文房具をさがしに

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アメリカの文房具

2020年08月10日 | アメリカの文房具
 アメリカという国は、日本人からすると一番なじみのある国といって間違いないと思う。
 旅行に行く人は多いし、身近な所でも実はアメリカから入ってきたという商品やサービスにあふれている。衣料品、食料品、日用品などをはじめ、スマートフォンやら飛行機までアメリカのメーカーのものだらけだ。
 そんな中で、自動車と電化製品、そして文房具は日本の中ではマイナーな存在に甘んじている。なぜかといえば、日本メーカーがたくさん存在し強い分野だからだ。
 アメリカの文房具というと、どんな印象をもっているだろうか。というより、使ったことがないのでわからない人が大半なのではないかと思う。
 少し前までは、PLAZAとかで種類は少ないけれどもアメリカのペンやノートを買えたのだが、いわゆる文房具ブームがおきてからは日本の文房具メーカーが山のように新商品を開発するせいもあって全く姿を見ることがなくなってしまった。ちょっとおしゃれ系の店では、ヨーロッパの洗練された文房具が幅を利かせている。
 唯一、アメリカらしい文房具で日本で買えるのが「リーガルパット」だろう。あの黄色い紙のレポート用紙だ。ダイソーでも売っているのには驚いたが、それでも、どこでも置いているわけではない。



 日本の製品は品質が高く、細部にこだわった作りのものが多い。
 ノートを例にあげると、まず紙の質が良い。なめらかな下記心地はあたりまえで、ボールペンで書きやすいとか、シャーペンで書きやすいなど言われないとわからないものまである。罫線の種類や質にもこだわり、縦にドットが入ったノートが当たり前。用途ごとや、教科ごとに専用の罫線のノートまである。
 それに対して、アメリカのノートはまず紙質にはあまりこだわっていないように見える。日本の紙に比べてざらついているものが多く、中には変色しているものもあったりする。罫線について言えば、線の太さはまちまちで染みたような線のこともある。
 そんなことを聞くと、ほとんどの日本人は「そんな質の悪い製品はいらない」と言うと思う。私も最初はそう思っていた口なのだが、使ってみないとわからないこともある。
 使って分かったことは、「これで十分」という一言につきる。
 パソコンで資料を作るのが当たり前の中、ノートに綺麗にまとめるなんてことは社会人ではほとんどない。どちらかというと、仕事で必要な内容をメモしていく使い方が多いように思う。使ったノートも直近のものしか見直さない。
 メモ中心の使い方から冷静に見ると、日本メーカーのノートは品質が高すぎるように感じでしまう。実際にちょっとメモに使うのに、あまりに綺麗な紙だと使うのがもったいないと思ってしまうのは私だけだろうか。

 そう思っていた中、とても便利に使えたのが、先ほど話をした「リーガルパット」だった。黄色いレポート用紙と書いたが、根本的に用途が異なる商品になる。日本でいうレポート用紙は、その名の示す通り、まとまった内容を記述し、提出あるいは保存するためのものだ。それに対し、リーガルパットは、大きなメモ帳といった使い方が正しく、用が済んだら捨ててもいい。思いついたことや、調べたりしたことをざっくばらんに書いていき、頭の中を整理したり、きちんとした資料を作成する前にガイドラインを整理するような場合にとても役に立つ。

 細かい所に気をつかい、次々に改良していく日本の文房具は間違いなく素晴らしいが、そこにはない「これで十分」と言って同じものをずっと使い続けていくアメリカの文房具について紹介していこうと思う。


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