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2006年12月01日 | 趣味
片山○一『世界の~~』を読んだ。

世間では泣ける小説として知られているらしい。
しかし、こんな哲学的かつ論理的な文章を読んで、なぜ泣けるのだろうか。
主人公の祖父の台詞は主人公が将来抱くであろう心情を代弁していると思われる。

人がいなくなるということを考えてごらん。
こちらが最初から気にも留めていない人がいなくなっても、わしらは何とも思わんだろう。
いなくなって欲しくない人がいなくなるから、その人はいなくなるわけだ。
つまり人がいなくなるということも、やはり人に寄せる思いの一部分なのかもしれない。

Dali

2006年11月28日 | 趣味
ダリ回顧展@上野の森美術館。
「わたしはダリでしょう?」の名ゼリフで人気を博する。
平日だというのに人、人、人。
ひとりで行ってよかった。
人と連れだって行っても疲れるだけだ。

作品はダリ一色。
生涯にわたって作風の変化を追うことができる。
フロイトの影響?
自然科学の影響?
普通の画家とは世界観がちがう。
ありさんが印象的。

図録はイマイチ。
朝日新聞とフジテレビの共催ということだが、国立美術館などで朝日が企画する展覧会は、もっと正統派のにおいが濃い。
今回はフジサンケイグループの企画と考えてよいのではないか。

クリアファイルを購入。

仏像

2006年10月31日 | 趣味
『芸術新潮』11月号の特集があまりにすばらしかったので、東博に行ってみた。
国宝・菩薩半跏像(京都・宝菩提院願徳寺)と宝誌和尚立像(京都・西往寺)に感動。
一木彫の仏像には日本人独特の宗教観が込められているのだ。

本展覧会のもう一つの目玉である、国宝・十二面観音菩薩立像は11月7日から12月3日まで展示される。
もう一度行けるかなぁ。
こういう作品はできれば会期を通して展示してほしいなぁ。。

ルソー

2006年10月26日 | 趣味
ルソー、素朴派、日本人作家による夢の競演
「やさしいルソーよ、きこえますか」と詩人アポリネールが亡くなったルソーに呼びかけてから、百年近くの時がたとうとしています。パリの裏町で貧しく暮らしながら、目覚しく近代化していくパリの街を、また秘境の楽園に遊ぶ動物たちを描いたアンリ・ルソー(1844-1910)。素人画家として、無理解と嘲笑にさらされながらも、彼は最期まで自分の「夢」を捨てませんでした。夢と現実が奇妙に交錯する彼の世界は、また多くの人々をも夢見させる力をもっていました。藤田嗣治は、1914年ピカソのアトリエでルソーの作品を見せられ、「絵画はかくまで自由なものなのだ」と強い衝撃を受けたといいます。ルソーの作品は、パリを訪れた、あるいは訪れることのなかった多くの画家たち、美術評論家、そしてコレクターたちを魅了し続けました。いかにしてルソーの見た夢は、日本にたどりつき、いかにして日本の芸術家たちに夢を手渡してきたのでしょうか。本展は、アンリ・ルソーの作品、ルソーに続く素朴画家たちの作品を紹介すると同時に、ルソーに魅了された日本の作家たちが描いた夢を、洋画、日本画、写真から現代美術に至る多彩な作品でたどります。私たち日本人がルソーと共有した「夢の力」を味わっていただければ幸いです。
(東京新聞)

ブリューゲル

2006年10月07日 | 趣味
ベルギー王立美術館展@国立西洋美術館。

画像はブリューゲル(父)の「イカロスの墜落」
ブリューゲルには父と子がいるということは知っていたが、今まであまり区別して観たことはなかった。
中心に描かれた人物の衣服の「赤」にブリューゲルのインスピレーションが現れているらしい。

モディリアーニ

2006年09月07日 | 趣味
ピカソとモディリアーニの時代@bunkamura
以下、説明。

20世紀初頭のパリのアートシーンをエコール・ド・パリ、すなわちパリ派という言葉で総称するとき、多くの外国人画家を含むその青春群像のシンボルともいえるのがイタリア出身のモディリアーニである。モンパルナスからモンマルトルに移り住み、才能に恵まれながらも貧困と肺結核に苦しみ、35歳の若さで悲劇的な死を遂げたこの画家の生涯は、今も映画などさまざまな形で語り継がれている。しかしデュティユールが関心を持ったのはその生涯ではなく、むしろ肖像画家としての卓越した技量であり、作品の近代性であった。その結果リール近代美術館のコレクションは、モディリアーニではフランスの公立美術館の中で最も多くの作品数を誇るに至っているのである。

☆☆☆☆☆

映画「モディリアーニ」か。
TSUTAYAで借りられるだろうか。

ペルシャ文明

2006年08月31日 | 趣味
前5000年      先史時代
前1000年      エラム
前8世紀末-550年   メディア
前550-330年     アケメネス朝
前330-前323     アレクサンドロス帝国
前312-248年     セレウコス朝
前248-後226年    パルティア
226-651年      ササン朝
651年-       アラブ時代

若冲

2006年07月31日 | 趣味
22日。

「じゃくちゅう」が変換できなくて困った。
鳥獣花木図屏風の前がやたら混んでいた。
モザイク画がそんなに珍しいのだろうか。

12羽の鶴をマンガちっくに描いた屏風がよかった。
平安時代から、マンガは日本のお家芸。
あとは、円山応挙・鈴木其一・長沢芦雪など。

トンボとコオロギの実物大フィギュアを買った。

23日。
中日ついに2位阪神と6ゲーム差。


恐竜博2006

2006年07月18日 | 趣味
「世界の巨大恐竜博2006」@幕張メッセ。
開幕間もないからか、雨の平日だからか、ガラガラだった。
スタッフが暇そうにしていた。

幕張での恐竜博は2002年、2004年につづいて第3弾。
昨年の科博のを含めると、第4弾になる。
さすがにこれだけ何度もやっていると、新しさを打ち出すのが難しくなるようだ。
観客もさすがに化石の大きさだけでは感動しなくなる。
そのため新しさを主張するテーマが必要になる。

2004年のテーマは「起源と進化」
2005年のテーマは「恐竜から鳥への進化」
今回のテーマは「生命と環境」

今回の客寄せ役は「スーパーサウルス」とかいう巨大恐竜。
2002年の「セイモサウルス」とどっちが大きいのだろう。

今回は地球環境の変動と生物の進化との関連にも焦点があたっていた。
2004年にも恐竜時代の哺乳類に関する展示はあったが、今回はこの部分をさらにクローズアップしていた。
展示物の目新しさよりもテーマの掘り下げ方で勝負といったところか。
去年のNHKスペシャル「地球大進化」の成功にうまく乗っかった感じがする。
録画したの、消さなきゃよかった。。

無原罪の御宿り

2006年06月06日 | 趣味
ムリーリョ@プラド美術館。

この作品と「貝殻の子供たち」のポスターも購入。
ムリーリョには同じ題名の作品がいくつかあるが、これが一番よい。
こんな間近で見られるなんて。

ムリーリョの魅力は、描かれている人物の表情だ。
この絵に描かれているのは聖母マリアだが、生身の人間をモデルにしたような生き生きとした表情がかえって奥深い神聖さを感じさせる。
幼くして亡くなった娘の成長後の姿を想像して描いたのだろう。
彼自身の祈りが込められているのだ。