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てま・ひま・くらし。ていねいな毎日。

みのもんたの「努力しない人」ってどんな人?

2007-02-14 11:22:27 | 社会科
「頑張っている人が報われない社会はおかしい」という文言。

「努力しなかった人と、努力した人の最低基準が同じなのはおかしい。」
というAと
「いやいや、いまはホントに努力している人が報われない。だからこそ最低基準をレベルアップして報われない人もなんとか暮らせる社会にしましょう。」
というBがいる。すると
「では、努力しなかった人間も努力した人間と同じレベルの生活が保障されるというのか、それはおかしい。」
とAの反論。

今朝の朝ズバで時給500万円のみのもんたがAのようなことを発言した。

「頑張る」とか「努力」の基準って何なのかなぁ。

ひとはそれぞれに特性があり、能力が異なっている。
しかし私たちは一定基準のもとで競い合って優劣をつけていく社会に生きている。その基準だから劣っているかもしれないが、別の基準では「優れている」ことも多々あるのだが、生産性の低い特性には、あまり目は向けられない。

しかもこのごろは社会全体に鷹揚さがなくなり、「利益を生み出している人」へのシフトがどんどん強くなっている。社会的に利益を生み出すために「努力している」人から上位に格付けされている。

イチローのようにトップで努力を怠らない人は大絶賛され、中のところ、劣の分野で努力を続けている人たちは「敢闘賞」「努力賞」という感じ。
しかも、その「努力賞」枠がぐんと小さくなっている。

なので報われない、仕事をしても手ごたえがない、認められない、単純労働だからと尊重されていない、そんな感覚が「頑張ってもこの暮らしから抜け出せないのなら気楽にやりたい」という人々を生み出していく。

果たして、こうした人々は「努力していない人」なのだろうか、それとも「報われない人」なのだろうか。

努力しなくても遊び暮らしていける人と、力いっぱい頑張っていても社会の中では評価が低くて排除されて自暴自棄になっていく人がいる。

いったい誰が努力しない人で、誰が報われないけれど努力している人なんだろう。努力していたけれど社会の要求が高くて疲れて諦めてしまった人はどうなんだろう?

生産性の高い人、利益を上げていく人、努力してひたすら利益生産に尽くす人から見て努力しない人を決めていくというのはどうなのかなぁ。

時給500万円のみのもんたは自分は努力してその地位を築き、自分自身が多くの人々から選ばれている人間だという自負があるだろう。そんな彼の感覚に基づいた報われない人と努力しない人と、厳しいところにいる人たちが目にしている「報われない人」と「努力しない人」はちがうのではないか。

立ち位置がちがうと見えてくるもの、感じるものは違う。
だから議論がとっても難しい。

こんなふうに書いてる私だって、みのもんたのことを決してえらそうには言えない。その感覚がみのもんたの「いまの実感」なんだろうなぁ。


どこまで笑って許せる?高円宮承子さんの「自由だーっ」。

2007-02-08 13:01:20 | 社会科

ワタシが胸にトカゲの刺青を入れるか入れないか、
それは自由だぁぁぁ~
皇室いずふりーだぁぁむ 承子いずふり~だぁぁむ

(by 犬井ヒロシ)

週刊文春の報道が気になって噂のHPにアクセスしたら、すでにDBが破壊されてて読めなかった。写真はみたけど。やったのはご本人?それとも宮内庁のどなたかでしょうか。

皇室典範改正が話題になってたころ、田嶋陽子さんが「あの人たちはわたしたちの税金で喰ってんだからさぁ」って言ったら勝谷誠彦(またかっ 笑)が「いやしくも日本国の#*&?*$&#%(なんかわからへんお得意の漢字ことば)になんという不敬な」と烈火のごとく怒っていた。

でもまぁたしかに皇室費は税金だ。

天皇家の方々もそうしたことを心得ているからこそ、公務を全うしている。ホント、同じ血税で生活してる政治家に比べたらストイックなまでに国民の期待に応えようとしている。だからこそ、雅子さんがつらいのだけれど。

ところが出ました、そんな中からトンデモなお嬢ちゃまがっ。
これが民間のお金持ちの子ならよくある話で「ま、そういうこともあるでしょう」なんだけど、お気の毒。こんなとき皇室大好きマダムたちはくるりと手のひらかえして総姑になるもんね、くわばらくわばら。

菊のご紋大好きな人たちはとうぜん、万世一系のおひとりですもの。ありがたく見守られるでしょうけれど、おほほほ。

わたしとしては、つぐこちゃんにはがんばって奔放なお姫様を続けてほしいわあ。
○○なヒトたちが「誰に食わしてもろとるねん」と言う、その日まで。

生活保護も税金、政治家のお給料も税金、皇室費も税金。

このさいやから、分配の優先順位を毎年国民投票で決めるというのはいかがでしょう。


職業差別で池内ひろ美さんのブログが炎上していたらしい

2007-02-07 12:33:42 | 社会科
トヨタの期間従業員さんに対する会話が差別的、とのこと。

以下、J-CASTニュースから抜粋


名古屋で池内さんが「会社経営者」「医者」の友人と居酒屋に行き、そこで出会ったトヨタ自動車の期間工(期間従業員)とのやりとりが書かれている。それは次のような内容だ。

「彼らは、なぜ私たちに声をかけたのか。『お姉さんたちって、なんか儲かってそうじゃないですか。僕たちは今、飲みながら、いったい何をやったら儲かるのかって話してたところだったんで』へえ。そうですか。(中略)でもね、同じ居酒屋で隣り合って飲んでるわけだから、あなたたちが自らを卑下するほどには、私たちも豊かではないと思うよ。(彼らは『トヨタ』を漢字で書くことができるのだろうか、と、ふと思いつつ)」
「強く言葉を発したのは経営者の彼女である。『向上心がなくて勉強もせず、平日の早い時間から連日飲んでいる男の子なんて、うちでは絶対に雇わない。スタッフにはお願いして仕事をしてもらってんだから。お願いしたくなる子じゃないと雇わない!』そうだよね。彼らに年間300万円以上も払っているトヨタは偉い」



どんな男の子たちだったのかなぁと、ちょっと想像してみた。

池内さんと2人の「勝ち組」は、どんな“印象”を彼らから受け取ったのだろう。
ブログを炎上させた人々は池内さんのこの文章から何を“嗅ぎ取った”のかしらん。

期間工なら夜勤、三交代があり、夜勤を終えて一杯というのもあるだろう。サラリーマンのおやぢがアフター5に飲み屋でするような話をまたま昼間に仕事が終わって一杯ひっかけながらやってたんじゃないかなぁ。

それより私が気になったのは

『向上心がなくて勉強もせず、平日の早い時間から連日飲んでいる男の子なんて、うちでは絶対に雇わない。スタッフにはお願いして仕事をしてもらってんだから。お願いしたくなる子じゃないと雇わない!』


利益をあげて社員の生活を守る経営者ならあたりまえの発想なのかもしれないけれど、その企業利益、すなわち正社員の給与を確保するために雇用コストの安い期間工さんたちが増えているという現実がある。この女性経営者の会社は向上心にあふれた正社員ばかりなのだろうか。それともパートやアルバイトさんにも正社員なみのモチベーションを要求しているのだろうか。だとしたら、待遇も同じなんだろうな、きっと。

しかし、こんなこと書いてる私も実はえらそうなことは言えない。
立場が変わるとたちまち言うことが変わる(笑)。見えてくるものが変わると考え方が変わる。その程度のいい加減な人間です、はい。

しかしそれにしても向上心といわれるものにも共感できるものとできないものがあるのはどうしてなんでしょ?


家と仕事はワンセット。でも「かちとる」ものなんだろうか。

2007-02-06 10:51:05 | 社会科
大阪市テント強制撤去 長居公園500人を動員(産経新聞) - goo ニュース

やはりこうなってしまったか・・・。

昨日のニュースは各局、とらえ方がかなりちがっていた。
その中でも、勝谷誠彦のコメントはとっても不愉快。「ムーブ!」という番組で、強制撤去の映像のあと「ひどいよねぇ、これも僕らの税金でやってるねん。住むところだってちゃんと市が用意してるのにそこに行きたがらないんだからどうしようもない」って、ちがうやーん。

自立支援センターで半年レスキューされても、仕事がなければまた路上に逆戻りしてしまう。家がなければ雇ってもらえない、免許の更新もできない。よもや仕事について居宅に成功しても長く雇ってもらえる保障がなければ家賃が払えなくなり、また路上生活を強いられる。
仕事が決まらないという不安、クビになるという絶望感。人に認めてもらえないとますます自信がなくなり、自分を卑下するようになる。そんなサイクルから脱出できなくなってしまう。

いくら自分が自己管理に優れた努力家だからって、いま弱っている人に厳しい石を投げつけることないやろ。その前にすることあるやろ。

勝谷はん、わかってると思うけどあんたさんが応援した尼崎市市長選、あの街でぐんと路上生活者が増えている。これから追い出すのか? 排除するのか? 税金をきちんと納めている人だけの「良民の街」にするの? よーく見せてもらいましょ、ふんっ。

とはいうものの、支援者と行政がもみあう光景に出会うといつもつらくなる。

当事者と支援者が行政職員と警察官に噛み付く。
もちろん、当事者にも言い分あってのことなのだけれど、公務員は仕事でどうしようもない部分がある。当初は何がしかの共感を抱いていても、行政の手法に批判的でも、攻撃的な怒号を受ける中で野宿者や支援者に恨みをもつ人たちも出てくる。心のしこりは矢面に立たされた人たちの中に残りつづける。行政職員が頑なな理由はこんなところにもあると思う。職場を離れて今後、野宿者の問題や社会的弱者の問題に取り組もうという人が出てくる可能性はきわめて低いだろう。

「やられたらやり返す」というセオリーには弱者も強者もない。

「やられた」弱者が牙をむいたら、
強者が素直に「悪かった」と心からの謝罪をするかといえば稀だろう。
どのような正義や正論でも方法を間違えると遺恨になる。こうした方法では弱者が声をあげなくてもいい社会は遠くなる一方ではないだろうか。

仕事があること、家があることがどれだけ安心をもたらすかは言うまでもない。
ところが勝谷誠彦のような考え方の人たちも、支援者も健康で文化的な生活を「かちとる」という文脈で語る。それより仕事を「つくる」、居場所を「つくる」ノウハウを考えていく方が建設的かなぁと思うのだけれど・・・道は遠いなぁ。


やっぱり辞めないでっ、柳沢大臣&アニータに金をくれてやったバカものたち

2007-02-05 10:44:58 | 社会科
つんく・「モー娘。」呼んでも…与党敗北、北九州市長選(朝日新聞) - goo ニュース

なんだかしっくりこない。
他人の失言つっついて議席獲得して万歳していていーのだろうか。
「産む機械」発言がなかったら勝てたかどうか怪しい選挙ってどうよ。

失言に鬼の首とったように辞めろコールしてコトを終わらせていいのかっ。その親玉には憲法九条と二十四条のダブル改憲で日本をますます戦争しやすい国にという意図がある。そこがしっかり見えるようにするにはハクオは不可欠ではないかっ。

アパグループの耐震偽装事件は安倍&森の現・元総理によってマスコミを口封じ、あるいは「NHK教育TV『戦争をどう裁くか(2)問われる戦時性暴力』の放送前に、自民党の安倍晋三官房副長官(現幹事長代理)と中川昭一衆議院議員(現経済産業相)が松尾武NHK放送総局長(現NHK出版社長)に会って同番組の内容を変えるよう圧力をかけ、それを受けてNHKは編集段階で同番組を大幅に改変した」事件とか、アベちゃんには常に「言論の自由を制圧」するニオイがする。

下っ端の失言でワァワァ言うてる間に親玉を逃すようなことがあってはならじ。

厚生労働大臣に「女は産む機械」と言わしめる内閣ということは、根底に「産めよ増やせよ」の意図的な政策があり、それが任命権者の国家ビジョンであるわけで、失言した厚生労働大臣をクビにしたからって同じ総理大臣が選出するのなら“わたしのめざすところは変わらない、その方向でいってください”であろう。異論を唱える者を任命するとは思えないし。
あかん、そのあとに女性問題に詳しい自民党の女性議員とか、マダム・ハマヨツの配下の者が立ったりしたらますますアベちゃんの意図が目隠しされる、それはアベちゃんの後ろで糸ひいてる○○な方たちのなすがままになってしまう。

やっぱり辞めんといてや、柳沢ちゃん。
キミこそ自民大敗の立役者だっ。

おまけ:アニータに金をくれてやったバカ者たち

これまたけったくそわるい。
「あるある大辞典」の捏造は制作費の削減と視聴率のプレッシャーが背景にあるという。下請け会社はお安い値段でめちゃくちゃ働かされて、しかも視聴率悪けりゃ契約解除というえげつないところでヒーヒーいわされていたらしい。

上にも書いた「NHK教育TV『戦争をどう裁くか(2)問われる戦時性暴力』」の制作現場では、放送直前に制作スタッフ(下請け)を部屋の片隅に追いやり、NHK幹部が勝手に作品を編集しはじめた、とのこと。

ところが、あるテレビ番組はアニータからインタビューを行った。金銭要求はなぜか37万円。観光で入国しているから謝礼は払えないと断ると「プレステ」を買ってくれと頼んできたそうだ。ある番組などは少なくとも宿泊費を支払っている。日本テレビの「バンキシャ!」は青森から山形までのタクシー代約19万円を支払った
(by有田芳生さんのブログ 酔醒漫録より)って。

こんなことに金つかうのに、アパの耐震偽装はどうしてどこもとりあげないんだろう?権力者に都合の悪いことを報道しないメディアって、どうよ?




柳沢厚労相さま、辞めないでっ

2007-02-03 10:50:05 | 社会科
参院自民になお辞任論 厚労相発言、野党は審議拒否(朝日新聞) - goo ニュース

わたしは柳沢ちゃんにやめてほしくないのです。
だって、格好の機会なんだもん。

今回のニュース、母がめちゃくちゃ敏感に反応しているのです。

「ああ、ワタシもよく言われたわよ」から始まって、もう一気にパンドラの蓋が開いた感じ。

「産むのはオンナやって言うたら、お父ちゃんは“腹は借りもん”って言うてたわ」
「子どもはワシの血をひいたワシの子やけど、お前は他人」
「ワタシ、母乳があんまり出えへんかったけど、子どもは母乳で育てるもんやって言われて一生懸命出ぇへんお乳でお姉ちゃんを育てたら四ヶ月検診のときに“この子は栄養が足らん”ってお医者さんに言われて粉ミルクを飲ませるようになってん、そうしたらお父ちゃん“ミルクを買う金を稼ぐのはワシや”って」
「だいたい、あの世代の人は本気で悪かったなんて思てないわ。そういう根性でいてるから、女は産む機械なんて言うねん。どんだけ痛い思いして産むと思てるねん、オンナは機械とちがう」
「あんまりひどいんで、おばあさんに言うたら“十重(とえ)の腰を二十重(はたえ)に折って嫁に来てもろうたのは誰じゃというておき”って、言うてくれたから辛抱できたけど」

珍しく、嫁姑連合が結成された話などもでてきた。

ある意味、柳沢ちゃんってスゴい。自分から地雷を踏み、おかんの傷口を開いてくれたのだもの。

さて、そこから後はわたくしの出番。

「ひどいよねぇ。こんなおっさんが厚生労働大臣してるねん。
オンナが産まないと国が成り立たへんという考え方って戦前の産めよ増やせよと同じやん。
それに、この発言ってアベちゃんの妻さんのアッキーにも失礼やし、皇太子妃の雅子さんも侮辱してるし、うちのお姉ちゃんもワタシも子ども産んでないから機械としての機能を果たしてないって言われてるよーなもんやん。娘を侮辱されていいの~。
だいたいさぁ、こんな環境で生めるわけないのねぇ。年金切り下げで年寄りはビンボーになるし、格差社会で家庭をもっていいはずの世代が非正規雇用に追いやられて結婚もままならないもんねぇ。
アベちゃん、美しい国って言うてるけど結局はビンボー人つくってその一方で産めよ増やせよって号令かけてる、これでいいのかしらねぇ」

母、「雅子さん」と「年金」のトコロでピピッと反応する(娘のことはどうでもいいらしい)。

「ほんま、そうやわ。皇室の女性を侮辱してるやん!! 年寄りを苦しめてなにが美しい国よ。」

むふふ~、政治がヒトゴトからジブンゴトに変換した。よしよし。

「やっぱりさぁ、アベちゃんってボンボンやから庶民の痛みがみえてないのよねぇ」
「ほんまに、そのとーりやわ」

しかし、おかんの欠点は「すぐ忘れるイケメン好き」なところである。
ガマガエルみたいな小沢さんは「もひとつ好かん」が同じ民主党の原口議員は好き。馬渕くんも好き、自民では後藤田くんがお気に入りだ。ちなみに菅さんちの妻さん、伸子さんのファンでもある。ようわからんお人である。

なのでわたしは、柳沢ちゃんにいま辞任されては困る。
おかんがけっこうエエところまで気づきはじめているというのに、ここでクビにされてはまた話が終わってしまうではないか。7月の総選挙まで、柳沢ちゃんが厚生労働大臣で居座り続けてマスコミが騒いだら、そのたんびにおかんはムカムカ~っとして、あの屈辱の過去を思い出し、安倍政権に対して批判の目を向けるようになるであろう。

「選挙対策」という本音を「女性のみなさま申し訳ない」なんてうわべの謝罪で終わらせて話をチャラにしてはいけない。野党のみなさまもここはひとまず辞任要求を引っ込めて、選挙で自民党、アベちゃんに責任とっていただくカタチにしてほしい。柳沢続投がアベちゃんの何をかいわんや。クビをすげかえりゃいいって問題ではないであろう。
アベちゃんも「選挙対策」などという周囲のズルがしこーい声に耳を傾ける、なんてことをしないで本音の内閣を維持してほしい。
国民にその考え方がよく見える政治って、ほんと大切やわぁ。


1.17・・・あえて12月29日の東遊園地を思う

2007-01-17 11:34:27 | 社会科
阪神・淡路の被災12市、総生産回復せず 全国との格差拡大(神戸新聞) - goo ニュース


今年も東遊園地の「希望の灯り」がテレビに映し出されている。

いろいろなことがちがっている、だから同列で考えることはおかしいのかもしれないのだが・・・昨年、1月29日には、この同じ東遊園地で神戸の冬を支える会が今年亡くなられたホームレスの方々の追悼集会を行った。

ホームレスには自由選択の方々もいる、自己責任という場合もあるかもしれない。路上生活に至った要因はさまざだ。しかし私の中で「被災者」という言葉が消えない。一見、平穏な暮らしが営まれているこの日本で年間3万人が自殺している。失業、離婚、貧困ゆえの殺害もあとを断たない。しかも、最期のところで踏ん張っている人たちが「私たちだって頑張っているのに」と、路上生活者につめたい。

企業競争が激しくなり、正規雇用者が減少しているいまの日本の状況は、あきらかに「激震」が走っている。ホワイトカラーエグゼンプションこそ廃止になったけれど、これまでギリギリの生活を維持できていた人たちが生活保護の受給もままならず、路上生活に追いやられる可能性は高くなる一方だ。

企業収益を上げなければ景気はよくならない、景気が回復しなければ税収も増えない、税収が増えなければ国力が低下する、国民の生活を保障できない。だから、まずは企業に力をつけさせよう。企業に依存している末端の生活者は我慢をしろ。役に立たない人間を切り捨てて身軽なって収益を上げていく。親方転んだら従業員は養えない、窮余の策だから企業に養われている者は我慢しろ、というのがいまの国の政策なのだろう。

基盤の弱い人たちから切り離されていく。

こんな国の方針を信じるより、周囲の人を信じて、それぞれができる範囲で「出しあい、たすけあい」をしていかないとたぶん、もうあかんのではないか。
たくさんの人がいろんなもの、経験を出し合って支えあっていく。そうした小さな力がパッチワークや裂き織りのように結び合って、安心と安全のネットワークをつくっていくかなければ、国や行政に依存しても安心は得られないような気がする。
もちろん、やがて国が関心を持たざるをえないところまで、大きく、強くしていかないと意味がないのだけれど。

いまの国の政策は大衆を分断し、個々から厳しい税金を徴収することで年金という僅かなご褒美をあたえ「払えない」人たちに差別の目を向けさせる。そんなふうな仕組みに、私には見える。黙って従っていると、役立たずの私なんかはどんどん後ろの方に追いやられるような気がしてならない。だから、たぶん「つながり」を求めて歩き回っているのだろう。
支援などという大それたことではない。私自身の問題なのだ。

自然災害という激震には同情が集まり、社会災害の被災者は「働かないで公園を占拠している人たち」になる。
ほんとうにそうなのだろうか・・・・。

いま、消化不良の課題をいくつもかかえている。どれもこれも、どこかでつながっているはずなんだけどなぁ。うまく整理できない。


辻口博啓さん、ペコちゃん救援に名乗りを!

2007-01-16 16:28:13 | 社会科
不二家社長、引責辞任へ 消費期限切れ、新たに18件(産経新聞) - goo ニュース

現場責任者は賞味期限が施行される前から働いているパート職員だなんて、えげつない責任転嫁する会社やなぁと思っていたら・・・。
こういうことが起こると社長が引責辞任するけど、上場企業だもんね。肩書きがなくなるだけで財産没収されて一文無しになるわけではなかろうて。

でも、パートさんやフランチャイズのオーナーさんたちは生活がかかっている。人生かけてる人もいる。社会的責任も大事かもしれないけれど、明日の生活の糧に不安を抱いている方々のこと、ちゃんと考えているのだろうか。

マスコミは正義の名のもとに嘘を暴き、無責任に煽り、まるで不二家の倒産を待ち構えているかのようにも見える。そら、不二家の従業員が路頭に迷っても記事を書いた新聞記者には毎月給料もボーナスもちゃんと出るもんね。関係ないよね、ホントのところ。

社長以下幹部は総辞職、ペコちゃんと従業員のみなさんの雇用を確保し、なおかつ不二家のなつかしい味を存続させてくれる企業が出てこないかなぁ。

シュークリームのヒロタ、山崎パン、グリコ、コンフェクショナリーコトブキ・・・いやいや、いっそパティシエの辻口博啓さんはどうだろう。洋菓子も和菓子も手がける若き天才が大衆洋菓子のアイドル、ペコちゃんのために立ち上がる!

バカみたいなことを書いているけれど、ほんま、ペコちゃん救援に誰か名乗りをあげておくれまし~


女性の犯罪におけるジェンダーとセックス

2007-01-13 11:26:35 | 社会科
女性の単独殺人とバラバラ殺人の増加率は比例しているらしい。

あくまでも一般的に、なんだけど、女性の方が身体の「つくり」が小さい。よって、じぶんより大きい男性の遺体を一人で運ぶのは困難。えいっ、パーツで運んでしまえっ!というのが増加の理由のよう。
これは身体的な性差、つまりセックスの問題ですね。たとえばジャガー横田夫妻のような組み合わせなら、自力で車のトランクに夫を詰め込んで人知れず山中に埋めるのではないだろうか。他に指向性があれば別たけど。

が、しかしこれが「本来、男性より小さく、優しいはずの女性がこんなに残虐な犯罪を引き起こすなんて信じられない。」と語っちゃうのは社会的につくられた性差、つまりジェンダーにもとづいた発言となる。
身体的な性差、つまり目にみえる女性=小さい=か弱い=優しい=遺体をバラバラにして運ぶなんて!
と、このような成り行きで「社会的な性差」が、なんだか本来あることのように語られる。
人を殺して遺体をバラバラにするのはかなりグロテスクな行為ではあるけれど、必要に迫られてやったことで、身体力が男性並ならここまでやったかなぁ。
なので、今回の夫殺人に関しては共犯説も出ているけれど、単独犯じゃないかなぁと思う。
(共犯者が存在するからこその、偽装工作というのも考えられるけど…)
殺人も凄惨な死体遺棄も称賛できないが、他の男に頼らずなんとかしようとしたなら、そこのところは注目したい。

女性の問題に関心をもちはじめた頃に「男女共同参画って、女性の犯罪率が上昇することなんだよね」と言った知人がいた。
当時はなんと不謹慎なと思ったが、いまなら理解できる。政治や経済の分野でのイーブンは歓迎されて、犯罪は男性優位でよい、というのはちょっと都合がよすぎる。

しかし、空は快晴。早春の淡路島に行く道すがらでこのモブログ。他に考えるコトあるだろうにねぇ。

よのなかの仕組み

2007-01-12 11:53:12 | 社会科
細菌基準10倍で出荷 不二家、社内連絡が不徹底(朝日新聞) - goo ニュース

「世の中そういうもんだ」「そういうふうにできている」と教えてもらったこと。
たとえば「いま損をしても親切はどこかで報われる」とか、「神様がきっと応援してくれる」とか、「人生の帳尻はちゃんと合うもんや」。こういう言葉に救われたり、希望をもつことができた。


ところがこのごろは「お人よししてたら足元すくわれるで、ワキをしっかりしめて、騙されんようにしぃや。貧乏人が損をする。世の中そんなもんや」と世間を警戒しながら生きる術ばかりが必要になったようで、世知辛い。

嘘やごまかしのない、清潔な社会なんてこの世には存在しないが、ヨゴレばかりが目につく、というのはどんなもんか。
・・・・真面目さや信頼だけでは生きていけない時代になった。スピードと力に振り落とされていく人の方が多い時代がどんな「豊かさ」を生むのだろう。

不二家の不祥事、責めるのは簡単だけれど・・・。いきつくところがパートさんや社員の解雇にならなければいいのだけれど。