ケムンパス

もうフラフラで自分で何書いてるのかよくわかってない。

朝起きて自分の文章見てびっくり、ま、ぼちぼち修正していこう(^_^;)。



きのうのおばあちゃんの話の続き。

キノコの話ではないのだが、私が腰掛けたすぐそばに

明らかに小動物を捕まえるための罠が置いてあった。

なにげにこれ、何捕まえるんですか？と訪ねてみたら

タヌキみたいなやつよ、知ってる？ハクビシン、とおばあちゃんは言った。

果樹の獣害で有名な外来種の動物、ジャコウネコ科のハクビシンのことだ。

いちご作っても、トマト作ってもほれ、いこうなって（大きくなって）あこう（赤く）なったら

みーんなあの獣が食べてしまいよる。わたしらがなんぼ作っても全然口に入らんのよ…

おばあちゃん呆れ口調。で捕まりました？と聞いたら、

おととしに６匹捕まったんよ。ほんでぜーんぶ川に沈めたったわ、と武勇伝？を語ってくれた。

そしたら去年は同じ在所に一匹もハクビシンが出なんだとみなに喜んでもうたわ、

と嬉しそうに語ってくれた。







さて、キノコの話。

おばあちゃんの話の大半は松茸が大量に採れた時代の武勇伝だったのだが、

よく聞いているとたまに、ん？と引っかかるキノコ話が混ざっていた。

山師（詐欺師という意味ではなく、純粋に山仕事する人）をやっていたおばあちゃんのお父さんに

お昼を届けに行ったついでに、松茸が足の踏み場もないほど生えていたので

シャツを脱いでシャツに松茸をいっぱい詰めて、

…ついでに桑の木からしか生えへんクワタケももいで帰った、と。

ちょっと待ってクワタケって何？当然図鑑にない。

地方名としてナラタケのことをそう呼ぶ地方もあるそうなのでこれかな？

桑耳でクワタケを指すそことあるそうなのだがこれは中国語でキクラゲのこと。

ナラタケは夏以降また生えてくるので生えたらおばあちゃんの所に持っていこう！




20150522　米原市伊吹　伊吹発電所そば　キララタケ



ここにくる楽しみは増える一方だヽ(´▽｀)/。

旦那さんが大酒飲みで、以前採ってきた松茸を取材に来た記者に

酒２升と交換してもらったと言っていた。これは次来るときは美味しいの提げていかなあかんなあ。




20150522　米原市伊吹　伊吹発電所そば　チャムクエタケ老菌？



そういやクワタケは焼かず、汁もんにして食べたと言っていた。

昔は汁もんにクワタケやぬるっとした傘の表面の皮がむけるキノコを入れて食べたな…と。

おっと、その皮の剥けるキノコってなんですか？よく聞いていないと聞き逃しそうになる。

傘の表面の皮の剥けるキノコはムキタケが有名だが、軸と傘がはっきり分かれてるとのこと、

ムキタケじゃない。

そのキノコはヌメっていて傘の裏がひだひだになってない、泡あわしてて、

そこを指で一つ一つ取り除いてから汁もんに入れるとのこと。

私も傘の裏の泡あわを取り除いてお味噌汁に入れて食べるヌメったキノコを採ってくる。

ヌメリイグチ、松林に良く生えるキノコ。これは多分あってる。




20150522　米原市伊吹　伊吹発電所そば　ハナビラニカワタケ幼菌？シロニカワカケの色違いの変種？



その後、最近松林に行っても松茸が採れんの、

そのかわりクロカワっちゅうほろ苦いキノコが採れたんよ、と話しだした。

おおっ、やっと図鑑に出てくる名前のキノコが話に出てきた。

クロカワやマツオウジなんかは松茸が生えてこなくなってきた松林にだんだん増えてくるんだよ、

と長年松林を管理してきたおじいちゃんから聞いたことがある。

これも話がぴったり合う、そしてこれが出てくるとしばらくしてこのキノコも採れなくなって

食べられるキノコが森から消えていくのだと…

そしておばあちゃんは去年は松茸が1本しか採れなかった、しかもクロカワも採れなかったと言っていた。

山奥の集落も生活スタイルもどんどん変化している、人間の活動も自然の一部なのだ。

ふとおばあちゃんが履いていたクロックスが目に付いた。



あと話の中で必死で拾ったのが、ヒラタケとアンズタケ。多分あってる・

キノコの話だけをしていても人の記憶は蘇らない、

おばあちゃんの子供時代の話をいっぱいゲラゲラ笑いながら話してもらって聞き出した。

１時間しかなかったのであっという間に出発時間になってしまった、

後ろ髪を引かれながらまた来ます～とお名前だけ聞いて立ち去った。

もう一度絶対行くからね、おばあちゃんヽ(´▽｀)/。





私にはニャッキにしか見えない(^_^;)