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獣医のぎりぎりワーホリ in Canada→Miami

2006年春からvancouverでの1年間のワーホリ生活と、Miamiでの実習の記録です♪

地球の反対側からの帰国

2007-07-01 17:53:24 | マイアミ実習日記
ついに日本へ帰りつきました。
特別大きな事故は無かったですが、
乗り継ぎのヒューストンで、機体修理のため5時間の遅れ。
もともとの乗り継ぎ時間を含め、7時間待たされるハメに・・・
ヒューストンの空港は、お店なども余り無く、かなり退屈しました。
航空会社から、お食事券が支給されたのが唯一の救い。
もともと17時間の旅が、24時間かかって帰ってきました。
はるばる遠くに行ったもんだ。
と思いました。
昔ヨーロッパ旅行に行った時、遠いなーと思ったけれど、マイアミはそれより遠かったですね。

日本は暑いだろうなーと思ったけれど、意外と涼しい?
梅雨だけに湿気はあるけど。
帰ってきて思ったのは、人が多い!!
駅とか、酸欠になりそうです。
改めて東京ってBig Cityだなぁ。と思いました。

1年以上、北米で暮らしても、大して英語をしゃべっていたわけではないのですが、
まだ、ついついとっさにThank youとか、sorryとか言ってしまう。
変な感じです。

あっというまに

2007-06-29 11:58:26 | マイアミ実習日記
3ヶ月。
時が過ぎるのは本当に早いですね。
明日の朝の便でついに日本に帰ります。
毎日スペイン語のスラングを学び・・・
いやいや、鳥の臨床、エキゾチックの臨床を学び、ジオキャッシングに行き、ダイビングに行き、本当に充実した3ヶ月でした。
すっかりなじんだ病院のスタッフたちと別れるのも、とても寂しいです。

外国での実習は、最初の1ヶ月で英語と病院のシステムに慣れ、次の1ヶ月で実習先の人が私のレベルを理解してきて、いろいろやらせてもらえるようになっていき、3ヶ月くらいいると、よくあるメジャーな病気は一通り見たという感じになるでしょうか。
長期実習に行くメリットは、なんと言っても治療のその後、結果を見れるということでしょう。
最初は、大学病院での2週間程度の見学して帰ろうと思っていたけれど、長期で行くことができて本当に良かったと思います。

1年3ヶ月のロングバケーションもそろそろおしまいです。
でも、”家に帰るまでが遠足です!”
というわけで、飛行機、寝過ごさないように乗り換え間違えないように、
気をつけて帰国します。

重金属中毒

2007-06-25 11:16:36 | マイアミ実習日記

実習してて意外と多いのが重金属中毒の患者さんです。
鉛中毒とか、亜鉛中毒って流れ弾の銃弾を飲み込んでしまった水鳥や、猛禽類の病気というイメージがあったのですが、小型のオウム類でも意外と多いのでびっくりしました。

原因は、カーテンの重りや、ステンドグラスの溶接部分、電気工事のために溶接部分がむき出しになっていたコード、そしてアクセサリーです。

アクセサリーは、口に入れることを想定して作られていないので、安いメッキのアクセサリー、子供用のアクセサリーでも、高濃度の鉛が使われている事があるようです。
飼い主さんは、知らずにこうしたアクセサリーを身につけていて、
鳥を肩に乗せて遊ばせたりしている間に、イヤリングをカジカジ、ネックレスをカジカジということが起こるわけです。
全部食べちゃうことは無いけれど、鳥にはかけらでも十分中毒を起こします。

アメリカでも、日本でも、子供が飲み込んでしまったら?
ということで、問題にはなっているようですが、まだ知らない人もたくさんいるし、
問題のあるアクセサリー自体も売られているようです。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/04/h0428-7.html

子供ってなんでもなめちゃうし、子供用のアクセサリーなのに鉛が使われているなんて怖いですよね。
鳥は体が小さいので、さらに深刻です。
沈うつ、嘔吐、下痢、ひどいと痙攣や神経症状を起こします。
早めに発見して、キレート治療を行えば、回復する可能性は高いですが、
安いアクセサリー、携帯ストラップなどは要注意ですよ!!

ちなみにこの子は、血中鉛濃度が高く、鉛中毒。
どこから食べたのかは分からないそうです。
発見が早かったので、回復しつつあります。
この写真、携帯で撮ったんですが意外と綺麗にとれててそれもびっくり。

ラストダイブ・・・

2007-06-24 11:36:05 | マイアミ実習日記
ダイビングに行き始めたら、毎週のように誘われるようになり、
6月は、ほぼ毎週末キラゴに行き、潜っていました。
日本でダイビングに行こうと思ったら、伊豆か沖縄、なかなか気軽には行けません。
三浦半島とかでも潜れるけれど、水が寒いと思う。
マイアミだと、車で1時間くらい。
朝、入院患者の治療をしてから出かけて、帰って夕処置というのもあり。
しかもトロピカルで、サンゴも魚もすごく綺麗。
すばらしい。

そんなダイビング生活も、さすがに今週が最後。
デジカメが壊れて、「写るんです」みたいなの買おうと思ってホームセンターに行ったら、水中30mまで潜れる使い捨てじゃないカメラを発見。
さっそく購入。
なんと12ドル!!
安い・・・
カメラ、耐水容器、フィルムと電池も込みでですよ???

近所の薬局で、1時間プリント&フィルムの写真をデジタルに変換してCDにしてくれるサービスがあったので、利用してみました。

コモリザメです。
この子達は、とてもおとなしい種類のサメです。

実際は、とっても明るくてクリスタルブルーな水だったけれど、前回のダイビングの写真と比べると、その差は歴然。
12ドルだししょうがないけど、
ダイビングの写真って難しいんだなぁ。


フレンチエンゼルフィッシュ
写真で見るとまるで夜みたいですねぇ。
ともかく、実際はとても綺麗でした。

帰りに寄ったコンビニで、キー名物、キーライムパイを見つけ購入。


レモンチーズケーキみたいでおいしい。と食べていると
一緒にダイビングに行ってたCさんに、耳の奥にツーンと来るすっぱさがあるのが本物のキーライムパイなのよ!
甘いならそれは観光用と言われ、
さらにそこから、もう1つ”本物の”キーライムパイを食べに行くことに。
本物は、確かに耳の奥に来るすっぱさと甘さがあって、それはまたおいしかった。

大味で、ひたすら甘いというか、甘しょっぱいアメリカのお菓子の中で
日本人でもおいしく食べれるスイーツです。
お土産に持って帰るというわけに行かないのが残念。

ストームの季節

2007-06-22 09:54:03 | マイアミ実習日記
6月から11月くらいまで、マイアミはストームの季節。
ストームってどんなものかと言うと、バケツをひっくり返したような雨がざばざば降ります。
雷も鳴ります。
ものすごいひどい夕立みたいな感じ。

ひどいけれど、毎日ではないし、一日中ってことはないので、日本の梅雨よりマシな気がしますが、
雷のせいか、風のせいか、よく停電する。
これも、一瞬パッと消えてまた戻ったり、5分くらいで戻ったりとそんなに長時間ではないけれど、診察中だと困ります。

最初、診察中に、ストームが来てるから懐中電灯で採血部位を照らしててと言われた時は、
まだ停電していないのに何言ってるんだろうと思ったけれど、体験して納得。
鳥の頚静脈から採血中に突然停電したら、危険だわ。
そんなわけで、しっかり蛍光灯もついているのに
ちょっぴり野戦病院のような雰囲気になっていました。

デジカメが、ご臨終。

2007-06-20 12:36:51 | マイアミ実習日記
前から、レンズをしまう時にへんな音がしていた愛用のデジカメが、ついに動かなくなってしまいました・・・
電源をいれても、レンズエラーの表示が出て、すぐに電源が切れてしまい写すことができない状態。
再生はできるんだけれど。
写せなければ、意味が無い・・・

はぁ、こんなときに壊れなくても。とは思うものの、
このデジカメもよくがんばった。
4年前くらいに、液晶の大きなコンパクトデジカメが出始めのときに買ったもの。
友達の結婚式や、旅行、うちの猫、症例の写真。
さらには、去年はカナダで大活躍。
無理をして、スキー場や、マイナス30度の世界に連れて行ったのが死期を早めたかな。
落としたことも1度や2度じゃありません。
思えばスキー場や、オーロラ鑑賞の時すでに、レンズエラーの表示は見ていたけれど、あの時はレンズの関節?部分が凍り付いていただけだったので、室温に戻れば治った。
今回は、常夏のマイアミ。
何度電源を入れても無理、振ると何かが中でコロコロと音がしている。
さすがに無理でしょう。

さて、最新のデジカメはどんなかなーと、ネットで調べると、
1000万画素で25800円とか???
えー、300万画素で5万円くらいで買ったのに。
電化製品の進化はすごいです。
さすがJapan!

今後は、一応携帯についてるカメラがあるので、それのみです。
フラッシュが無いので、暗いと写りません。
えーん、デジカメ、カムバーック!!

カンガルーが入院

2007-06-15 12:12:29 | マイアミ実習日記
2週間ほど前のこと、病院にアカカンガルーが入院していました。
カンガルーが、こうやって入院しているというのも不思議な感じでした。

まだ10ヶ月の子供カンガルーで、ごはんは食べるけれど、ここのところ弱くてフラフラしていると思ったら、今朝から横になってしまったと来院。
こんな状態で、意識もうろうとしていて、立たせれば立つけれど歩こうとすると倒れてしまう。
眼震があり、血液検査は異常なし。
中枢神経系の異常ということは分かるけれど、原因は分からず、カンガルーで報告のあるトキソプラズマなどを疑ってクリンダマイシンを投与、点滴しつつ様子を見ていましたが、2日ほどで死亡しました。

なんだったんだ?ということで解剖して病理検査に出したのですが、
結果が返ってきて、破傷風感染の疑いとのこと。
破傷風かぁ・・・
外傷は全く無く、強直性痙攣とかもなかったけれど、そういうこともあるんですね。
破傷風の予防注射は、大学の時にやったけれど、6年間しか効かないから、もう切れているなぁ。
マイアミは破傷風菌はどこにでもいるらしいです。
このカンガルーは、外の放飼場にも出されていたので、どこかで何かが刺さったとかあったのかもしれません。
破傷風怖いですね。
非常に興味深い症例でした。

surgical sexing

2007-06-12 07:13:48 | マイアミ実習日記
鳥は見た目で性別が分かるものと、全く分からない種類がいます。
そこで登場するのが、DNA性別検査とsurgical sexingです。
飼い主さんで健康チェックがてら、性別が知りたいと言う場合は採血をしてDNA検査にまわすのですが、ブリーダーさんの場合、surgical sexingということをすることがあります。
これはどういうことかというと、お腹に小さな穴を開け、腹腔鏡を使って、実際に卵巣があるのか、精巣があるのかを見るというもの。
麻酔をかけなければいけない、ちょっとした手術になるというリスクはあるものの、すぐに結果が分かる(DNA検査だと1週間くらいかかる)、実際卵巣、卵管に異常がないかが見れるという利点があります。

今日連れてこられたのは、ブリーダーさんの若鳥20羽ほど。

かごの中でひしめき合っていました。


20羽もいると、さすがに流れ作業。
麻酔器2つで、片方で導入、片方で腹腔鏡作業を進めていきます。
腹腔鏡といっても、人間の関節鏡に使うもので、直径は3mmほど。

これが卵巣っていっても、うまく撮れなかったので分からないですねー。
こんな画面で見ながら、どんどん進めていきます。
性別を確認した後、オスは右羽の内側、メスは左羽の内側わきの下の辺りにイレズミを入れておしまい。
このイレズミの入れ方は、世界共通ルールらしいです。

ちゃっちゃかやって、30分かからないくらいで20羽終りました。
男の子部屋と女の子部屋に分けられて覚醒しつつある鳥達。
ガス麻酔なのですぐさめます。

Bee keeping

2007-06-05 12:05:51 | マイアミ実習日記
ハチを飼うのが趣味という、H先生について蜂の巣取りに行ってきました。
最初、蜂の巣取りに行くと聞いて、蜂蜜食べれる!!と思っていたのですが違いました。
今日のは、本家?から分家したばかりの若いハチの巣を作り始めたところを捕まえて、いわゆる養蜂用のハチの巣に移すという作業だったんですね。

ハチを飼うのに、まずハチの巣を捕まえるところから始めるとは知りませんでした。
朝からH先生はウキウキ。
さっそく、ミツバチ用ダンボール箱を作成、ミツバチが巣を作っていて、除去して欲しいという電話があったお家に向かいます。

蜂の巣取りに行くというと、宇宙服みたいな防護服着ていくのかなーと思いきや、なんにもなし。
え、ちょっと待って、もしハチが襲って来たらどうしたらいいんですか?
と聞くと、
あそこのプールに飛び込むか、ヤブを突っ切って逃げる!
とのお答え。
大丈夫なんかなぁーと思いつつ見守る中、
フツーにスクラブのまま、素手で作業開始・・・


蜂の巣と特製ダンボール箱


くっついていた枝ごと、巣を段ボール箱に収納。
ぶんぶん言っていて、結構重いです。


ん、やな予感が・・・と思ったら、案の定ハチは、私の隣の席。


H先生のお友達の家の裏庭に、ハチ用箱をセットして、取ってきたハチ達を移し、引越し完了。


ここはどこ?なハチ達。

2,3ヶ月すると、蜂蜜が取れはじめるそうです。


Everglades national park

2007-05-27 09:39:42 | マイアミ実習日記
今週は、メモリアルデーという休日があって、3連休のロングウィークエンド。
ロングウィークエンドと言うと、マイアミでは、ニューヨークの方からギャングが大勢サウスビーチへ繰り出してきてパーティ。
そして喧嘩、抗争となるそうで、昨年のロングウィークエンド3日間だけで1000人以上の逮捕者があったとか。
今週末だけは、サウスビーチへ行ってはいけないよ。とのこと。
ええ、本物のmiami viceには巻き込まれたくありません。

ということで、サイクリングに行かない?とのK先生のお誘いにのって
エバーグレース国立公園へ

知らなかったけど、なにげに世界遺産。
何があると言うわけではありません、見渡す限り、ひたすら続く広大な湿地。
日本じゃない。アメリカだなーと感じる風景。

そこを、こないだ事故って、買ってもらったばかりの自転車で走ります。
今日は、天気も良く、暑すぎず最高のサイクリング日和。
湿地だけに、蚊がひどいと聞いていたけれど、風があったせいか蚊は大丈夫でした。
ただ、咬みつくハエ?アブ?のような虫は襲ってきたけれど。

さすが国立公園だけに、いろんな種類の鳥や、特にアリゲーターがごろごろと。

中でも、この子!
この写真だとよくわからないですが、拡大すると

子ワニが、背中に乗っています。
親子?分かってやってるのかな?
スゴイかわいい!!

仲良く日光浴するカメさん。
これもかわいいかった。

写真はうまく取れなかったけれど、水の中には
フロリダ・ガー(古代魚のなかま)がたくさんいました。

休み休み、半日がかりのサイクリング。
混んでないし、犯罪にもあわず、よいロングウィークエンドでした。