時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

関東きままTRIP-02~筑波山 ② 男体山・御幸ヶ原

2018-10-28 11:34:11 | 関東/日本
 筑波山中腹に建つ筑波山神社へお参りしてから、ケーブルカーで筑波山頂へと向かいます。

 <<関東気ままTRIP-01>

 筑波山神社の脇で、ケーブルカーにほぼ沿って山頂へと延びる登山道から分かれて、ケーブルカーの宮脇駅へ。
 登山道を歩いて上ると約90分の道程を、わずか8分で、一気に筑波山頂駅へと運び上げられました!
 筑波山頂駅からはまず、筑波山頂にある2つの峰の1つである、男体山を目指します。

 <筑波山>
 <筑波山ケーブルカー&ロープウェイ>


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 筑波山神社の脇から、ケーブルカーの宮脇駅へと向かいます。
 筑波山神社から石段を上り、宮脇駅へ。

 途中、ケーブルカーの軌道とほぼ同じルートをなぞって男体山頂へと至る登山コースである、御幸ヶ原コースの起点の鳥居が立っていました。
 歩いて山頂へと赴く人は、ここから険しい登山道へと分け入り、約90分の所要時間で男体山直下の鞍部、御幸ヶ原を目指します。



 すっかり体力の衰えた、運動不足でボロボロの体となってしまった私は、今回もちろんケーブルカー一択;;
 鳥居のすぐ左にある石段を、宮脇駅へと上がりました。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 宮脇駅までの石段を上がるだけでも、フウフウ息をついてしまい、運動不足の深刻さに、一瞬愕然としました!←すぐに忘れてしまいましたが(爆)



 ケーブルカーの車内で着席したちょうど正面に、宮脇駅の駅名標がありました。
 ケーブルカーの駅らしく、ホームは階段状となっています。

 筑波山神社の脇にあることから、「宮脇」の駅名となったとのことです。



 宮脇を出発したケーブルカーは、急勾配をゆっくりと上っていきます。

 上り下りする車両同士がすれ違う地点では、御幸ヶ原コースの登山道が軌道のすぐ傍まで寄り添っていました。
 この場所は、たくさんの登山者が、ケーブルカーに手を振ってお見送りしてくれるスポットとなっているようですね^^



 御幸ヶ原コースを辿れば所要約90分の道程を、僅か8分で上り詰めたケーブルカーは、登山道の名称にもなっている御幸ヶ原にある、筑波山頂駅へ到着。
 転がり落ちそうな位に急勾配な、上ってきた軌道をながめつつ、駅の出口へ。

 筑波山ケーブルカー、所要時間は8分ですが、1,634mの全長で495mの高低差をクリアします。
 この全長は、日本全国で3番目に長いケーブルカーであるとのことです。
 また、途中で大きくカーブしたり、トンネルもあったりと、短い乗車時間の中でも楽しめる要素が沢山あるケーブルカーですね♪



 筑波山頂駅のある御幸ヶ原からは、まず、歩いて20分程で上がることができる、男体山へと向かいました。

 2つの峰からなる筑波山頂、その内の1つである男体山の標高は871mで、御幸ヶ原の標高は800m。
 71mの高低差を一気に上る登山道は、岩場もあり、かなり勾配のきつい行程でした;

 道中を撮影する余裕もなく、黙々と一歩一歩踏みしめるように上って、何とか筑波山神社の本殿の1つが建つ、男体山頂へと辿り着きました!
 筑波山神社のご神体は、筑波山そのものであり、男体山と筑波山頂のもう1つの峰である女体山に、それぞれ本殿が建っています。
 この男体山本殿には、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)をお祀りしています。



 男体山から、関東平野を一望。
 眼下に広々としたパノラマが広がる、素晴らしい眺望です!
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 山頂から南側の、筑波研究学園都市や東京方面へ至る、関東平野の遮るもののない眺めは、壮観ですね。
 (目の前の大木には、少々視界を遮られてはいますがw)



 男体山から東へ視線を向けると、女体山が聳えている様子を、眺めることができます。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 山頂に建つ筑波山神社の本殿も、ハッキリと見てとることができますね。
 女体山頂の直下には、ロープウェイの駅があります。




 男体山頂、筑波山神社本殿の隣に建つのは、「筑波山神社・筑波大学計算科学研究センター共同気象観測所」のレトロな建物。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 関東平野の只中に聳える筑波山の頂という立地を生かして、明治35年(1902年)から100年以上にわたり、気象観測を続けています。
 当初は、皇族の山階宮菊麿王(やましなのみや きくまろおう)が自己資金で測候所を建設し、日本初の山岳測候所として通年観測を開始しました。
 明治42年(1909年)に国へ寄贈され、平成13年(2001年)に一旦閉鎖されますが、平成18年(2006年)に筑波山神社の所有の下で筑波大学が観測を継承、更に平成24年(2012年)以降は筑波山神社と筑波大学計算科学研究センターとの共同観測が、今日に至るまで継続しています。

 建物は、昭和3年(1928年)に完成した、鉄筋コンクリート製。
 門柱も個性的で、建築当初はモダンでお洒落な建物であったことが窺えますが、現在ではかなり荒れ果ててしまい、廃屋とすら思えてしまう雰囲気です。
 玄関の上部に嵌め込まれているというステンドグラスも、トタン板のようなもので覆われてしまっていて、霞ケ浦の帆引き船と筑波山の遠景が描かれているという意匠も、窺い見ることはできません。
 観測所前に立てられていた案内板に記されていた、ステンドグラスについての説明部分を、挙げておきます。



 男体山頂から、上った道を引き返して、御幸ヶ原へと戻ってきました。

 三角屋根の建物が、ケーブルカーの筑波山頂駅で、その手前には、コマ展望台の建物。
 それらの背後に聳える、男体山を仰ぎ見ます。

 標高800mの御幸ヶ原と標高871mの男体山頂、71mの高低差を、改めて実感しました。



 土産物店やレストランが入っているコマ展望台の屋上から眺めた、筑波山南側の眺望。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 先程の、男体山頂からの眺めと比べて、やや東側に開けた展望となっています。
 ゴルフ場を抱く山塊越しには、霞ヶ浦の湖面が広がり、男体山の気象観測所玄関に嵌ったステンドグラスの意匠を、今一度思い起こしていました。

 霞ケ浦に臨む土浦から筑波研究学園都市へと至る市街地の連なりも、眺めることができます。
 天気が良ければ、更に遠方の東京方面までをも、一望することができそうですね。



 今度は反対側の、筑波山北側の眺めを一望。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 筑波山や、筑波山から続く山塊が延ばしている尾根の稜線が、印象的な美しさでした。
 筑波山北側からは、茨城県西部の平野部から栃木県へと続く眺望を、眼下に眺めることができます。



 コマ展望台から、男体山を今一度眺め上げます。

 山頂の筑波山神社男体山本殿の屋根や、気象観測所の建物も、ハッキリと判別することができます。
 御幸ヶ原からの行程も、短いながら結構ハードであり、その名のとおり男性的な荒々しさを感じることのできた、男体山でした。



 御幸ヶ原を挟んで、男体山の東側に聳える女体山を展望。
 男体山と比べると、なだらかな姿の女体山ですが、山頂の標高は877mと男体山頂より6m高く、筑波山の最高所となっています。

 男体山と女体山とに挟まれた御幸ヶ原からは、男体山と同様に、女体山へも登山道を辿って赴くことができます。
 画像左端に見えている階段を上って始まるその登山道から、女体山頂へと出発します。

 <関東気ままTRIP-03>>



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2 コメント

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Unknown (タヌ子)
2018-11-02 08:09:44
男体山のプチ登山、71mでも達成感は味わえたことと思います。
平地の20分と急勾配の20分では時間の感覚も大分変りますよね。
山頂の気象観測所、宮様が建てられたこともあって、エレガントな建築物だったのですね。
コンクリートの建物は老朽化すると、哀れな姿になってしまいますね。
最近のコンクリート建築は老朽化も計算に入れた造りになっているようですが、それでも、表面がくすんだ色になってしまったり、あちこちに錆びが滲み出てしまうのは避けられないようですね。
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タヌ子さん。 (taろう)
2018-11-02 21:55:08
御幸ヶ原まで、ケーブルカーを利用したのは、大正解でした(爆)
ネットやガイドブックでは、御幸ヶ原から男体山頂まで、15分の所要時間と記されていましたが、運動不足の身では、あと5分程の余裕は絶対に必要でした。
観測所の建物は、今日では見る影もなく荒れてしまっていましたが、お化粧直しして粋な意匠を公開していただきたいものです。
確かに痛々しい姿となってしまいましたが、逆に考えると、建築から100年以上経過した今日もなお風雪に耐えているということで、流石は宮様の手になる、丁寧にしっかり建築された建物なのだなぁ、と感服しました。
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