なぬらに海峡~ガーデニング編

そういえば白血病だったような気がする人の日記

急性骨髄性白血病でぶっ倒れた日から丁度5年経ちました

2016-10-11 23:59:59 | 闘病せいかつ
「とうびょう」カテゴリー
第一回 死にそうだなぁって良く言ってたけど(2011-10-13)

※大人の事情により一部の表現を加筆修正しました。

2011年10月11日
耳鳴りのようなどこかで鳴いている季節外れの蝉にも似た音を聞いた気がして目を覚ますとリビングのソファーの上だった。
時間は朝の8時半、ぼやけた頭でもなんとなく思い出したのは出勤直前で気分が悪くなりソファーに倒れ込んでそのまま気を失っていたということらしい。
そこからはそれなりに頭が働いたのか社畜の因果か悠長にも会社に遅れると連絡を入れてから自力で近所にある少し大きめの病院に行くことにした。

その後半年続くの入院生活の幕開けはこのような感じだったと記憶している。
あれから5年経ちました。

倒れたのはこの日だったけれど夏頃から火傷が生まれてはじめて化膿したとか喉の腫れが一週間以上引かないとか人に指摘されるくらいに顔面蒼白だったとか
今にして思えば白血病で説明がつく異変はすでに始まっていたけれど愚かなもんで行くところまで行ってしまった先にあったのは余命二ヶ月の宣告とかだったわけです。

それからいろんなこと↓がありまして
・24時間監視の心電図だからシコる優しい気分になれる行為をするとバレる
・33歳のオマル体験
・弘大病院内の精液採取部屋でシコる優しい気分になれる行為をするがあまり早すぎるのではないかと時間工作を図る
・スキンヘッドは意外と寒い
・研修医の骨髄採取とCV処置の実験台にされ長時間体を弄ばれる
・モンハン3Gばかりやっていた
・キシロカインでうがいすると麻酔だからとても痺れる
・体毛(陰毛含む)が全てなくなり何かに目覚める
・肛門の激痛で生きる気力失いかける(2回)
・若い看護師に肛門を晒すプレイで生きる活力を得る(2回)
・お尻が荒れたらアズノール軟膏
あとはそんなこんなで今に至る。

5年後生存率とか10年後とかあるけど病気そのものと抗がん剤治療の影響ってのは確実にあると思うので
普通の人が送るであろう老後まで生きているかどうかはわからないが、なるべく普通に生きて普通に死んでいける人生だったらいいなとはぼんやり思う。
前から薄くなっているのも抗がん剤の影響に決まっている

ここ最近の体調としては相変わらず若干少なめの血小板とオーバードライブしている体脂肪。
癌よりも成人病の心配しろって話で、現実なんてこんなもんよなとか思う今日この頃。

5年目以降はアディッショナルタイム(本当はロスタイムのほうがしっくりくる世代)というわけでもないけれど、
自棄とというほどでもないがこの5年間は実にやりたい放題だったのでここから少しずつでも世話になった分を周囲に返して行けたらなと思ってるだけで実行に移す気はさらさらないから人間死ぬまで変わるもんじゃないよね。

とはいえ今日も日本のどこかで同じ病気の人が居て自分が感じたのと同じかそれ以上の絶望を抱えた人がたくさん居ると思うんだけど、こんな悪ふざけみたいな入院生活をエンジョイした人もいたんだよっていう記録が病気に向き合う気持ちの参考の一助にでもなれば幸いですと思ったり思わなかったりしております。

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