12日。
会議のあと、所用のため事務室に行った.
テレビの画面が安倍「辞任」を報じていた。
「ええっ!」
「やっぱり・・・」
ふたつの思いが交錯する。
周囲もほとんど知らないなかで、突然の辞任。
所信表明演説の直後。
国会質問の直前。
肩すかし。
敵前逃亡。
無責任。
思えば、9日の「職を賭す」発言は、政権維持への意欲低下を感じさせた。
あの記者会見の表情は、明らかに今までとは違っていた。
それにしても、その真意がこういうことだったとは誰も予想しなかった。
(この辞任は衝動的なものではないかという疑念は残るが)
官房長官によれば、辞任の理由の一つに健康問題があるという。
「機能性胃腸障害」だそうだ。
しかし、この間の言動や表情から、鬱病にかかっている可能性は十分にある。
官邸のSPには「総理から目を離すな」という指示が出ていたぐらいだ。
自殺の危険性を感じた人がいたのだろう。
言うこと、やること、支離滅裂。
安倍の精神状態がいつから異常をきたしていたのか。
それを明確にする必要がある。
この間にも安倍は様々な政治決定に関与してきたはず。
それが、果たして正常な判断力の下に行われてきたのかどうかだ。
国家の最高権力者が精神に異常をきたした人物であることが判明したにもかかわらず、その人物が決定したことを正統化してしまえば、国家の信頼は維持できない。
後継は福田元官房長官が有力視される。
福田氏は、小泉元首相の靖国参拝問題が騒がれる中、国立追悼施設の建設を推進しようとした過去がある。
一方、安倍は小泉の靖国参拝を全面肯定したことが後継者に指名された最大の要因だ。
小泉時代以来、靖国と拉致問題の尻馬に乗って、たくさんの右派勢力が台頭した。
それらの勢力は、高圧的、一面的、中国敵視、戦前回帰、戦争美化、理想主義、等の共通点をもつ。
彼らにとって、政治家のなかでも最右翼の安倍は頼みの綱であった。
その安倍がこけた。
これ以上ないような恥ずかしい辞め方だった。
もっと前から「ダメ総理には辞めていただく」しかなかったのに。
ついに産経新聞も安倍を見離した。
日本会議の影響力も無に帰した。
国全体を見渡して、国民の幸せを第一に考える政治家にしか、政権はまかせられない。
政権交代を話題にするとき、民主党の政権担当能力がいつも問題になる。
しかし、今の自民党に政権担当能力があるだろうか。
こんな前代未聞の無責任内閣を生んだ政党に、政権をまかせられるだろうか。
福田新総理には、すみやかに衆院解散を決断してほしい。