時には、旅の日常

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初海外1990 チェコスロバキア&DDR-07~プラハ 旧市街市庁舎の塔からの眺め

2018-04-23 14:39:24 | チェコスロバキア
 プラハ滞在3日目も、旧市街を気ままに歩き回ります。

 <<初海外1990 チェコスロバキア&DDR-06>

 旧市街の中心である、旧市街広場へとまずは赴き、広場に建つ旧市庁舎の時計塔に上ります。
 時計塔からは、プラハ旧市街の趣きある、360度のパノラマ眺望が広がっていました。

 <プラハ(Praha)>


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 プラハ滞在3日目の最初の目的地、旧市街広場へと通じる東の入口的な場所に位置する共和国広場(Náměstí Republiky)に建つ、市民会館(Obecní dům)。
 1912年にオープンした、アールヌーボー様式の、典雅な雰囲気を纏う建物です。
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 この市民会館は、1918年10月28日にチェコスロバキア独立宣言が発せられた場所。
 市民会館の面している共和国広場の名称も、この出来事の所以をもって、付けられたのでしょうね。



 市民会館のすぐ隣に建つ、火薬塔(Prašná brána)。
 市民会館とは棟続きとなっていますが、こちらの建築は遥かに古く、1475年にゴシック様式で建てられました。
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 市民会館が建つ以前は、恐らく市民会館の場所には、別の建物が建っていて、その建物と棟続きであったのでしょう。

 この火薬塔をくぐり、旧市街広場へと通じる、ツェレトナー通り(Celetná)を歩いていきます。




 ツェレトナー通りに立ち並ぶ建物にも、様々な意匠を凝らした装飾が、あしらわれています。

 褒められたことではないけれど、建物の壁には、この国の当時の世相を反映した落書きが。
 西側では、空気のようにあって当たり前となっている、「民主主義」や「自由(チェコ語:svoboda/スボボダ)」といった概念を大っぴらに表現しても、ようやく咎められる(逮捕される)ことのなくなった、歓びの空気のような解放感を、当時確かに、ヒシヒシと感じたものでした。



 プラハ旧市街(スタレー・ムニェスト/Staré Město)の中心部、旧市街広場(Staroměstské náměstí)へとやって来ました。
 広場の北に面して建つ、聖ミクラーシュ教会(聖ニコラス教会/Kostel svatého Mikuláše)。
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 バロック様式で建てられた、このフス派の教会は、1735年完成と、18世紀の建築物。
 少し歩いただけでも、多彩な建築様式の建物が目に入ってくるプラハの街に、改めて驚かされます。



 旧市街広場の南側に立っている、旧市街市庁舎(Staroměstská radnice)は、時計塔に上ることができます。
 せっかくなので、時計塔に上って、プラハの街並みを高い所から眺めてみることにしました。

 高層建築物のないプラハの中心部、360度のパノラマ眺望を堪能します。

 まずは、南東の方向を。
 プラハ滞在1日目、真っ先に訪れたバーツラフ広場(Václavské náměstí)の端にある、国立博物館(Národní muzeum)のドームが、小さく見えていました。

 遠くに見える郊外には、高層建築物のシルエットもちらほら。




 続いて、東側の眺望です。

 先刻歩いてきた、ツェレトナー通りを跨いでいる火薬塔、存在感がありますね。
 火薬塔の左には、市民会館の丸みのあるドームも、見ることができました。



 こちらも、広場の東側の眺め。
 広場の東面に建っている、ティーンの前の聖母教会(ティーン教会/Kostel Matky Boží před Týnem)を、上から眺めています。
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 堂々たるゴシック建築である教会の尖塔は、足元の建物と異なり、見下ろすようなアングルにならなかったことから、旧市街市庁舎の時計塔と同じ位の高さであることが、分かります。
 教会は、足元の建物群にぐるりと取り囲まれている状態も一目瞭然です。



 広場の北東には、華麗なロココ様式のキンスキー宮殿(Palác Kinských)が建っています。
 駐車車両が、ミニカーのようです。

 広場から延びる通りは、両岸が絶壁である渓谷のようにも思えますね。



 旧市街広場の北側、聖ミクラーシュ教会とその背後の眺め。
 教会の大きさが、よくわかりますね。
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 教会の脇から一直線に延びている通りは、パリ通り(パジージュスカー/Pařížská)。
 プラハの市街地を囲む丘へと、突き当たっています。



 視線を北西へと転じると、丘の上に聳えるプラハ城(Pražský hrad)の雄姿が。
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 高所から眺めても、やはりプラハのランドマークであることを納得させられてしまう風格を纏った、プラハ城です。
 建っている丘の、とても緩やかな傾斜に合わせて、城の建物の高さが段になって見えることも、見栄えの良さを演出しているように感じました。



 西方方向を、眺めています。
 「千塔の街」の二つ名の面目躍如といった、個性的な塔の林立している眺めは、壮観でした!
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 画像中央に見えている、黒ずんでどっしりとした塔は、カレル橋(Karlův most)の東の袂に建つ塔。
 背後の丘は、ペトシーン展望タワー(Petřínská rozhledna)が頂きに佇立する、ペトシーン公園(Petřínské sady)です。

 展望タワーの右(画像右端)には、美しい図書館で知られている、ストラホフ修道院(Strahovský klášter)が建っています。
 2つの塔が、印象的でした。



 プラハを囲むような丘陵が連なっている、南西方向の眺め。

 画像中央の辺りには、陽射しを浴びて金色に輝く装飾を戴いている、国民劇場(Národní divadlo)が見えていました。



 更に視線を、南の方向へ転じました。
 プラハの南は、平地が広がっているようですね。

 画像中央に見えている大きな塔は、新市街市庁舎(Novoměstská radnice)のものです。
 化粧直しの櫓が、組まれていました。

 新市街市庁舎は、近くに聖イグナチウス教会(Kostel sv. Ignáce)も面して建っている、カレル広場(Karlovo náměstí)のすぐ北側の一角にあります。



 旧市街市庁舎からの、360度のパノラマをぐるりと楽しみ、再び東の方向を一望。
 最初に眺めた、火薬塔よりも、ほんの僅かに南側の眺めです。
 上記の、東側の眺望の画像にも、写っていますね。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 やはり、大きな塔(ヘンリー塔/Jindřišská věž)が、黄色いクレーンの左側に見えていました。

 クレーンの右側、塔が2つある白い建物は、プラハのターミナル駅である、プラハ本駅(Praha hlavní nádraží)のアールヌーボー様式を彷彿とさせる駅舎(1871年開業)。
 私も、列車でこの駅に降り立ち、プラハでの第一歩を記した駅です。

 プラハ本駅の背後、丘の上に建つ現代的な巨塔は、ジシュコフテレビ塔(Žižkovská televizní věž)で、プラハで最も高い建造物(216m)とのこと。
 共産主義時代の1970年代から建設が始まり、すべて完成したのは共産党独裁体制崩壊後の1992年…ということは、私が訪れていた1990年の時点では、完成間近の未完成の状態であったということですね。
 プラハの景観を損ねるということで、当初はすこぶる評判が悪かったそうですが、共産主義時代は批判や反対することも、共産党の施策に反するということで、許されなかったのでしょうね。
 完成後は取り壊しも検討されたそうですが、何とか取り壊しは免れて、今日ではプラハの人気スポットの1つとなっているようです。



 最後に、すぐ足元の旧市街広場の様子を、眺めます。

 広場に建つ、宗教改革の先駆者、ヤン・フス(Jan Hus)の像(ヤン・フス像/Pomník Mistra Jana Husa)も、地上で眺めた時とは、随分と趣きが変わるものですね。

 広場を行き交い、憩う人々も、豆粒程にまで小さく見えた、プラハ旧市街市庁舎からの素敵な古都の眺望でした。

 <初海外1990 チェコスロバキア&DDR-08>>



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2 コメント

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Unknown (タヌ子)
2018-04-25 23:06:31
からくり時計を見るために、旧市街広場をかなり長い間ぶらぶらしていたのに、時計塔に上るという発想は全くありませんでした。
こんな素晴らしい景色が堪能できるのに、もったいないことをしてしまった。
北東のパステルカラーの優雅な建物群と比較して、新市街市庁舎の見える南側がどこか煤けた感じに見えるのは単に光のせいかしら?と思ったけれど、南側の建物は装飾も少なく、厳つい感じのものが多いから、広場の北と南では階級が違ったのか知れませんね。
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タヌ子さん。 (taろう)
2018-04-26 20:05:15
からくり時計のすぐ背後が塔になっていて、古めかしい内部の階段を、黙々と上って行ったような記憶があります。
確か、からくり時計の仕掛けも目にしたような憶えもあるのですが、流石にそこまでは、記憶が薄くなってしまいました(ToT)
旧市街では、この塔も高い部類の建造物でしたので、360度のパノラマを存分に堪能しました♪
仰るとおり、プラハの南部は住宅の広がるエリアなので、見所の多い都心部に比べると、建物のメンテも後回しになってしまうのでしょうね。
プラハ再訪の機会があれば、すっかり綺麗になったであろう市街地の眺望を、もう一度見渡してみたいです。
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