さよなら、料理本。

週末にずっと気になっていた食器棚の整理をしました。
働き出してから、片付けや整理って、時間のある時に気合入れてやらないとなかなか手がつけれなくて・・。

その中に「料理本」のコーナーがありました。
今まで食器棚の一段を料理本の収納場所として使っていたんですが、そのうち本以外の物も入れ出して、だんだん収集がつかなくなってきていたので、ずっと前から一度整理したいと思っていたんです。

今、この段のほぼ半分を占めているのは、母がお嫁入りの時に用意してくれていた春夏秋冬季節ごとのお料理本全集。
1月～12月まで全部で12冊あるんです。
しかし、最近、これらの本を開く機会は皆無。
今や新婚時代のように、本を見て何かを作るという機会が滅多になくなったこともありますが、それを差し引いても、今、改めてこれらの本を開いてみると、載っているお料理も、写真の撮り方も、ページレイアウトも、何もかもが古臭く感じてしまって。
なんてったって、17～18年前の本ですからね・・。

お料理って、やっぱり流行り廃りありますよね。
いや、もちろん昔から伝わるいわゆる「おふくろの味」的なものも中にはありますけど、その一方で、やっぱり「流行」ってのもあるわけです。
今まで手に入りづらかった食材が、いつのまにかどこでも手に入るようになっていたり、社会情勢も変化しますからね。
食器類も然り。
昔の皿に盛り付けると、なんだかお料理まで古臭く、野暮ったく見えてしまったり。

てなわけで、大きな場所を占めていたこのお嫁入り道具（っていうほどたいそうなものじゃありませんが）、を、思い切って処分することに。
今までも、「使わないのに・・」と思いつつ、母に悪いような気がしてなかなか捨てれなかったんです・・。

その他にも、私の趣味で買った「彼と食べる15分でできるブランチの本」（笑）や、お菓子の本、おもてなしの本、などなど出るわ、出るわ・・。

でも今、ページを開いてみると、中には「うわ、まずそう！」って思うようなものも・・。
昔は「これが作りたい」って思って買ってたのよね・・・？？と思うと、時の流れを感じずにはいられません。

今は口も肥えたし、それと共に一般人が家庭で作る料理も本格的になってきたり、優れた料理人がわかりやすい料理レシピを提供してくれたり、はたまた優れた調理器具が登場して、簡単に色んなものが作れるようになったり、と、時代も変化してきているのですね。
そりゃ、結婚して16年も経てば、時代が変わったと感じるのも無理はないのかもしれません。

なかでも一番の変化は、パソコンの普及でしょうね。
いまや、パソコンさえあればどんなレシピも手に入る時代。もう「料理本」というものは、一冊もなくても生活には困らないのです。
新婚の奥さんでも、パソコンが一台あればどうにでもなる。
私の新婚時代は、料理本しか頼るものがなくて大変だったけど・・・。
そんなことを思いながら、でも結局半分くらいしか捨てれなかった貧乏性の私です・・σ(・_・)。

そうそう、母が用意してくれたお嫁入り本の一つに、「365日のお弁当」という本もありました。
子供ができたら、お弁当作りに困らないように・・との配慮だったようです。これには少し胸が傷みました。
お母さん、ごめんね・・。