『錦繍/宮本輝』を読みあげた。2日前の深夜に、ずっと図書館から借りてきてた何冊かの本の中から、手に取ってパラパラ読み始めたのだけど、決して明るくときめくような内容ではないので、最初は読み進むのが憂鬱になってた。ある雑誌の読書特集で気になったはずなのに、なんでコレを読もうと思ったのか?わからなくなるくらいに。
別れた夫婦が十年後に再会したことがきっかけで、手紙をやりとりする。その手紙が文面となってるので、この手紙にくる次の手紙が読みたくて、つい読みすすめてしまった。最後に近付くにつれそれぞれに生きていく目的を見出していくのだけども、その様になんとも表現できない気持ちで涙があふれていた。
何人かの男女が登場するんだけど、簡単に(子供ぽく?)表すとしたら、男はアカンなぁとか、女は強かだなぁとか、そんな言葉になっちゃうかも(笑)。
時間とか距離とかそう言ったもので誰かを思う気持ちは量れないとも、大切なものであるようにも思う。ただ何もしないでお互いを分かり合えなくて、分かり合おうとすることには時間や距離は関係ない(たぶん弱さも含め、相手を受け入れようとすることと自分のことも伝えること。要するにちゃんと言わなわからへんってことかなぁ・・・)。でも確かに出会ったときのタイミングってあると思う。
そして、手紙(コトバで綴る)の持つ力を感じずにはいられない。。。