前回に引き続き今回も「美の巨人たち」と
神奈川県立歴史博物館のネタをお送りします。
「美の巨人たち」宮川香山の翌々週
12月24日の放送は、わが敬愛する歌川国芳先生の
「猫/しゝ・みゝづく・はんにやあめん」でした。
美の巨人たち公式サイト
国芳は江戸末期に活躍した浮世絵師です。
昨年は、スカイツリー建設を予言したかのような
絵を描いていたことで話題にもなりました。
大胆な構図や、西洋の画法を取り入れた斬新な表現など、
絵師としての実力はもとより、幕府を皮肉ったパロディ絵で
人気を博すなど、反骨精神とユーモアを持つカッコイイ人です
また、化け物や妖怪を描いた作品も多く、
私が国芳を好きになったきっかけは、妖怪画からでした。
そしてなんと言っても、国芳と言えば猫。
彼ほどたくさんの猫を描いた浮世絵師はいないでしょう。
猫好き絵師の元祖とも言える彼は、実際猫をたくさん飼っていて、
猫を懐に入れて絵を描いていたというエピソードは有名です。
宮川香山の猫に「ん?」と思った私も、国芳の猫は大好きです。
顔つきは可愛いとは言い難いものがありますが、
しぐさや表情のひとつひとつがとても愛らしく、
「ああ、猫ってこんな感じ」と思わずにっこりしてしまうのです。
日々飼い猫たちの観察とデッサンを怠らなかったのだろうと
想像できます。
擬人化された猫も多いのですが、うまく猫っぽさを残しながら
擬人化させるのは、猫の骨格や動きにも詳しくないと書けないものです。
私が好きな作品のひとつ、「猫のすゞみ」。
船に乗り込む姐さん猫に手を貸す船頭猫の、
もったりとした手がカワイイ。
12月24日放送の番組では、そんな国芳先生の
「猫/しゝ・みゝづく・はんにやあめん」は
実写猫たちの出演もあり、猫づくしの楽しい回でした。
神奈川県立歴史博物館に行ったのは、
24日の国芳の回を見たあとだったのですが、
テーマ展示のコーナーには彼の作品も特別展示されていて、
思わぬところでナマ国芳を見ることができ、
シンクロを感じました。
展示されていたのは風景画が中心で、猫が出てくる絵は
一点だけでした。(美人画に猫が添えられているもの)
でも、有名な妖怪絵「源頼光公館土蜘蛛作妖怪図」
も見られたし、ほおずきやとうもろこしを擬人化した
とってもかわいい絵が見られたので、満足でした。
国芳は猫だけじゃなく、狸、蛸、金魚、蛙などを
擬人化した絵も多数残しているのですが、
そのポップな表現は、現代の漫画に通じるものがあり、
漫画家のはしくれとして、
江戸の先輩のセンスに尊敬と親近感を感じます。
ちなみに現在、森アーツセンターギャラリーで
「没後150年 歌川国芳展」開催中。
2月12日迄。
見学後、かわいい擬人ほおずきの絵ハガキがあったら
ぜひ買おうとミュージアムショップに行きましたが、
残念ながら国芳の絵ハガキはありませんでした。
その代わり、面白いものを見つけ、早速購入しました。
履けば誰でも赤い靴はいてた女の子になれる
「赤い靴下」。
友達の家や座敷の店に行って靴を脱いだとき、
ウケること間違いなし!
博物館のあとは、せっかく横浜に来たのだからと、
しばし古い建物めぐり。
っていうか、歴史博物館自体が私好みの近代建築なのです。
神奈川県立歴史博物館。
旧横浜正金銀行本店として、明治37年竣工。
関東大震災の際、火災でドームは焼け落ちてしまい、
昭和39年に当時のドームの復元がなされました。
横浜三塔のひとつ、「クイーン」こと横浜税関。
塔の愛称は、横浜港に入港する船の外国人船員達が
トランプのカードに例えて名づけたと言われています。
なかなか粋ですね。
「ジャック」こと横浜市開港記念会館。
ここだけ見ると、イギリスの街角のようです。
撮影していたのは夕方だったのですが、
クイーンのあたりでもう薄暗くなってきていて
ちょっと焦っていたので、
フォルムがツボじゃないキングはスルーして、
ジャックを撮りに行ってしまいました。
よって、「キング」の塔、神奈川県庁本庁舎の画像
はナシです(笑)
猫と建物、充実の横浜プチ散歩でした。
神奈川県立歴史博物館のネタをお送りします。
「美の巨人たち」宮川香山の翌々週
12月24日の放送は、わが敬愛する歌川国芳先生の
「猫/しゝ・みゝづく・はんにやあめん」でした。
美の巨人たち公式サイト
国芳は江戸末期に活躍した浮世絵師です。
昨年は、スカイツリー建設を予言したかのような
絵を描いていたことで話題にもなりました。
大胆な構図や、西洋の画法を取り入れた斬新な表現など、
絵師としての実力はもとより、幕府を皮肉ったパロディ絵で
人気を博すなど、反骨精神とユーモアを持つカッコイイ人です
また、化け物や妖怪を描いた作品も多く、
私が国芳を好きになったきっかけは、妖怪画からでした。
そしてなんと言っても、国芳と言えば猫。
彼ほどたくさんの猫を描いた浮世絵師はいないでしょう。
猫好き絵師の元祖とも言える彼は、実際猫をたくさん飼っていて、
猫を懐に入れて絵を描いていたというエピソードは有名です。
宮川香山の猫に「ん?」と思った私も、国芳の猫は大好きです。
顔つきは可愛いとは言い難いものがありますが、
しぐさや表情のひとつひとつがとても愛らしく、
「ああ、猫ってこんな感じ」と思わずにっこりしてしまうのです。
日々飼い猫たちの観察とデッサンを怠らなかったのだろうと
想像できます。
擬人化された猫も多いのですが、うまく猫っぽさを残しながら
擬人化させるのは、猫の骨格や動きにも詳しくないと書けないものです。
私が好きな作品のひとつ、「猫のすゞみ」。
船に乗り込む姐さん猫に手を貸す船頭猫の、
もったりとした手がカワイイ。
12月24日放送の番組では、そんな国芳先生の
「猫/しゝ・みゝづく・はんにやあめん」は
実写猫たちの出演もあり、猫づくしの楽しい回でした。
神奈川県立歴史博物館に行ったのは、
24日の国芳の回を見たあとだったのですが、
テーマ展示のコーナーには彼の作品も特別展示されていて、
思わぬところでナマ国芳を見ることができ、
シンクロを感じました。
展示されていたのは風景画が中心で、猫が出てくる絵は
一点だけでした。(美人画に猫が添えられているもの)
でも、有名な妖怪絵「源頼光公館土蜘蛛作妖怪図」
も見られたし、ほおずきやとうもろこしを擬人化した
とってもかわいい絵が見られたので、満足でした。
国芳は猫だけじゃなく、狸、蛸、金魚、蛙などを
擬人化した絵も多数残しているのですが、
そのポップな表現は、現代の漫画に通じるものがあり、
漫画家のはしくれとして、
江戸の先輩のセンスに尊敬と親近感を感じます。
ちなみに現在、森アーツセンターギャラリーで
「没後150年 歌川国芳展」開催中。
2月12日迄。
見学後、かわいい擬人ほおずきの絵ハガキがあったら
ぜひ買おうとミュージアムショップに行きましたが、
残念ながら国芳の絵ハガキはありませんでした。
その代わり、面白いものを見つけ、早速購入しました。
履けば誰でも赤い靴はいてた女の子になれる
「赤い靴下」。
友達の家や座敷の店に行って靴を脱いだとき、
ウケること間違いなし!
博物館のあとは、せっかく横浜に来たのだからと、
しばし古い建物めぐり。
っていうか、歴史博物館自体が私好みの近代建築なのです。
神奈川県立歴史博物館。
旧横浜正金銀行本店として、明治37年竣工。
関東大震災の際、火災でドームは焼け落ちてしまい、
昭和39年に当時のドームの復元がなされました。
横浜三塔のひとつ、「クイーン」こと横浜税関。
塔の愛称は、横浜港に入港する船の外国人船員達が
トランプのカードに例えて名づけたと言われています。
なかなか粋ですね。
「ジャック」こと横浜市開港記念会館。
ここだけ見ると、イギリスの街角のようです。
撮影していたのは夕方だったのですが、
クイーンのあたりでもう薄暗くなってきていて
ちょっと焦っていたので、
フォルムがツボじゃないキングはスルーして、
ジャックを撮りに行ってしまいました。
よって、「キング」の塔、神奈川県庁本庁舎の画像
はナシです(笑)
猫と建物、充実の横浜プチ散歩でした。