実は、林真理子さんの大ファンの私。
もう10年くらい前にブレークした「不機嫌な果実」という小説を皆さん覚えてますか?
もう10年くらい前にブレークした「不機嫌な果実」という小説を皆さん覚えてますか?
あの本は友達に貸したまま返してもらっていないので、今手元にはなくて、あんまり詳細なストーリーまでは覚えていないのだけれど、あの中の主人公「麻也子」に、な~んとなく自分がだぶる?ことがあります。
・・なんて、言ったら、皆さんから「厚かましい」と言われそうですが・・。(笑)
・・なんて、言ったら、皆さんから「厚かましい」と言われそうですが・・。(笑)
何が似ているかって??
麻也子は、中高大とミッション系のお嬢様学校を出て、何の苦労もせず就職し、そこそこの年齢で、そこそこの男性と結婚し、まあ、そこそこ不自由のない生活をしている。
結婚しても子供を作らず、今はお気楽な秘書の仕事をしている。(ココまではほぼ一緒。)
麻也子は、中高大とミッション系のお嬢様学校を出て、何の苦労もせず就職し、そこそこの年齢で、そこそこの男性と結婚し、まあ、そこそこ不自由のない生活をしている。
結婚しても子供を作らず、今はお気楽な秘書の仕事をしている。(ココまではほぼ一緒。)
今の生活に、これと言って不満があるということはないのだが、でも、麻也子はいつも思っている。
「私だけが、損をしている・・。」と。
「私だけが、損をしている・・。」と。
良く考えれば、夫はそんなに見た目がいいわけでもないし、有名企業に勤めていると言っても、もっともっと稼いでいる人が世の中にはいっぱいいる。
セックスだって大したことないし、挙句の果てに、義理の母親は口うるさい。
そのうち、麻也子は、人のダンナを見ては、あの人と結婚した方がもっと優雅な生活ができたかも?と思いをめぐらしたり、また別の人を見ては、この人の方がセックスが上手だったかも・・と思い描いたり・・。
セックスだって大したことないし、挙句の果てに、義理の母親は口うるさい。
そのうち、麻也子は、人のダンナを見ては、あの人と結婚した方がもっと優雅な生活ができたかも?と思いをめぐらしたり、また別の人を見ては、この人の方がセックスが上手だったかも・・と思い描いたり・・。
そして、結婚して初めて、勇気を出して夫以外の男と付き合ってみることにする。
もしかしたら、この人と付き合えば、自分の何かが変わるかもしれない、と・・。
もしかしたら、この人と付き合えば、自分の何かが変わるかもしれない、と・・。
うーーん・・・わかるなぁ・・。
私もいつもそうやって、他人と自分を比べて、自分を卑下しているような気がするのです。
そしていつも思っている。
「私だけが、損をしている。」と・・。
私もいつもそうやって、他人と自分を比べて、自分を卑下しているような気がするのです。
そしていつも思っている。
「私だけが、損をしている。」と・・。
もちろん、小説なのだから、大勢の人がうなずけるような筋書きになっているのだろうとは思う。
ただ、大学を卒業するまで、箱入り娘だった女性は、驚くほど世間知らずで、ウブなため、人にもだまされやすいし、落ちていくのも早いと思う。失敗もするだろう。
それは、それだけ若い頃、世間の荒波に揉まれることがなかったから。
でも、そういう女性ほど、現状に満足せず、上昇志向がいつまでも高く、そして大人になってから遊びを覚えたものだから、始末が悪い、というのも私には良く理解できる。
ただ、大学を卒業するまで、箱入り娘だった女性は、驚くほど世間知らずで、ウブなため、人にもだまされやすいし、落ちていくのも早いと思う。失敗もするだろう。
それは、それだけ若い頃、世間の荒波に揉まれることがなかったから。
でも、そういう女性ほど、現状に満足せず、上昇志向がいつまでも高く、そして大人になってから遊びを覚えたものだから、始末が悪い、というのも私には良く理解できる。
ところで、ドラマ化もされたので、毎週欠かさずあのドラマは見ていたんだけれど、印象に残ってるのは、麻也子(石田ゆり子)が、不倫相手の岡本健一と2回目か3回目に再会するシーン。
その時すでに、違う男性と不倫をしていた石田ゆり子は、慌しい逢瀬の後、ダンナにばれないように急いで家に帰らねばならず、いつも走っていた。
それを見て、岡本健一が一言。
「君・・いつも、走ってるね。」
その時すでに、違う男性と不倫をしていた石田ゆり子は、慌しい逢瀬の後、ダンナにばれないように急いで家に帰らねばならず、いつも走っていた。
それを見て、岡本健一が一言。
「君・・いつも、走ってるね。」
・・・私もいっつも走ってるのよね・・。
一つは、ギリギリまで彼と会って、そしてダンナに「遅かったね」と言われないように、一目散に家に帰らねばならないから。
もう一つは、彼に会う約束をしている時、1分1秒でも早く会いたいから。
彼との待ち合わせの場所に行く時は、知らないうちにいつも走ってしまっている自分がいる。
一つは、ギリギリまで彼と会って、そしてダンナに「遅かったね」と言われないように、一目散に家に帰らねばならないから。
もう一つは、彼に会う約束をしている時、1分1秒でも早く会いたいから。
彼との待ち合わせの場所に行く時は、知らないうちにいつも走ってしまっている自分がいる。
そう、「不倫の恋は、忙しい」んです。
でも、そうやって、いつも「駆け抜けてきた自分」が、そんなに嫌いでもないと思う今日この頃。
「何かに向かって、一生懸命になれる」ということは、実は素晴らしいことなんだと最近思うのね。
どんな小さなことでもいい。
人間、「○○のためなら一生懸命になれる。」・・・そんなモノがなくなってしまったら、生きる希望も失ってしまうような気がするの。
普通の30代女性なら、それが「子供」とかになるんでしょうけれど。
「何かに向かって、一生懸命になれる」ということは、実は素晴らしいことなんだと最近思うのね。
どんな小さなことでもいい。
人間、「○○のためなら一生懸命になれる。」・・・そんなモノがなくなってしまったら、生きる希望も失ってしまうような気がするの。
普通の30代女性なら、それが「子供」とかになるんでしょうけれど。
ただね・・。
この小説の結末を知っている人はわかると思うけれど・・。
不倫の恋の行く末は・・・・。結局、何も残らない、何も変わらないのよね。
この小説の結末を知っている人はわかると思うけれど・・。
不倫の恋の行く末は・・・・。結局、何も残らない、何も変わらないのよね。
最後に、ダンナにばれて、ダンナと別れて、岡本健一と再婚した麻也子。
でも、フタを開けてみると、経済的には岡本健一の方が貧乏で、こっちにもうるさい姑がいて、おまけに、麻也子が不倫できる女だとすでに知っている岡本は、麻也子の行動の一つ一つに疑惑を持って、監視してくる。
これなら、前のダンナの方が良かったくらいだわ・・。
結局、男なんて、誰と結婚しても、大差ない・・ということに、麻也子は初めて気づく。
でも、フタを開けてみると、経済的には岡本健一の方が貧乏で、こっちにもうるさい姑がいて、おまけに、麻也子が不倫できる女だとすでに知っている岡本は、麻也子の行動の一つ一つに疑惑を持って、監視してくる。
これなら、前のダンナの方が良かったくらいだわ・・。
結局、男なんて、誰と結婚しても、大差ない・・ということに、麻也子は初めて気づく。
そしてまた思うのだ。
「私だけが、損をしている。」と・・。
麻也子(私?)の「満たされたい」願望は、尽きることがない・・。
「私だけが、損をしている。」と・・。
麻也子(私?)の「満たされたい」願望は、尽きることがない・・。