最近おさない子が亡くなる事件が意外と続きます。
とてもいたましく見えるものですが……
本人としては、それほどではないと思います。
小さいこどもは生き死にがすごくあいまいで、
概念も固まっていません。
本人は自分の体と魂以外何も持っていないので
とても楽に死ぬことができます。
逆に、死ぬのが難しいのは大人のほうです。
年を経るごとに、人は、自分の家庭、自分の家族、
自分の財産、自分の思い出、自分の人生など
失いたくないものを抱え込むようになります。
いろんなものを持つほどに、
死ぬのは苦しく大変になっていくのです。
自分が死ぬことを考えたとき、恐怖を感じる者は
未練に思える物を持っている幸せ者です。
自分が死ぬことを考えたとき、恐怖を感じず
むしろ救いに思うものは、未練に思える物を持っていない不幸せ者です。
こどもはあるがままをあるがままに受け入れて死ぬので
外から見ればとても悲しく見えるかもしれませんが
きっと本人としては、苦しみはないことでしょう。