余りにも自信ありげな奄美のあまじいの態度に..天民達は疑心暗鬼になりながらも..あまじいの言葉に耳を傾けた。
奄美のあまじい「わしが住む居住区には海蛇のマリンちゃんやハブ善治やフーテンの虎ふぐと言う強力な毒を持つ生物が沢山存在しておる! その他に覆面植物トリカブトなどなど....。この強力な毒を三獣に飲ませることが出来れば...いくら三獣と言えども二日間は体が麻痺して動けまい!! そこでその毒をどう飲ますか...ここがポイントなのじゃが...幸い我等のリゾートビーチには甘い魅惑で飲まずにはいられないカシスの果樹酒が有るのじゃ...それに毒を混ぜて飲ませると言うのはどうじゃ♪少々...値は張るがな。ぼそ。」
天民一同「で...誰が...その毒入りカシスを飲ますのだ?」
奄美のあまじい「そこまでは考えておらぬ!」笑
天民一同「えぇええええー!!!」
ロジャー「こう言うのはどうだ....其々の神獣達に祝賀会を催すのだ。例えば我...神...ルード様には!!
香が姿の見え敵に怯えて眠れなくなって疲れた..もう戦いなど止めてグッスリ眠りたいと書かれた書状をルード様に見せるのだ! 香が書いたと判る様な匂いを付けて。問題は匂いなのだけど?」
因幡のオババ「あるよ♪これは香様の匂袋だ! 我村では香様のお体をブラッシングするとき出る毛玉から芳香剤を精製しておるのじゃ..わしもトイレで使っておる。むふ♪んんーんっ...うっとり♪」
ロジャー「この匂いなら..直ぐに香様と判る! そこで空かさず俺が..流石はルード様...作戦勝ちだと酒を勧める! 酒好きのルード様の事だから間違いなく飲み干すだろう。うむ。次にセバス様だが...是非...奄美のあまじいに引き受けて貰いたい。これを持って!! これはルード様が脱皮した時に出る脱け殻だ!! 滅多に手に入らぬ貴重な代物だ。あまじいなら判ると思うが高級ハンドバッグの素材としても絶品だ♪
これをセバス様に渡して欲しい...この前は卑怯な手で尻尾を噛んで申し訳なかった...お詫びのしるしだと....。その時にタイミングを見計らい...あまじいが酒を勧めてくれ!! 難しいのが香様なのだ...これは是非..香様からも信頼の厚い..オババ様にお願いしたい。 香様には....セバス様が..この前の戦いでひっくり返されて負けましたと。 負けた証として....奄美のあまじいが観光客から儲けたお金をセバス様が持っていると言う玉手箱に詰めて献上するのだ!!!」我ながら名案♪
一同「おぉおおおお!! 流石..名高き戦略家ロジャー殿♪」(猫に小判.あまじいに.作戦と名付けよう。ぼそ。)
あまじい「ぎょええええ!! なんでやねん??」爆汗 (読まれている蛇革高級ハンドバックが幻に。汗)
ロジャー「そして..最後にメリル様には...三獣がメリル様の新たな旅立ちを見送りたいのだけど....メリル様との別れが辛すぎて悲しくて深酒して動けないのだと...本当は見送りたくて仕方がないのだけど! と伝えるのだ..優しいメリル様なら三体をきっとオンカロ付近まで運んでくれる筈だ!ぼそ。」ふふっ...完璧だ♪
ピーター「じゃ...僕はメリル様が旅立つ日が決まったら全員に連絡すれば良いんですね!判りました♪」
ロジャー「では皆さん...その日がきたら計画の同時決行と言うことで....?」
一同「ラジャー♪」
天民達は決行の時を粛々と待っていた.........。
奄美のあまじい「果たして上手く成功するかのう?オババよ!!」
因幡のオババ「成功させねばならぬのじゃ!! それより...若い奴らに負けてはいられぬ!! はぁーあっ!! あまじい...久し振りに勝負をするか!!」ぬふふふっ。
奄美のあまじい「ぬはははっ!! 久し振りじゃの...ではやるか!!! きぇえええい!!!」 せいやぁー!!
因幡のオババ...奄美のあまじい。二人は勝手ライバルであり...恋人同士であった。爆
因幡のオババは白呪術で...奄美のあまじいは黒呪術でその名を轟かせていた!!
奄美のあまじい「しかし...オババとこうして合いまみえるのは何百年ぶりかのーう? あの頃はオババもピチピチして綺麗であいまみえるのが楽しかったもんじゃ♪」うひゃひゃ!!
因幡のオババ「馬鹿言え..今でもピチピチじゃわい!! 怒 でも..あの頃は1000年女王とか呼ばれて男どもから持て囃されたものじゃ...懐かしいのーう♪」ふふふ。
奄美のあまじい「今では千年久の女王じゃがな!笑」ぶひゃひゃ!!
因幡のオババ「己ぇーえええ!! このクソじじいがぁああああ!! 昔からそんなところが許せんかったのじゃああ!!超怒!」ボカッ..ドスッ!!! ガキッ...ゴキッ!!!!
奄美のあまじい「白呪術とは思えない攻撃力だ!!汗 オババ...腕を上げたのーう! はぁーはぁー!」半死に状態。ぼそ。
因幡のオババ「黒呪術はともかく...口だけは昔と変わらず達者じゃのう!!笑」
奄美のあまじい「しかし...まさか二人だけが使うことが出来る...あの封印技を使う日が来るとは.....これも宿命かも知れぬな....オババ♪」ぬふ。
因幡のオババ「出来る事なら使いたくない技だからな」ぽっ♪
オババ.あまじい「とてつもない気と体力を消耗して寿命も100年縮まるしな!」笑
(しかし...この二人の年齢って? 謎)
数日後...ピー族のピーターから天民達にメリル旅立ちの日の連絡が入った!!
それはあたかも蒼き星にコンが堕ちてきた..12月1日..満月の夜であった。
おわり