なんでやねん?ドラキュラ!

猫魂外伝は猫魂(名も無き猫の物語)のエピソード0になります。ぶぶぶ。
自分の中では絶賛連載中♪(* ̄∇ ̄*)でへへ!!

エピソード6

2016年12月06日 | 猫魂外伝 創世記編


余りにも自信ありげな奄美のあまじいの態度に..天民達は疑心暗鬼になりながらも..あまじいの言葉に耳を傾けた。
奄美のあまじい「わしが住む居住区には海蛇のマリンちゃんやハブ善治やフーテンの虎ふぐと言う強力な毒を持つ生物が沢山存在しておる! その他に覆面植物トリカブトなどなど....。この強力な毒を三獣に飲ませることが出来れば...いくら三獣と言えども二日間は体が麻痺して動けまい!! そこでその毒をどう飲ますか...ここがポイントなのじゃが...幸い我等のリゾートビーチには甘い魅惑で飲まずにはいられないカシスの果樹酒が有るのじゃ...それに毒を混ぜて飲ませると言うのはどうじゃ♪少々...値は張るがな。ぼそ。」
天民一同「で...誰が...その毒入りカシスを飲ますのだ?」
奄美のあまじい「そこまでは考えておらぬ!」笑
天民一同「えぇええええー!!!」
ロジャー「こう言うのはどうだ....其々の神獣達に祝賀会を催すのだ。例えば我...神...ルード様には!!
香が姿の見え敵に怯えて眠れなくなって疲れた..もう戦いなど止めてグッスリ眠りたいと書かれた書状をルード様に見せるのだ! 香が書いたと判る様な匂いを付けて。問題は匂いなのだけど?」
因幡のオババ「あるよ♪これは香様の匂袋だ! 我村では香様のお体をブラッシングするとき出る毛玉から芳香剤を精製しておるのじゃ..わしもトイレで使っておる。むふ♪んんーんっ...うっとり♪」
ロジャー「この匂いなら..直ぐに香様と判る! そこで空かさず俺が..流石はルード様...作戦勝ちだと酒を勧める! 酒好きのルード様の事だから間違いなく飲み干すだろう。うむ。次にセバス様だが...是非...奄美のあまじいに引き受けて貰いたい。これを持って!! これはルード様が脱皮した時に出る脱け殻だ!! 滅多に手に入らぬ貴重な代物だ。あまじいなら判ると思うが高級ハンドバッグの素材としても絶品だ♪
これをセバス様に渡して欲しい...この前は卑怯な手で尻尾を噛んで申し訳なかった...お詫びのしるしだと....。その時にタイミングを見計らい...あまじいが酒を勧めてくれ!! 難しいのが香様なのだ...これは是非..香様からも信頼の厚い..オババ様にお願いしたい。 香様には....セバス様が..この前の戦いでひっくり返されて負けましたと。 負けた証として....奄美のあまじいが観光客から儲けたお金をセバス様が持っていると言う玉手箱に詰めて献上するのだ!!!」我ながら名案♪ 

一同「おぉおおおお!! 流石..名高き戦略家ロジャー殿♪」(猫に小判.あまじいに.作戦と名付けよう。ぼそ。)
あまじい「ぎょええええ!! なんでやねん??」爆汗 (読まれている蛇革高級ハンドバックが幻に。汗)
ロジャー「そして..最後にメリル様には...三獣がメリル様の新たな旅立ちを見送りたいのだけど....メリル様との別れが辛すぎて悲しくて深酒して動けないのだと...本当は見送りたくて仕方がないのだけど! と伝えるのだ..優しいメリル様なら三体をきっとオンカロ付近まで運んでくれる筈だ!ぼそ。」ふふっ...完璧だ♪ 

ピーター「じゃ...僕はメリル様が旅立つ日が決まったら全員に連絡すれば良いんですね!判りました♪」
ロジャー「では皆さん...その日がきたら計画の同時決行と言うことで....?」
一同「ラジャー♪」

天民達は決行の時を粛々と待っていた.........。
奄美のあまじい「果たして上手く成功するかのう?オババよ!!」
因幡のオババ「成功させねばならぬのじゃ!! それより...若い奴らに負けてはいられぬ!! はぁーあっ!! あまじい...久し振りに勝負をするか!!」ぬふふふっ。
奄美のあまじい「ぬはははっ!! 久し振りじゃの...ではやるか!!! きぇえええい!!!」 せいやぁー!!

因幡のオババ...奄美のあまじい。二人は勝手ライバルであり...恋人同士であった。爆
因幡のオババは白呪術で...奄美のあまじいは黒呪術でその名を轟かせていた!! 

奄美のあまじい「しかし...オババとこうして合いまみえるのは何百年ぶりかのーう? あの頃はオババもピチピチして綺麗であいまみえるのが楽しかったもんじゃ♪」うひゃひゃ!!
因幡のオババ「馬鹿言え..今でもピチピチじゃわい!! 怒 でも..あの頃は1000年女王とか呼ばれて男どもから持て囃されたものじゃ...懐かしいのーう♪」ふふふ。
奄美のあまじい「今では千年久の女王じゃがな!笑」ぶひゃひゃ!!
因幡のオババ「己ぇーえええ!! このクソじじいがぁああああ!! 昔からそんなところが許せんかったのじゃああ!!超怒!」ボカッ..ドスッ!!! ガキッ...ゴキッ!!!! 
奄美のあまじい「白呪術とは思えない攻撃力だ!!汗 オババ...腕を上げたのーう! はぁーはぁー!」半死に状態。ぼそ。
因幡のオババ「黒呪術はともかく...口だけは昔と変わらず達者じゃのう!!笑」
奄美のあまじい「しかし...まさか二人だけが使うことが出来る...あの封印技を使う日が来るとは.....これも宿命かも知れぬな....オババ♪」ぬふ。
因幡のオババ「出来る事なら使いたくない技だからな」ぽっ♪
オババ.あまじい「とてつもない気と体力を消耗して寿命も100年縮まるしな!」笑 

(しかし...この二人の年齢って? 謎)

数日後...ピー族のピーターから天民達にメリル旅立ちの日の連絡が入った!!
それはあたかも蒼き星にコンが堕ちてきた..12月1日..満月の夜であった。

                おわり



エピソード5

2016年12月05日 | 猫魂外伝 創世記編



奄美のあまじいの話のせいで一同は肩も頭もガックリ落とし塞ぎ混んだ。どひぁあああ。駄目だこりゃ!
ピー族のピーターが呟く...我らの神! メリル様は悪い御方じゃないんだよなー!!無邪気で子供の様な方なのだ。子供も大好きだしな....。ただ...村の子供達に可愛いヒヨコちゃんだょー♪って追っかけるから。
村の子供達は皆..ヒヨコ...でけぇえええよ!!怖いよ!!って逃げ回る姿を見るのが辛くて辛くて。ぼそ。
他にも突然..誰かが私を呼んでいる...助けに行かねばと飛び立つのだけど...その都度..台風の様な災害に襲われるのだ!! 涙 メリル様..本人は自分の事を災害救助隊サンダーバード1号行きまーす♪とか言ってるけど...我々にすれば..どーう考えても災害派遣隊!!爆 そんなスクランブル発進が今年は16回!!爆汗
16号だょ..とほほほ.....。
続いてロー族のロジャーが呟いた...我らの神! ルード様は...もっと酷いのだ!!! 普段は地中に眠っているのだけど...突然怒りだしたかと思ったら地震を起こすわ!!早く酒を持ってこーい!!! と毒舌でネチネチと村人に愚だを巻いた挙げ句...子供達に..お前..旨そうだなと絡んでくるわで...。爆涙
遂..最近もルード様が通った地中のルートが子供達の通学ルートで突然地盤沈下!! 二週間程で直ぐ様直したのだけど...。
あれがもし通学時間だったら...どんな事態になっていた事か..今考えても恐ろしい!!
あれ以来...ルードルートの情報チェックが毎日欠かせないのです。うげげ。
続いては..奄美のあまじいが呟いた。我らの主...セバス様はのんびりした良い御方なのじゃが。
空気が読めないと言うか何と言うか? 我らの居住区は綺麗な島なので観光客が大勢来るのじゃ!笑
海辺で寛ぐ者達やサーフィンを楽しむ若者♪ それはそれは自然豊かな居住区なのじゃが....。
セバス様は周囲の事など気にしないと言うか...渚でずーっと寝ていて。観光客の邪魔になるので...セバス様..こんな所で寝ていたらイケませんよと注意したら。 あぁーああしんど。渚で..あーしんど!! とか訳の分からぬ事を言ってるし? サーファー達に..そろそろ行まっせー♪と小さな津波を起こしてるし!!
此処でビーチサッカーを開催するから..甲羅にサッカーボールのペイントをしてくれとか。
カメルーンの選手でも呼んだら...観光客が一杯見に来るかな♪...とかアホな事ばかり考えてるし。
全く持って営業妨害ばっかりして...困ったもんです!!!
あらら....皆さん...何で...白い目を....?? 天民族は共感したら...赤い目になるのに?? えっ!!
ピーター.ロジャー.オババ「空気を読んでないのはおまえじゃ! あまじいぃいいいい!!怒」

因幡のオババ「自分の汗もかかずに儲けようなんて...考えの甘い..じじいはほっといて。最後は私の被害報告だな!(いつの間にか被害報告合戦になっている。) 我らの主! 香様は普段はずーっと寝ているので..これといった被害は余り無いのだけど...一つだけ。私は香様の身の回り御世話をするために...香様の寝ぐらの直ぐ下で暮らしているのだが。嫌がらせなのか...遊んでいるのか? 毎日..毎日...私の住居が土砂災害に襲われるのだ!! ぎょええええ!! 砂が水が押し寄せて来る?? 何故だ上には水溜まりも無いのに?
その恐怖たるや...あわわわ。そんなところで御座いまず!汗」
ピーター.ロジャー.あまじい「オババ..それ..もしかして香様のトイレの場所なんじゃないの? 土砂と言うより猫砂とか.....。」 一同...白い目。
オババ「えぇえええええええ!!」
一同「普通...気付くだろー! 臭いで??」
オババ「香様は水浴びが嫌いなので..体臭かと!うげげげっ!!!」ごほ..げほ。思い出したかの様に咳き込むオババであった。笑

各々が被害の状況を語り合った後.....暫くしてロジャーがポツリと呟いた。
ロジャー「殺すことは出来ないけど...少しだけの時間...眠らせる事は出来ないかな!! 四体同時に!!」
一同「眠らせて..どうするのじゃ? 出来ない事は無いが起きたら終りじゃ!!」爆汗 
ロジャー「出来るのか!!! 実はルード様の命令で三獣を閉じ込める葛籠を作っているのだ。何やらルード様が毒で弱らせた三獣をこの中に閉じ込めようと計画していて..それで我々に作らせている物なのだが。
それから...ルードルートを追ってい時に得た情報で判ったのだけど...凄い場所を発見したのだ。
今もずーっと部下達が調査及び研究をしているのだ。我等が存在する以前からの古代遺跡?
地中520メートルの洞窟の様な施設なのだけど...誰が何時の何為に造ったのか?? ただ其処には....その施設らしき物の名前か? オンカロと記されている? 何の施設かも判らないのだけど...オンカロを見て。
ふと...思ったのだ。この深く大きな場所に四獣達を封印出来ないかと!!! 葛籠に閉じ込めて動けないようにして........。 んんーん? はっははは。やっぱり無理だな!! 綴も三体分しか無いし。」

ピーター「ロジャーさん♪それ...満更無理な話では無いかも!!! それに綴は三体分でイケます!!多分...。
メリル様は近々..この星から居なくなるし。ぼそ。」一同驚愕!! えぇえええええ!!!!
ピーター「何でも..この星の景色にも少し飽きたし...他の世界を見てみたいとか。あと少しで大気圏突破技が完成すると? 近々..決行すると言ってました。もし成功したらこの星から居なくなるんじゃ無いかな! だから..ロジャーさんの計画が成功するとしたなら。今しか無いと僕は思う!!! 問題は残りの三獣をどうやって上手く誘き寄せて眠らせるか? 」んんんんんーん??? 

奄美のあまじい「ぶふぁはははは!! そんなのは簡単じぁあああああ!!」 自信気なあまじい?
一同の疑いの視線が...あまじいに注がれる。 ただ天民達の痛切な想いと熱意は互いに一つの目的に向かって動き出した。 三獣封印計画...。どうなる事やら? ぶぶぶ。

               おわり



エピソード4

2016年12月04日 | 猫魂外伝 創世記編



白兎..黒兎..ピー族..ロー族...天民...其々のリーダー達が内密に集まっている? 敵の筈では?
白兎の族長「私..白兎の族長を務める..因幡のオババで御座います。僭越ながら今回の天民初会議の進行を執り行わせて頂きます。どうぞ..宜しくお願い申し上げます。」深々と頭を下げた。(初会議とは言うものの実際は腹心の部下達が裏で何度も交渉や会議を繰り広げていた..後は大まかな交渉を締結するだけだった。爆 どこぞの世界の官僚か? まっ..天民だからな。笑)
他のリーダーも合わせるように頭を下げた...沈黙が暫く続いたが...因幡のオババが口を斬った!!

因幡のオババ「初会議では有りますが...皆さま方...何度となく戦場で顔を合わせ...良くも悪くも互いの状況や環境..四獣達の性質も良くご存知かと思います。 これまで私共は何度も戦い殺しあい..憎しみあっても来ました..互いに崇める神も信じる主も違うので理解しがたい相違も有るであろうが今日で最後にしようではないか!! 元を正せば..我々は一つ!同じ天民なのだ!!皆々方も伝説の御先祖様の話を一度は聞いた事が有るだろう!! 我等...伝説の御先祖様..ピョン徳太子様の事を!!!!
元々..我ら天民は七種族いたのだが...ピョン徳太子様の言葉を聞かなかった三種族は滅びてしまったのだ。 ピョン徳太子様は滅びた種族を偲んでその者達の土地に剣..鏡..勾玉を奉納したそうだ。
そして残った四種族にこう言われたとか「和をもって尊しとなす..び。」
ニンジンも美味しいけど..なすびも美味しいよ..皆..互いに助け合い尊重仕合い..豊かな土地で豊かな作物を作り...そして育てた作物を料理し皆で鍋を囲む..それが和料理の..おでん? いや..秘伝だと。
その言葉を思い出し...我ら天民一同ひとつになり団結しようではないか...。ただ..それには大きな問題が....皆も知っていると思うが四獣達だ!! 皆も同じだと思うが四獣達同士が相討ちもしくは1獣になってくれればと密かに思っていたのだけど.....。その内面で...その1獣が自分の主様であって欲しいなどと言う思いが強く...中々...決断が出来なかった。でも今こそ決断の時...皆様方の力を御借りしたいのじゃ!!
未来の子孫の為にも....。うぅうううっ。」因幡のオババは土下座して天民達に懇願した。

奄美のあまじい「頭を上げて下され...オババの気持ちは我々にも痛いほど判るのだから。」

ピー族のピーターもロー族のロジャーも大きくうなずいた...........。

奄美のあまじい「ただ1獣でも我等が束になっても敵わぬ相手....どうしたものか? まして不死なのだから。皆も薄々は気付いていると思うが...四獣達は食べなくても死なないのだ。我等が食事で御座いますと言って出している物など...おつまみにも成らない位の粗末な物だ。四獣達は食べたと言う気分を味わっているだけなのじゃ!!汗 では...四獣達は何故...死なずに生きているのか!! それは四獣達がこの星のエネルギーを食べているからに他ならない。いや...それどころかこの星の一部なのかも知れない。
何がどうして自分達の意志を持ち現れたのかは解らないが.......。 もしや...この蒼き星が我々に警告するため具現化した存在なのかも知れぬ。 地震..台風..津波や土砂災害..火山の噴火...様々な自然災害があるのだけど...我々はこれまで自然のせいだと決めつけてきた。我々は勝手に穴を堀り..建物を建て...河を塞き止め...池を作る。星自体も一つの生命体で在ると言うことを忘れて......。結論から言うと四獣達は蒼き星の喜怒哀楽そのものなのだ。...........段々....話がとてつもなく大きくなってきたな。汗 さて...どうしたものか?」奄美のあまじいは話を脹らませるだけ膨らまして.......沈黙しだした。(なんじゃそりゃあああ!!)
               おわり


エピソード3

2016年12月03日 | 猫魂外伝 創世記編
四獣これまで幾度もの戦いを繰り返したが力が拮抗しているからなのか陸海空中と言った互いに場違いな状況もあってか決着には至っていない。
ただ今回の戦いには四獣だけではなく..天民達も其々の作戦参謀として参加していた。

白兎族の族長...因幡のオババ。通称イナバゥアーとか言われていたことは数人しか知らない。笑
黒兎族の長老...奄美のあまじい。因幡のオババとは若かりし頃から深い因縁がある。謎
ピー族のリーダー..ピーター。メリルの囀ずりを盛り上げる為..バンド..ピートルズを結成♪
代表曲は怪鳥ロック!民衆達の支持も熱い..作戦面でも敵の意表を突く様なトリッキーな攻撃で他の天民からも恐れられている。
ロー族の代表...ロジャー。スパイ能力に優れている。どんなところへも忍び寄る。冷静で決断力はピカ一! 目的の為には手段を選ばない...口癖はラジャー♪

まず最初に対峙していたのはメリルとルードだった。 メリルはルードの住む沼地の居住区へと飛んだ....。メリルの背中には多数のピー族精鋭部隊が乗っていた。指揮はピーターだ!
敵の部隊を発見したら..すかさずメリルは大きな岩を落とした!! その後..ピー族のパラシュート部隊が降下。上と下からの攻撃で殲滅を図ったのだ!!
ただそこは戦略家と知られるルードの参謀ロジャー。全ては想定内だった。
ロジャーは殲滅をされている様に見せ掛けて...実は毒の落とし穴に誘い込んでいた。爆
ピーターは部隊の半数を失ってしまった。
ピーター「しまった図られた..己れぇええ!ロジャーぁあああ!!! メリル様...申し訳ありません。もう一度作戦の立て直しを...。」
メリル「あらあら...失敗だったの? 期待していたのに残念ね! じゃ..少しだけお土産でも差し上げて帰るとしましょうか....。ふんっ!! 」
ルード精鋭部隊「空から何か降って来るぞ? んんっ? うがぁあああ!!」 ルードの精鋭部隊の半数が壊滅した。 メリルは置き土産に糞煙爆弾を落としたのだ? ゲロゲロ..臭ーい!! あががっ!!
あぁーああ..スッキリした!! 快調..怪鳥♪ 
どよーんと澱んだ地上とは裏腹に...軽やかに爽やかに飛び去って行くメリルであった。笑

場所を移して...こちらではセバスと香が臨戦態勢に入ろうとしていた!
セバスは津波を起こして...白兎族の居住区を壊滅させようとしていた!
香は白兎達に速やかに津波が及ばない高台へと避難する様に指示を出した!! 急げぇえええ!!
白兎の族長因幡のオババ「急ぐのじゃあああ!! まずは子供..年寄りが優先じゃあああ!!」
黒兎の長老あまじい「今度こそ白黒つけてやる!! セバス様..大きな奴をお願いします!!!」
セバスは腹が減ったので海草を食べていた。汗 歯が無いので..良く亀まへん? なんちゃって!!ぶひゃひゃ!!
様子を伺いながら高台に身を潜めていた香は今がチャンスとばかりに高台から空高く跳躍し...セバスの甲羅に猫キックをかました!! バコォーン!! セバスの大きな体は中高く舞い上がり裏返しで着地した。
黒兎達「セバス様ぁあああ!!! うわぁああああ!!」 黒兎精鋭部隊の半数がセバスの巨体の下敷きになり息耐えた。ぼそ。 セバスがひっくり返り動けない状況では..手も足も出ない..最早..黒兎族の負けは確定だ!!
白兎達は高らかに声を挙げた。我等の勝利だ♪うぉおおおおお!!!! 
勝利を確信した香も喜びを体で表現するかの如く...セバスの巨体をお立ち台にして踊った♪ ルンバ? サンバ?
興奮している香の体から甘い香りのフェロモンが涌き出る....んんっ? 怪し香りが....うげげっ!! ピチョッ?
香が天空を見上げると...帰り際途中のメリルが...ご挨拶がわりの糞煙を香の体に落としたのだ!あわわわ!!
何も無かったかの様に...そのまま飛び去ろうとしていたメリル♪ らんらんらーん♪
余りの出来事に我を忘れて怒り狂う!! うにゃやにゃにぁあああ!! 体は高台へ...そしてメリルに向かってジャンプ!!! 許さぁあああああん!!!怒
不意を付かれたメリルであったが大きな翼を反転させ回避!! 更に台風を起こし...逆に香を吹き飛ばした!
二匹がそんこんなを繰り返しているとき...もう一匹の神獣が静かに立ち去ろうとしていた。ぶひ。
それはセバスである...偶然なのか奇跡なのか....メリルの起こした凄まじい台風の風圧で巨体が持ち上がり...元に戻ったのであった。ぼそ。元々..戦いなどは好きでは無いセバス。
セバス「さて..そろそろ..おいとましまひょ!では...退散♪」 あれれ...体が...だるい?
セバスは何とか海へと戻った...海中では安全だ!! しかし...何でこんなに体がだるいんやろ?  

実はセバスがひっくり返り動けないとき...香とメリルが戦っていたとき...誰にも気付かれぬ地中にルードがいたのだ。そして...毒の牙でセバスの尻尾を噛っていたのだ!! ぐへへへっ。陰険なルードらしい攻撃だ!!笑 
ルード「後はアイツらだな...同士討ちで弱ったところにでも噛みついてやるか!!ぐへへへっ。」

そんな事も知らずに戦っていた..香とメリルであったが...疲れたのか飽きたのか...突然...戦いは終わった。
各々が自分達の居住区へと帰って行った。 疲れた足取りの香の背後から怪しい気配が....。シュシューッ!!
反射的に危険を感じた香は振り向き様に猫パンチ!! バコッ!!! あれ..今..確かに..何かに当たったような?
香「まっ..良いか..疲れた..早く休もう!!」
ルード「イテテッ...あの野郎...頭がコブラの様に潰れたではないか!! 覚えていろよー!!怒」

こうして今回も天民達含め甚大だ被害をこうむりながらも...何の打開策も決着も着かず...戦いは終わった。 
................。のはずだった?  ひっそりと静かに四獣達から隠れる様にある者達が会議を開いていた。

                おわり


エピソード2

2016年12月02日 | 猫魂外伝 創世記編


一人の男の死から..蒼き星はどれだけの歳月がながれたのだろうか。百年..千年..万年..いやそれ以上だろう。 途方もない歳月が流れたのは確かである。海は荒れ大地は鳴り響き..轟音と共にあちらこちらで火山の噴煙が舞い上がった。
だが..そんな過酷な環境の中でも..海の底..深くに..地中の奥にも新しい生命が芽吹き出していた。
ゴマ粒程の生命体だ..。

更に歳月が加速したとき..厳しい環境に耐え..生存競争にも勝ち抜いた巨大な生命体が現れた!!

一体だけではない..海底..地中..陸上..空。それぞれの環境に対応して生き延びてきた..強固な四頭の神獣である。島程ある大きさで亀のような大きな甲羅を持つ物。蛇の様だがビール瓶体型の大きな体と毒の牙を持つ物。
強靭な脚を持ち大地を疾風の如く駆け抜ける虎のような物。
炎の様な翼を持ち天空に舞い上がる鳥の様な物。

蒼き星は今...この四体の神獣が凌ぎを削りあい世界を支配しているのだ。

幾度ともなくこの星が破壊されてしまいそうな程の壮絶な戦いが繰り広げられた。

そんな中...新しく生まれた小さな生命達も少しずつ数を増やしながら活動していた。

人の形をしたような生命体であるが兎の様な大きな耳と尻尾を持っていた。

彼等は四獣達の周りで活動していた。それぞれの四獣達に対応するべき進化したのかは判らないが大きく四つの種族に別れていた。 虎に仕える白兎族。亀に仕える黒兎族。鳥に仕えるピー族。
蛇に仕えるロー族。 この四種族だ。総称として後にこの物達は天民(アマミン)と呼ばれる様になるのだが....。
何故...天民達が四獣に仕えるのか? 生き延びる為の手段なのか恐れなのか大きな物に対する憧れなのかは...それは天民達にしか判らない。
ただ..四獣達にとっても天民達は痒いところに手が届く便利な存在で有り..毛繕い..居住の掃除..食事の支度など様々な事柄を任せていた。イソギンチャクとクマノミ..巨大魚の周囲を取り囲むドクターフィッシュのような物か?  運命共同体では無いがある種の共存共営が成立されていた。  
天民達は懸命に働いていた..怒らせれば命に関わるのだから。
四獣は蒼き星の中で其々縄張りを持っていた。それに従うかの様に天民の四種族も覇権争いを繰り返していた。
何度かの壮絶な戦いの末...互いに情報を探りあい牽制する様になった。ギリギリの所でこの星の平和が保たれている。ひとたび戦いが始まれば..蒼き星は一瞬にして真紅の星へと変貌するのだ。
白兎族は虎の様な神獣の事を香様と呼び..我等が主として称えていた。 
何故..香と言うのか? それは虎の様な神獣が森を駆け抜けるときに何とも言えない香りを放つと言う事らしいのだが? ジャコウ猫が放つフェロモンの様な物かも知れない。謎
喜怒哀楽が激しく白兎達は毎日その動向に翻弄されながらも賢明に暮らすのだった。

黒兎族は亀の様な神獣の事をセバス様と呼び..我が主として称えていた。
何故..セバスと言うのか? それが全くの謎なのである。四獣の中では一番温厚で平和主義者で様々な知識にも長けている。だがひとたび怒らせると手が付けられない...前の戦いで香と一戦を交えた時には津波を起こし白兎族の村を壊滅状態に追い込んだ。汗

ロー族は蛇の様な神獣の事をルード様と呼び..我が神として崇めていた。
何故..ルードと言うのか?それはこの神獣が通った後には草木一本も残らない道が出来る。死の道..デスロード..など。様々な奥底が拡がり..死のルートから...何故かルードと落ち着いたらしい。爆
ロー族の居住区は有害な鉱石や有毒メタンガスなどが取り巻く危険区域である。
それ故に外敵も少ないのだが...。敢えて言うならば自分達が神と崇めるルードの存在かも知れない。ただルードは普段..地中深くに身を潜めていることが多く。滅多に地上に現れないのだ。
性格は残忍で冷酷。其のせいか..ロー族の危機意識は高く情報収集に長けている。
育った環境も有るのだろう..天民四種族の中で毒ガス兵器や天然ガスによる火気兵器を使える唯一の種族だ。

ピー族は鳥の様な神獣の事をメリル様と呼び..我が神として崇めている。
何故..メリルと言うのか? 電光石火の如く飛ぶ姿からサンダーバードだとかフライトチキンだとか..訳の解らない説が飛び交うのだが..メリルのまるで音楽を口ずさむかの様な鳴き声がピー族の心には愉快で楽しい存在として確立し..メリーと呼ばれていたのだが長い年月の中でいつの間にかメリルと変化したとの説が有力だとか?? ただ..時折..冗談でタイフーンを起こしたりするのでピー族にとっては悩みの種の様な存在でも在った。笑

其々の悩み戸惑い..希望..願望..決意。様々な思惑が交錯しながらも遂に運命の歯車が動き出した。
四獣達の覇権争い..天民四種族の最終決戦..開幕!!!


               おわり