月と猫

旅行や趣味の話を書いていきます。
猫の話はオフィシャルブログへ!

良いお年を

2007-12-31 14:44:57 | 猫の話
ちょびちーがこたつからしっぽを出して↑
りょうたんをじゃらしてあげています。



「大掃除 早めに済ませて人形制作
 掃除前より 部屋汚れてる」 

にゃん遊亭猫吉でございます。

今年も一年、「月と猫」にお付き合い
くださいまして、ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いいたします。

皆様、良いお年を!!


プラハに死す

2007-12-29 22:42:40 | 
チェコ旅行最終日の夕方、
私の靴に異変が…。

最初はソールのサイド部分に
ヒビが入っただけだったのだが、


なんか、ズレてる?

それでも歩いていたら…


隙間が大きくなってきたよ~!?


げっ外れた!!


それでもしつこく歩いているうちに
ついに分離。
あ~あ。

翌日は飛行機に乗って帰るだけだったので、
この状態で履いていくのでも良かったが、
猫之助が持ってきたウォーキングシューズを
借りることにした。

このスニーカー、とても歩きやすくて、
大のお気に入りだった。

海外・国内旅行、ライブ、レイブ、
いろんなところに履いて行った相棒だった。

結構長年履いていたので、寿命だったのだと思うが、
最終日まで持ちこたえてくれてありがとう。

チェコの車窓から/konec

2007-12-28 15:50:03 | 
デッキから、通路を撮ってみた。
  左手がコンパートメント。 


音楽を聴きながら仕事をしていると、
そこがどこであろうといつもの自分のペース。
2時間なんかあっという間に過ぎてしまった。

その間待合室には、老夫婦がお弁当を食べていたり、
若者グループがけたたましく携帯の音(しかもすげー
チープな音)を鳴らしていたりと、いろんな人が
入れ替わり立ち代りやってきていた。
こんな駅でも、結構利用者がいるものだ。

列車が来るのが1~2時間おきなのだが、
乗客たちは、かなり前に来て長い時間駅で待っている。
「時刻がわかっているなら、直前に来ればいいものを」
と思うのは、私がダイヤに正確な国で育ったからで、
時間前に来ていないと不安になるような
運行状況なのかもしれない。

そんなことを思ってまた不安になっていたが、
プラハ行きの列車は、時刻表通りにやってきた。
念のため、ホームにいた人にも尋ねて確認し、
今度は問題なくプラハ行きに乗ることができた。

列車はかなり混んでいて、コンパートメントの
座席はほとんど埋まっていたので、デッキに
立って過ごすことに。

座席がひとつくらい空いていたとしても、
知らない人で埋まった個室に乗るのは気がひける。

来たときと同様、音楽を聴きながら外の風景を
見ていると、1時間半はすぐだった。

途中、ひまわり畑の風景が、窓の外をよぎった。
一面に、茶色く枯れたひまわりの花。

ひまわり畑には、その明るさとは裏腹に、
どこか哀愁を帯びたイメージがあって、
そこがたまらなく好きなのだが、
枯れたひまわりが一面に、というのは
さらに寂寥感が増して、なかなか良い。

時間的にもうすぐプラハ?という頃、
「ナントカプラハ」と書いてある駅に
列車が止まった。駅はボロボロ、
駅周辺も、一見してヤバそうな
スラムっぽい街並。

まさかここが終点のプラハではあるまい?と
思いつつ、また間違えるのも嫌なので、
同じくデッキに立っていた客に「ここがプラハ?」
と確認。「違う」と言われ、安心してスルー。

そして無事、次の駅で懐かしのプラハ駅に到着し、
私はホッと胸を撫で下ろしたのだった。

それにしてもあのナントカプラハ駅のすさみっぷり、
すごかったな~。
あの駅周辺ってどんな町なんだろう。気になる。

チェコの車窓から7

2007-12-26 14:50:45 | 
ヤバイ!!!!
ブルノまで止まらない急行だったら
どうしよう?と、めちゃめちゃ焦るも、
乗ってしまったものは仕方がない。

ガイドブックでブルノ情報などを
見ていたら、10分ほどで次の駅に到着。

ブルノまで行ってしまったら3時間近く
かかるはずなので、コレ幸いととりあえず下車。

この話を後で友達に話したところ
「無人駅とかじゃなくて良かったね~」と言われ、
「そう言われればそうだ!!」と、ゾッとした。

幸いその駅は無人駅ではなく、ちゃんと窓口があった。
窓口に直行して往復券を見せ、間違えた旨を
英語で伝えると、すぐに通じて次のプラハ行きの
時刻を教えてくれた。

超過料金のようなものも払わずに済みそうなので、
ひとまず安心。

が、次の列車が来るまでの時間が問題だった。
窓口のお姉さんが教えてくれたのは、
2時間後なのだ。

2時間て、おい!!!
あまりのことに信じられず、
壁に張ってあった時刻表を見て自ら確認したが、
それはゆるぎない事実だった。

この駅も、クトナー・ホラ駅同様何もない。
改札の外を見やっても、カフェひとつ
見当たらない田舎町。外は曇り始め、
風がいよいよ冷たくなってきたので、
せめてもの風除けに、と「待合室」の
表記の出ているドアを開けた。

開けてびっくり、その部屋の風景は、
私たち日本人の想像する「駅の待合室」から
およそかけ離れているものだった。


取調室か!!!!


貧乏な食堂か!!!

心の中でツッコミを入れまくる私。
おまけにものすごく寒い。

でも、吹きさらしのホームよりはマシだろうと、
そこで2時間過ごすことにした。

よく見ると、室内は、今は無き「食糧ビル」のような
レトロな雰囲気。社会主義な香りもほんのりで、
「まぁ、こんな経験、そうそうないだろうし」と
開き直って、そのアクシデントを楽しむことにした。

と、その前に確認しなければいけないことがある。
窓口のお姉さんは、プラハ行きを「4番ホーム」と
教えてくれた。が、この駅は、やたらと線路が多かった。

しかも、線路より高くなっているようなホームはではなく、
すべて、線路そのまま。乗客は、目的の列車が近づいてきたら、
ダラダラと線路を横切って、線路脇のスペースから
列車に乗るというしくみだった。

当然「○番線」などという表示はどこにもない。
私は、自分(窓口)の場所と、線路を6本書き、
プラハとブルノの方向を書き入れ、位置関係をはっきり
させた図を持って、再び窓口へ。

それを見せながら「どれが4番線?」と聞くと、
手前から数えて4番目の線路だ、と教えてくれた。
これでホーム確認はばっちりだ。
ここでまた間違えたら、一生プラハに
戻れなくなるかもしれない。

私は、取調室…じゃなくて、待合室に戻ると、
再び紙とペンを取り出した。

現在連載しているコラムの下書きを書くことで、
待ち時間を有効に使おうといとう算段だ。
テーブルがあったのは助かった。

続く

チェコの車窓から6

2007-12-23 23:04:45 | 
どことなく郷愁を誘うホームの風景↑


帰りに、聖母マリア教会も見ようと思っていたが、
修復のため、見学不可。

他に時間を潰すようなところもないので、
とりえず駅に戻った。
といっても、駅周辺には何もないし、
駅構内にも、カフェのような気のきいた
ものがあるわけもないので、次の列車までの
1時間+α、駅のベンチで過ごすことに。

晴れているとはいえ、風は冷たいし、
日陰なのでやはり寒い。
それでもなんとか、持参したライ麦パンと
チーズをかじったりして、時間を潰した。

食にこだわらないので、こんなものでも
平気なのだが、ちょっと「母を訪ねて三千里」
とか「フランダースの犬」的な、
昔のアニメに出て来る可哀想な子の気分。

これで大きな犬が一緒だったら完璧
だったのに、と思いつつ
列車の来る時間の20分ほど前には、
ホームへ移動。

この駅はホーム一本をはさんでプラハ方面と
ブルノ方面しかないので簡単だ、
来たときと逆の方向のに乗ればいいんだし…と
思いつつ、ホームに立っていたお兄さんに
チェコ語で「こちらのホームはプラハ行きですか?」
と確認。

「Ano」(Yes)とのことだったので、
安心して待っていたのだが、ここからが問題だった。
プラハ行きの列車が来るはずの時間に、
逆方向のブルノ行きのホームに列車が
入ってきたのだ。

よく、「ヨーロッパの列車は時刻表通りには
いかない」と聞くけれど、プラハを出るときは
時刻表通りだったので、ちょっと焦った私は、
今度はベンチにいた若い女の子に列車を
指しながら「これはプラハ行き?」と聞いてみた。

すると彼女は「スイッチバックして、
プラハへ行く列車だ」というようなことを言った。
聞き間違いかと思ったが、プラハ行きの方向を指し
確認したところ「そうだ」と言うのでさあ大変!!!

慌てて列車に乗ろうとしたのだが、列車のドアが、
なぜか次々と閉まっていく。
列車のドアはすべて手動なのだが、開いている
ドアから乗ろうとすると、目の前でバタン。
次の車両に走り、乗り込もうとすると、
また鼻先でバタン。次の車両のドアもバタンと閉まる。
まるで悪い夢のよう。

このままじゃ永遠に乗れないので、えいっと手近な
ドアを自分で開けたら、デッキに立っていた
おばさんになにやら言われた。言葉はわからないけど、
文句を言っているような雰囲気はわかる。

「え~?どうしたら乗れんのよ?」と困っていたら、
隣の車両に乗っていた、15、6歳くらいの少年が
ドアを開けてくれた。
捨てる神あれば、拾う神あり!!!

チェコ語でお礼を言って乗り込むと、
ほぼ同時に列車出発……って、
逆方向走ってるやんけ!!!!

先ほどドアを開けてくれた少年に確認すると、
やはりブルノ行きだった。
スイッチバックなんてしなかったのだ。

うっそぉ~ん!!!!

続く