更に時間をタップリと割いて、北海道そして日本最北端の素晴らしい大地を、いつかまた訪れたいと思います。

 < 北を目指す旅 了 >



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2 コメント

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Unknown (タヌ子)
2017-05-20 23:55:12
毎回感心させられてしまうのが、taろうさんの上空からの観察眼+地理の知識。
これだけ日本のランドマークが頭に入っていたら、1時間55分のフライトもあっと言う間ですね。
子供の頃に毎年夏を過ごした佐渡が上空からこんなにはっきりとしたはっきり見えるなんて感動。
それにしても短いフライトとはいえ、雲に隠されることなく地上の風景をずっと楽しめたのだから、やはりtaろうさんの普段の行いは素晴らしいのですよ。
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タヌ子さん。 (taろう)
2017-05-21 13:22:21
幼少の頃から、乗り物の窓から眺めているのが好きで、そのまま大人になってしまったようです(^^;)
地図を眺めるのも好きで(大学も地理学科でした)、晴れた日の飛行機からの眺めは、最高のご褒美で、このフライトでも終始、窓にかじり付き状態でしたw
直ぐ眼下に、地図での形そのものの佐渡がこんなに、クッキリと見て取れるとは、私も思いもよりませんでした。
地上を旅行中の時は、曇りがちで暴風にも結構晒されたりしたので、最終行程とはいえ、綺麗に地上を眺められたこのフライトには、大いに満足して、旅を締めくくれてよかったです^^
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