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little thrills / テーマ:?(クエスチョン)/ 閲覧終了

2020-04-19 | ブログ企画/little thrills
終了いたしました。どうもありがとうございました。






この度も作品画像を提供していただいた方々や
観ていただいている方々には感謝しております。
どうもありがとうございます。

あくまでも作品は原物を観るのが一番である。
そう思っているのですが、
このブログ上の企画も三回目になってしまいました。
モニター越しの作品が少しでも原物に近づけないかと、
掲載条件に“ハガキサイズ以内”と設けさせていただきました。

そんな『little thrills』の今回のテーマは〝?〟(クエスチョン)。
作品を匿名掲載することを試みました。何故、匿名にこだわったのか。
それは自分自身も含めた〝現代の日本の芸術〟を改めて考えたことによります。

残念なことに、日本では生活に根差し、細やかな感性で生まれた個人的な芸術は、
関心を抱く対象にはなり難く、知り合い同士の狭いコミュニティーで
共感し、ほどほど楽しんでいるに過ぎないのが現状です。
利口になり過ぎた日本人は、作品の純粋な表現より、
作家名を気にし過ぎてしまっている。

本当は混沌としているほど芸術は自由なものであります。ばったりと出遭ってから、
一人一人が自由に感性を働かせ、疑問や違和感をも含めて対話するところに、
芸術の醍醐味、役割があると思っております。
現代は直ぐに情報が手に入るようになり、その出遭いの醍醐味が薄れてしまっている。
芸術に感性を働かす前に、事前に与えられた知識で、芸術を情報化し、
それを皆が安直に取り入れているように見えてしまいます。
なんとかその思考の仕組みを、少しでも原始的に戻せないものか…、
と悶々と巡らした末の〝匿名掲載〟でした。

作家側の芸術(作品)を先ずは自由にし、そして観る側が先入観なく
自由に受け入れられるようにしたかったのがこの度の狙いで、
匿名はそのきっかけになればとの試みでした。

評価を求めるのが人間の性ですから、技術や知名度を上げて
作家名をブランド化させるのは当然の活動です。また作家名を出すことは、
責任や信頼を与える上で非常に重要なことであり、なにより個人を尊重する
平和の証とも云えます。
なのでこの度のやり方には理解に苦しむ方が多いでしょう。
しかし原点に立ち戻るためのちょっとした遊びであり、
失敗も考慮に入れた、実験企画だと思っていただきたいです。
人が疑問〝?〟に思うことは尊いことです。〝なんだろう〟と探究心をいつも働かせ、
粘り強い感性を育てていく。気忙しい現代の社会の中で人を成熟させる役割を、
芸術は大いに担っております。

世界的に辛い時期ではありますが、現状の流行に左右されることなく、
常に皆で理智的に芸術を考え続けることを決して止めてはいけないと信じております。

2020.4.15 つぎのカーブ








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