日本語の音節をご存じですか?
学校では日本語の音節について教えられることはありません。それは、日本語50音の特徴に理由があります。
日本語50音、つまり「あいうえお」から始まる50の文字は、すべてが1つの発音リズムを持っています。
日本語50音は、すべての文字に音節があるので、文字の数を数えれば音節の数がわかります。
あまりに単純すぎるので、日本語の授業で教わることはありません。
音節とは、要は発音リズムです。1つの音節は基本的に1つの母音を含んでいます。
日本語50音は、基本的にすべての文字が母音を含んでいるため、
文字の数=音節の数になります。
日本語50音は50音節の音です。日本語50音には、ご存じのようにひらがなとカタカナがあります。
外国語の発音を習う場合は、カタカナが優先的に使われていますが、
このカタカナも、当然のように、1文字1文字が1つの発音リズムをもっています。
カタカナ文字が1つあると、それは1音節です。1つリズムで発音することになります。
「サクラ」は、3文字つかっているので、3音節です。「サ」「ク」「ラ」のように
3つのリズムで発音します。
以下に日本語50音の音節をアップします。
日本語50音にはもう1つの特徴があります。それは、すべての文字の「発音の長さ」が同じであるということです。
このことから、日本語5は、音声的に安定した切れ目の良い言語といえます。
この日本語50音の特質を最大限に凝縮したものが、和歌であり、俳句です。
和歌は、5.7.5.7.7のリズム(音節)からなる31音節の歌です。
俳句は、5.7.5のリズム(音節)からなる17音節の歌です。
和歌も俳句も、日本語の特性の上に成り立っています。
そして日本語には、漢字もあります。漢字の読みには、日本語50音であるひらがなが使われます。
漢字の読みがなに日本語50音が使われている事実を考えると
日本語50音は、本質的には発音記号であることがわかります。
これに対し、英語の発音記号はまったく異なる性質を持っています。
英語には、ABCで始めるアルファベット26文字と、発音記号があります。
英語の場合、アルファベットで英単語を書き、発音記号で読み方を調べるという仕組みと
なっています。
これはある意味で、漢字とひらがなの関係に似ています。漢字の読みがなわかなければ
漢語辞典や国語辞典を開き、よみがなを調べるように、英語の場合も、英単語の発音方法がわから
なければ、英語辞典で発音記号を確認して、発音方法を調べます。
英語辞典を開くと、英単語には音節というものがあることに気がついた方もいると思います。
英単語のスペルが「・」などで分割されていたりするものが、音節です。
例えば「straw・ber・ry」「suc・cess」「clean」のように、
音節は、発音記号のそばにからなず書かれています。
音節は、英単語の正しい発音リズムを表しています。英語を正しく発音したのならば、
英単語の音節を知ることは絶対に必要です。
なぜなら、英語の発音記号の性質は、日本語の発音記号の性質とはまったく違うからです。
日本語の場合は、単純にカタカナやひらがなの文字の数が音節になります。
これは、日本語50音のすべての文字が、母音を含んでいるため、1音節を持っているためです。
しかし英語の場合は違います。
英語の発音記号は、実は子音だらです。そして子音は音節を持っていません。
英語の場合、この子音が特別な働きをみせています。
英語の場合、子音には2つの種類があります。
1つめは、各母音と合体し、合体音となる子音です。
2つめは、母音や合体音から独立して存在することになる子音です。
そのため、
英単語の発音記号を見る場合、子音がどちらの種類なのかを見極める必要があります。
①子音が母音と合体して発音する音(合体音)なのか、②独立した子音として発音すべき音なのか
この見極めがとても重要です。
①の場合は、特に問題ありません。合体音とは、日本語50音でいうならば、カ行以降のすべての文字に
相当するためです。たとえば、「カ」の文字をローマ字で書くと、「KA」のように、
子音「K」と母音「A」からできている「合体音」であることがわかります。
「かー」と音を伸ばせば、母音「ア」が姿を現します。
②が重要なのです。子音を「独立した音」として発音する場合には、
日本人は特別の注意を払う必要があります。
なぜなら、「独立した子音」は、発音リズムをもっていないからです。
独立した子音は、日本語の発音記号であるひらがなやカタカナの文字と違い、発音リズムをもっていません。
そのため独立した子音は、実は「発音リズムをもたない音」として、
巧みに発音する必要があります。
その方法とは実は「弱く、短く、軽く」発音することです。
多くの日本人はご存じないかもしれませんが、
「独立した子音」は、「弱く、短く、軽く」発音すれば、発音リズムをもたない音として
認識されるというルールがあります。
これは日本語にはない発音方法です。そのため日本人にとっては新領域となる発音方法です。
「独立した子音」はほとんどの英単語の発音記号に存含まれています。
そのため、ペラペラ英語を話したいならば、必ず習得すべき発音方法です。
これまでのカタカナ英語では、その部分が「独立した子音」なのかを判断することは不可能でした。
「clean」をカタカナ英語に表現すると「クリーン」ですが、このような短絡的な表現では何もわかりません。
通常のカタカナ英語は、独立した子音も通常のカタカナ文字で書いているため、独立した子音も
発音リズムを持つ音として発音させられることなります。
その結果、過剰なリズムの英語発音となり、外国人にまったく通用しない英語発音となります。
■英語には、連結音という音があります。
独立した子音は、単独では1つの発音リズムをもつことができないため、すぐ近くにある「母音」か
子音と母音が融合した「合体音」にくっつくという性質があります。これが連結音です。
独立した子音+母音か合体音=連結音
独立した子音は、弱く、短く、軽く発音し、そのほかの音と一緒にまとめて発音する必要があります。
これを「ひとめとめ発音」と呼んでいますが、このような発音方法も日本語にはありません。
そのため、ペラペラ英語を話したい日本人の方は、
①独立した子音の発音方法を学ぶ。
②連結音の発音方法を学ぶ。
そして適切な英語発音ができるようになるために、正しい発音練習を十分に行う必要があります。
すべてをまとめて、カンタンに学びたい方には、「ジェット機式発音用カタカナ英語™」
がぴったりです。
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ジェット機式発音用カタカナ英語は「独立した子音」は「小さなカタカナ文字」で
表現しています。だから、「弱く、短く、軽く」発音する必要のあることがイメージとして伝わります。
また、子音にはたくさんの種類があります。通常のカタカナ英語を読んでも、子音の種類を見分けることはできません。
そのため、アルファベット文字という子音を見分ける記号もつけています。
連結音は、音節マークというもので囲っています。そのため、ひとまとめにして発音する音のグループが
すぐにわかります。
英語はこのように、独自の発音方法と、独自の発音リズムがあります。
英語辞典には、必ず英単語の発音記号と音節が書かれていますが、本来はその2つを伝えるためなのです。
ジェット機式発音用カタカナ英語を見ると、英語発音のコツがわかります!
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