さんぽ道(飾らない日常を楽しむ暮らし♪)

ジイジとばぁばと若い彼ら♪

1つの人生

2013-08-10 06:27:32 | 家族 子供たち
先日、ばあちゃんがいろうの部分が痛むし、心配だから1度病院にいって見て貰いたいと言い出した。
体を動かすと「キャキャーっとする 我慢がならん!」というのだ。
いつもはとっても我慢強く 痛い!!なんて泣きごとをいう人ではないのでCちゃんと二人がかりで
最後の看とりをお願いしてる病院に訪問看護婦さんに予約を取って貰って出かけた。
車から降りる時 私が車いすを持って行くと ばあちゃんは歩く!!歩いて行くという。
Cちゃんと二人で説得してやっと車いすのひとになった。

小さな病院だけど最近改築したのでとてもきれいでCTなども設備されていてびっくり!!
田舎なので受診する人も少なく人影がない(笑)
そこでまずおなかについてるペグ部分のCTを撮った
それが出来る間に血液検査をしておこうということになって処置室に寝かされて採血するだが
若いが年齢的には熟練?してるだろう看護婦さんの手際が悪い。
あれれ? なにこれ?って言う位・・・・(不安)
検査結果が出るまで点滴をしながらCちゃんと二人傍にいて待つことに。
担当の先生がやってきて御挨拶をされたが酷い方言(笑) 地方のお年寄りのためには安心材料かもしれないけど(不安)

あっと余計な事ばっかり書いた。
題名の話に戻そう。
ばあちゃんはこの頃早朝から熱が上がる。前は9時とか9時半に行ってペグ部分の清掃手当をして・・で済んでいたけど
最近は行く度に高熱なので早朝から行くことになり、熱の状態を訊き、訪問看護師さんに電話をして指示を仰ぎ
ボルタレンという座薬を注入し、お白湯をいろう部分から300cc入れる事ばかりだ。
いろう部分にお白湯を接続するとそれからは寝返りとかして外れたり、入ったお白湯が口の方へ逆流しないかなどの為、
ずっと傍についてる。
熱を定期的に測ったり、汗をかいてパジャマが濡れてないか?寒くないか?・・まるで看護婦さんのような行為なのだが
家族はそんな医療行為ができるのだそうだ。
私はビビって最初は胸がドキドキしていてCちゃんに「落ち着きぃ」と言われた程。
今でもばあちゃんが高熱でしんどくなって無茶苦茶を言う時、優しい声でゆっくりと安心できるように
声かけをしながらボルタレンを挿入し・・ペグにお白湯をつなぐ行為をするとき、本当に神聖な気分になる。

ばあちゃんのちょっと楽になった寝顔をみながら・・今までの人生に思いを馳せる。
嫁に来てから、嫁姑の関係ばかりでばあちゃんの個人の人生なんて考えもしなかったし、
ばあちゃんとあまり話もしなかった。
晩年になっても病院に連れていってあげる時に車の中で一方的に喋るばあちゃんの話を半分
「昔の事ばかり。。」と思って聞き流していた。

1日の半分以上をばあちゃんちで過ごすようになってCちゃんから昔の話を聞くことが多い。
Cちゃんは1度お嫁に行ったけど、相手の人が生活費を入れてくれなかったし、子供が出来たけど
堕胎するように言われて旦那に見切りをつけて帰ってきた!!などと人生話をよくする。
Cちゃんは不思議な人で、私から言うと姑さんの姪だから小姑?なんだけど・・
まるで本当のねえちゃんのように自分を出すことが出来て、Cちゃんの気持ちも受け取れる。
違和感がないし・・腹をさぐる事もする必要がないみたいに思ってかれこれ50日。
小さい時から他の人がしないような苦労をしてきたからこそ・・心が広いのかもしれない。
私の事を「アンタ!アンタ!」と呼び、自分の事もよく話す。

ばあちゃんがお嫁に来てから辛かった時、ばあちゃんが実の姉であるCちゃんの家に子供2にん(旦那と妹)を連れて
家出してきた事、疲れきっていて3日、眠り続けていたこと、いつも家出騒ぎの結末はじいちゃんが探しに来て
家に連れて帰った事。
ばあちゃんの若い時の(嫁の立場の時の事)を話してくれた。それかが自分の嫁に来た時の事とかぶって
ばあちゃんの人生を垣間見たような気になってばあちゃんに対する「姑」から一人の人間の「人生」に見方が
変わったような気がしてる。
最後位、穏やかにしてあげたい。これ以上辛い事がないように送ってあげたい。そんな気分になった。

先生に「ばあちゃんが私や姪に気を使って入院したほうがいいと希望するんですが・・」と入院をお願いした。
ところが・・「もうばあちゃんは 時間がありません。ご自宅で本人も御家族も悔いのないような生活を送ってください」と。
そりゃ・・病院はそんな患者は儲からないから言うのかもしれないけど・・
ばあちゃんが、あと半年どころか・・もうそこまでお迎えが来てるのかと愕然とした。

「元気そうに見えても ある日を境にガクッと落ちます。ばあちゃんはもう・・時間がないですよ」と。


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