ねこがち

【旧:里親ゲッター タカサキ!】

3/11~13 結

2018年03月14日 | 医者に行ったよ
3/11

結が突如の下半身まひ。

あわてて医者に行き、「血栓ではないか」と言われる。

呼吸が荒く、そのまま酸素室で入院に。

3/12

酸素室でだいぶ楽になった模様。

初期の激痛が収まったのか、それなりに安定。

ただ、おとなしくなったのは、痛みが取れたという意味か、暴れる元気がないなのか…というところ。

朝、OBが面会したときは、「いい感じ」という印象を持ったらしい。

夕方、僕と弟が面会したときは、医者からかなりヘビーな話をされる。

飲まない薬の投薬にチャレンジしたとき、死にゆく猫が見せる暗い色のビー玉みたいな目をされた。

なんとなく、嫌な予感がしていた。

弟は仕事が詰んでいて、物理的に面会も難しくなるから、最後のお別れかも…とは思ったらしい。

3/13

朝、医者さんから連絡があった。

僕の携帯には着信履歴があった。

僕が出ないもんで、家にかけたらしく弟が対応。

弟からのメールで訃報を知る。

夕方、OBとお迎えに。

かなり手厚く扱ってくれて帰宅。

3/14

弟に任せて…というわけにいかないので、半休とって埋葬。

レクとくるんの近く、ひゃはの隣に眠ってもらった。


前の記事にも書いてるから重複するんだけど、「医者に行ったよ」カテゴリーなので書いておこう。

結に起こった出来事は、そもそも心臓が弱ったことに起因するらしい。

甲状腺機能亢進症だったもんで、それが影響してるのかどうかは不明だが。

最初のレントゲンで、やや肥大というような話も出たのだが、心筋の厚みは正常の範囲。

肺水腫を起こしていて、レントゲンはもやもやしてた。

向かって左の心臓の輪郭がぼやぼやになってたから、左側がよろしくなかったようだ。

エコーで見たら、左心房だか左心室だか(理科が苦手だとこういうとき困る)の動きが鈍く、血が濃くなってるようだとのこと。

つまりは血栓の素が製造されている状況。

それが飛んで、両後ろ足に続く血管の分岐点手前で詰まったようだ。

だから突然に両足が効かなくなった。

ホントに突然だったようで、最初のレントゲンでは、胃袋にご飯がたくさん詰まっていた。

当初の治療中、エリカラをされたんだけど、それが嫌で嫌で。

外してもらったら、もう舌がだら~んとしてるのに、毛づくろいを始めた。

血栓はとにかく激痛なんだそうだ。

結にしてもたら、超痛い!! なんだこりゃ!! のパニックだったに違いない。

だから気を落ち着けようと毛づくろいをしてみたり。

ホント、何が何やら…のうちにさようならだったんだろうな。

人間だったなら、救急車にも乗れるし、カテーテルいれるとか、手術でつまりを取るとか、なんかかんかできたろう。

薬だって、飲み薬か、注射かいろいろ選べるし、医者に在庫がない薬だって、迅速に取り寄せができただろう。

猫だから仕方ない…ということだけど、早く医療が追い付いてくれたらいいのになぁと思う。

まぁ、それは夢のまた夢なんだろうけども。


【お会計】

再診料 500円

CBC血液性化学検査 7000円

採血料 500円

血液性化学検査 @500円×6

X線検査 @2000円×4

超音波検査 5000円

血管確保 1000円

入院 @4500円×2

注射 1000円

注射 @1000円×2

注射 500円

ICU酸素吸入 @3500円×2

経皮吸収鎮痛剤 5000円

合計 53460円 (内金をひいて支払いは43460円)


薄情なことに、いくらかかるんだろうなぁ…と思った途端に逝ってしまった。

結は最後まで優しい、空気を読む子だったな。


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3/13のできごと

2018年03月14日 | できごと
3/13


結が亡くなった。

猫好きで、結のこともかわいがってくれてるH先生が、しきりと安楽死を匂わせていた。

もうヤバいんだろうという予感はあった。

月曜の夜、面会に行ったときに無理やり薬を飲ませようとした。

その時の目は、もはやダメな子の目だった。

今までも何匹となく空に返している。

あの目は、そういう時の目だったのだ。

それでもワンチャン信じて…だった。

医者さんは、「何かあれば携帯に電話します」と言っていた。

朝起きて、携帯の着信を見たが、何もなし。

よかった、結は生き延びた! と思った。

けど、僕が携帯を見ない間に、病院からの電話。

そして、弟からのメールが入っていた。

結は日付変わって、朝ごろ亡くなったらしい。

まさかこんなにあっけなく逝ってしまうとは。

もちろん哀しいのだが、それよりも現実味がなくって、世話人はへらへらと日中を過ごした。

夕方病院へ。

現実は、やはり動かしようもなく。

主治医のH先生も泣いていた。

愛された子だった。

哀しいし、残念だし、あれこれ考えてしまった。

もし苦しんで、一人旅だったのであれば、昨日、僕と弟がいるところで安楽死させてやるべきだったのではなかろうかとか。

長くないのをわかってるなら、もっと撫で繰り回してやったらよかったんじゃなかろうかとか。

生きてるうちに、掃除機と戯れる姿を動画に収めるべきだったんじゃなかろうかとか。

結は僕の命の恩人なのに、彼の命を救えなかったのはどういうこっちゃ! とか。

ま、何を思おうが、思うまいが、起こってしまったことは変わらない。

結を連れて帰宅し、庭先でセルさん、くるんさん、レクさん、ひゃはに報告。

それと、この間埋葬した、どこのどなたかさんにも「一緒に仲良くしてあげてね」と。

人も猫も犬だって大好きだった結。

きっとみんなとワイワイしたいはずだ。

今頃元通りになった足で、「俺、結ちゃん!」と言って回ってることだろう。


結と帰宅してしばし後、弟がワインを買って帰ってきた。

「献杯用」とのこと。

自分用にはクリームソーダを作り、結に杯をささげた。

不思議と涙はない。

妙に冷静。

けど、誰の時よりも重く、哀しい。

結はやっぱり不思議な子だったんだなぁと思った。


結を応援してくれた皆さま、ありがとうございました。

皆さんに愛されて、彼はきっと喜んでいます。

本当にありがとうございました。

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