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ねをぱぁく

公園みたいにふらっと立ち寄って、ほっと一息して欲しい、そんな演劇ユニットです。

オリゴ党終了!そして・・・

2012-04-10 10:42:22 | 演劇

久しぶりに役者で参加させて頂いたオリゴ党20周年企画第30回公演

「事件の夢、夢の事件~多羅尾伴内の世界・千年女王編~」

無事に幕がおりました。

今回、なんだかんだと忙しく、稽古も中々行かれず、

自分と向き合うまでに相当な時間がかかってしまいました。

岩橋君の脚本は、いつもすっとセリフが入るのですが、今回は全然入らず。

あて書きの役だったけれど、その先のハードルは越えられず

自分としては課題の残る公演になりました。

今までした事ないような失敗も多々やらかし、皆様にはご迷惑をおかけしました。

ほんと、申し訳なし。

しかしながら、やっぱり舞台が好きなのだよ、と改めて思います。

今回は、制作隊長も兼ねていたので、受付に立ったり場内整理もしていたので

驚かれる方も多数いらっしゃいましたが、わたくし、アングラ出身ですので

小劇場界に入った時は当たり前の事でした。

当時、ぺーぺーの出演者は、受付もし、ご案内もし、炊き出しもし、打上の手配から

酔っぱらいの主宰の世話まですべて兼任でした。

白塗り、奇抜な衣装のまま新宿の劇場の表に立って、チケットをもぎっていたものです。

ネタバレするからと、今はそんなことはしない劇団が多くなって来ましたが

(中には終演後のお見送りも出さないところがありますね)

本当に当たり前の事だったのです。

お客様がそれをどう感じていたのかはわかりませんが、何もわからない時期に

直接お客様をお出迎え出来ると言うことはどれだけ力になったかしれません。

そういう経験をしている方はもう少なくなりましたけれど。

 

一人でも多くの方に観てもらいたいと常に思っています。

例え、それが自分の中で納得いかないものであっても、

観てもらわねば、それこそ自己満足、自己完結のまま終わってしまう。

知り合いが多いかそうでないかとか、まだ自分の芝居が出来てないとかではないと思うのです。

 

毎回、自分に目標を立てます。

何人呼びたいか。一応の目安としてですが。

 

今回は久しぶりの事もあって、自分の目標を越えるお客様に来て頂き

本当に感謝しています。

でも、いつもドキドキしているのです。

例えば、秋津食堂のねをと認識されている方々は役者としてのねをは知らない事が多い。

自分の力量は自分でわかっているので、その方々に観てもらうのは勇気がいります。

幻滅されないか、とか、絶交されないか、とか(笑)

それもこれも、自分の演技に自信がないからなのだけど。

 

今回、共演者のロシア人、キリルにこんな事を質問されました。

「スタッフノシゴト、ヤクシャ、ドッチガスキデスカ?」

ストレートな質問。

今や、そんな事を質問してくる人は周りにいないので

一瞬面食らってしまいましたが、キリルには

「スタッフはスタッフの、役者は役者の楽しさがあるから、どっちとは言えないなぁ」

と。

やっぱりどっちも好きなんだよね。

 

質問と言えば、今回初めて相方と絡むシーンがあり、実質初共演だったので

心配されていたような、議論の末エキサイトして仲違い、そしてプチ家出と言う事もなく

平和に過ごしていたのですが、一度だけ、家で絡むシーンを確認していた時に

「何を観せたいの?」

と聞かれました。

自分を観せたいのか、どうなのか。

私は、参加している作品を観せたい。

そうであれば、自分の役割をしっかり担わなければダメなんだ。

と、改めて思わせてもらいました。

あぁ、芝居って奥が深い。

演出に褒められる事でも、共演者に認められる事でもなく

この作品をお客様に観てもらいたい。

プロデュースもしかり。

ただそれだけをこの先も心がけていきたいと思います。

 

ご来場、本当にありがとうございました。

メールなど、メッセージを下さった方々、本当にありがとうございました。

スタッフ、共演者の方々、お疲れ様でした。

さ、そして、日常に戻ります。

ベランダから見える桜が本当に見事です。

 
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