終了いたしました。どうもありがとうございました。


作品を制作しながら、物事を考える人たち。
考えた物事を、作品、表現で伝える人たち。
それが「芸術家とは何だろう」と改めて自問して出した率直な答えでした。
我々人間の社会では誰かが自分の代わりに働いてくれて、日々の生活が成り立っています。
そうやって多様化が進み、現代まで社会は成長してきました。
そこに芸術家を当てはめるとどうだろうか?
作品制作は元より、独自に物事を考え、独自に表現し、社会に発表する。
それが芸術家の役割であるでしょう。
そしてその独自の考えとも云える表現が人々の活力や問題提起となり、
社会に価値あるものになっていくものだと私は思っております。
しかし実際は、この率直な役割が一般的に機能しておらず、
特に日本では芸術家の立場が非常に弱く感じてしまいます。
高度なテクノロジーによる利便性に、大多数が反骨することなく流れた社会では、
見知らぬ人物の持論など必要ではなくなります。
もともと成熟度の低い日本では、エンターテイメント性の強い
〝アート〟という社会的な考え方が支持され、
さらに経済的にも定着していったことが
芸術家が必要とされなくなっていく原因のひとつなのではないでしょうか?
個人的な意見だが今の日本で〝アート〟と云う言葉遣いには違和感を感じてしまいます。
〝芸術とアート〟言葉の意味としては同質でしょうが、姿勢としては異質。
無理して我を忘れ奇抜な考えを起こし、結果マスコット化した流行や一定のスタイルを構築する。
無理して芸術をする痛々しい姿が、アートになってしまっている。
日本のメディアを通し、生活している私には残念ながらそのように感じてしまうのです。
この度の〝&〟は、作家達の作品を制作する上での、
趣旨や意匠、自然体の思考に光を当ててみたかったというのが狙いでした。
無名であるだけで、それぞれの思考には相当の価値があります。
素朴で、たとえ日常の有触れた考えからも、作者の培ってきた表現には、
独特なニュアンスがあり、観る側に新たな発見を示してくれるものでもあります。
同じ時代に生きるそれぞれ独自の思考と表現。
そこから何かを感じ取ろうとする、観る側の寛容な姿勢と遊び心が、
人間らしい価値を生み出します。
これからの時代は、心しなければならぬ程、更に大事な感覚となるでしょう。
芸術が必要とされる文化と社会をこれから育てられるかどうか。
正直、この現状では難しいなあ、と思っております。
少なくともそれを願うものたちがこれからも直向きに活動を続けていき、
純粋に楽しみながら歩んだ先で、光を見失わなければいいのかもしれません。
さて、ブログ上の展覧会『little thrills』は二ヶ月近くで4回目となりました。
ささやかな企画にもかかわらず、毎度多くのご協力をいただいております。
作品画像を提供してくださった作家の方々、観ていただいている方々には感謝いたしております。
先ずは一日でも早い収束を願い、普段の生活に戻れるよう皆で祈りましょう。
2020年 5月1日 つぎのカーブ

使用規約(20.2.7 更新)

2012年12月オープン


つぎのカーブ Blog のブログ 20.4.20 更新~〝ちょっとした〟冊子








作品を制作しながら、物事を考える人たち。
考えた物事を、作品、表現で伝える人たち。
それが「芸術家とは何だろう」と改めて自問して出した率直な答えでした。
我々人間の社会では誰かが自分の代わりに働いてくれて、日々の生活が成り立っています。
そうやって多様化が進み、現代まで社会は成長してきました。
そこに芸術家を当てはめるとどうだろうか?
作品制作は元より、独自に物事を考え、独自に表現し、社会に発表する。
それが芸術家の役割であるでしょう。
そしてその独自の考えとも云える表現が人々の活力や問題提起となり、
社会に価値あるものになっていくものだと私は思っております。
しかし実際は、この率直な役割が一般的に機能しておらず、
特に日本では芸術家の立場が非常に弱く感じてしまいます。
高度なテクノロジーによる利便性に、大多数が反骨することなく流れた社会では、
見知らぬ人物の持論など必要ではなくなります。
もともと成熟度の低い日本では、エンターテイメント性の強い
〝アート〟という社会的な考え方が支持され、
さらに経済的にも定着していったことが
芸術家が必要とされなくなっていく原因のひとつなのではないでしょうか?
個人的な意見だが今の日本で〝アート〟と云う言葉遣いには違和感を感じてしまいます。
〝芸術とアート〟言葉の意味としては同質でしょうが、姿勢としては異質。
無理して我を忘れ奇抜な考えを起こし、結果マスコット化した流行や一定のスタイルを構築する。
無理して芸術をする痛々しい姿が、アートになってしまっている。
日本のメディアを通し、生活している私には残念ながらそのように感じてしまうのです。
この度の〝&〟は、作家達の作品を制作する上での、
趣旨や意匠、自然体の思考に光を当ててみたかったというのが狙いでした。
無名であるだけで、それぞれの思考には相当の価値があります。
素朴で、たとえ日常の有触れた考えからも、作者の培ってきた表現には、
独特なニュアンスがあり、観る側に新たな発見を示してくれるものでもあります。
同じ時代に生きるそれぞれ独自の思考と表現。
そこから何かを感じ取ろうとする、観る側の寛容な姿勢と遊び心が、
人間らしい価値を生み出します。
これからの時代は、心しなければならぬ程、更に大事な感覚となるでしょう。
芸術が必要とされる文化と社会をこれから育てられるかどうか。
正直、この現状では難しいなあ、と思っております。
少なくともそれを願うものたちがこれからも直向きに活動を続けていき、
純粋に楽しみながら歩んだ先で、光を見失わなければいいのかもしれません。
さて、ブログ上の展覧会『little thrills』は二ヶ月近くで4回目となりました。
ささやかな企画にもかかわらず、毎度多くのご協力をいただいております。
作品画像を提供してくださった作家の方々、観ていただいている方々には感謝いたしております。
先ずは一日でも早い収束を願い、普段の生活に戻れるよう皆で祈りましょう。
2020年 5月1日 つぎのカーブ

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