月と猫

旅行や趣味の話を書いていきます。
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ヴィクトリア

2009-06-26 03:15:52 | 
イギリスと関わりが深いのにも関わらず、
アメリカナイズされたカナダにおいて、
ブリティッシュコロンビア州の
ヴィクトリアはその名の通り、
イギリス文化を感じられる街だ。 

建物や街のたたずまいを見て、ようやく
“海外に来た”という実感を得る。


州議事堂 



州議事堂の中で女王陛下の肖像を見つけ、
なんだか嬉しくなった。

カナダに旅行する人はリピーターが多い。
今回のツアーでも、「ヴィクトリアが好きで、
また来たくて参加した」というご夫婦がおられた。
それには、同意。

でも、バンクーバーから往復3時間のフェリー移動で
ようやく到着…などの不便さや、その結果得られる
情報などを鑑みると、やっぱり私は、
本家のイギリスがいいなあ~。

ロンドンオリンピックを控えて、街はだいぶ変わって
いることだろうと思うけど、オリンピックの前に、
もう一度行っておきたいな、イギリス。


おまけ


フェリー乗り場の近くのおみやげ屋さんで
見つけた“いやげもの”。

江ノ島あたりにも売っていそう。
こういうセンスは世界共通。


たくさんあるとよけいに
いやげっぷりが強調される。

霧の乙女

2009-06-14 20:32:18 | 
続き

最初にレストランから見た滝には
少々がっかり感があったが、
近くで見る滝はやはり圧巻だった。

見た目だけでなく、ドドドという
大きな音や水しぶきを体感するとまた迫力が増す。

っていうか、一番驚いたのが、滝の近さ。
展望台には、幅は50cmくらい、高さは1mくらいの
石垣があるだけなのだ。

身を乗り出せば、こんな写真が撮れる。
じっと見ていると、吸い寄せられそうになる。



カナダは自己責任の国なので、
万一事故が起きても、それは個人のせい、
ということになるので、過剰な対策は
していないらしい。

私達はガイドさんから石垣の上に立ったり
しないよう注意を受けていたが、高所恐怖症の私は、
こんなとこに立つ奴いるかよ!!と思っていたら、
アジア系の若い女性の観光客が、水しぶきで
濡れた石垣の上に立って撮影をしていた。
信じられん。

ちなみに、今年3月、滝に身を投げた男性が、
生還したというニュースがあった。
あの石垣なら簡単に越えられるし、
飛び込む人もいるだろうな、と思っていたのだが、
滝に飲まれても助かることもあるというのが驚きだった。


上流はヨーロッパ絵画のような風景だ。


左がアメリカ滝、右がカナダ滝。

地上から滝を見学したあとは、
いよいよ船に乗って、更に近くからの滝体験だ。

滝の近くは水しぶきが激しく、びしょ濡れになるので、
乗船前に簡易なビニールのカッパが配られる。
青いビニールを被った人間を満載した観光ボート
「霧の乙女号」は、遠目には、ゴミ袋を
運んでいるように見える↓





↑この辺はまだ全然余裕なのだが


↑どんどんカナダ滝に近づいて行くと、
予想以上の強風と水しぶき…
というより、大雨。完全に台風中継だ。
カメラを構える余裕もなくなる。

船上はちょっとしたパニック。
私達は、小学校の課外授業と思しき一団と
一緒の乗船だったので、なおさら
ワーワーキャーキャーにぎやかだ。


↑こんな写真を撮るのが精一杯。 

母は途中でリアイタして、水を避けられる
1階に移動してしまったが、私は、デッキの
先端側に陣取って、下から見る滝の迫力を堪能した。

しかしこの「霧の乙女号」。
ゴミ袋を載せて、滝つぼに向かって
ぐいぐい進んで行くその雄雄しい姿は、
とても「乙女」とは言い難い。

そこで私からの提案なのだが、
「霧の兄貴号」と改名してはどうだろうか。

だめですか、そうですか。

ナイアガラの滝の謎

2009-06-09 02:42:41 | 
カナダの話が出たついでに、
ナイアガラの滝の話などを。

ツアーの初日が、ナイアガラだった。
トロントに着後、車で2時間ほど走り、
夕方ナイアガラ着、いきなり「滝の見える
レストランで夕食」というもの。

イメージ的に、ナイアガラの滝は雄大な
自然の中にあるものだと思っていたので、
街なかにいきなりあったのは意外だった。

いや、元々は雄大な自然の中の滝だったのが、
滝目当ての観光産業でホテルが建ち、
街ができたのが正しい順番だろう。

ともかく、高層ホテルの最上階にある
レストランから見る滝は「意外に小さい」
という印象。


レストランから撮影 


食事を終え、部屋にチェックインすると、
窓から滝が見えた。
部屋はレストランより低い階だったので、
その分近くで滝が見られて、ようやく
迫力が伝わってくる。


部屋から撮影


その辺を少し散歩したり、コンビニに
買い物に行ったりした後、部屋に戻ったとき、
同行の母があることに気がついた。
川の水かさが少なくなっている、というのだ。

確かに、着いたときに見たときは無かった岩が
見えている。丁度、海の干潮のときのような具合だ。
「川だから、潮の満ち引きはないはずだけどね。
なんだろうね。カナダの川は満ち引きがあるのかね~」
と、テキトーなことを言って流していた私だが、
母は、ずっと「水が少ない、水が少ない」と気にしていた。

彼女は、私から見て「別にどうでもいいじゃん、そんなの」
ということにものすごくこだわる習性がある。
母はうるさいし、私も知りたいっちゃ知りたいので
「じゃあ、明日ガイドさんに聞いてみよう」
ということになった。


朝焼け中の滝。暗くてよく見えないが、
川の中に、前日夕方撮った写真には無い岩が見える。


翌日はいよいよ近くでのナイアガラ観光だったのだが、
滝まで向かう車中、ガイドさんの話によって
水かさが変化していた謎があっさり解けた。

なんでも、滝の水量により地盤が侵食され、
後退しているのだそうだ。その侵食を少しでも
食い止めるため、上流に可動堰を設け、
夜間は水量を日中の半分に調節しているとのこと。
それでも年間3cmは侵食を続けているそうだ。

有名な話のようで、ちょっと調べればわかることだが、
そもそもそんなにナイアガラについて考えたこともないし
調べる機会もなかったのだから、仕方がない。
むしろ、実際に見て疑問を持ったことで、
知識を得ることができたのだから、旅行に来た
意味があるというものだ。

謎が解けた母は、満面の笑みで大きくうなずきながら、
マイクで話すガイドさんに「OK」のポーズをして
見せていたが、昨夜の私達のやり取りを知らない
ガイドさんにとっては、なぜ母がそんなに
テンションを上げているのかわかるはずもないので、
後できちんと説明をした。

旅行中は、自由すぎる母のフォローが大変だ。

ブッチャート・ガーデン

2009-06-02 15:21:06 | 
というわけで、今回はヴィクトリアの
ブッチャート・ガーデンの話題を。

セメント会社の経営者であるブッチャート夫妻が、
採石場跡地を美しくしようと庭園を造ったのが、
このヴィクトリアのブッチャート・ガーデンの
始まりだそう。

サンケン・ガーデン(沈床庭園)、バラ園、
イタリア庭園、日本庭園がある。
広いことは広いのだが、ゴルフ場が植物園に
なったバンデューセン植物園より、
ぎゅっと凝縮されて、華やかなイメージ。









↑メコノシプス。
「ヒマヤラの青いケシ」というらしい。
栽培が難しいので、珍しい花だそうで、
園芸好きのご夫婦が熱心に写真を撮っていた。


観光地によくある、「撫でていくと
いいことあるよ」系の縁起物。

この猪の像は、鼻を撫でると、
幸せになれるとのことで、
鼻の部分が磨耗している。

ちなみに「鼻の穴に指を突っ込むと、
金運に恵まれる」と聞いて、実行してきた。
1年経つが、効果のほどはいまだ見られない。