超私事!葉月の『今日の出来事』

粗にして野、しかし卑にあらず。
お下劣大好き、お下品大嫌い!
オババの好き勝手な独り言。

青森旅行⑤【ランプの宿ー青荷温泉編】

2022年10月30日 | 旅行 & 出張
フンガッフンガッ🏉
ラグビー日本代表とオールブラックス(NZ)の試合に大興奮したわたくしです。

本当は国立競技場に観に行きたかったのですが、瞬殺でチケット売り切れで泣く泣く自宅観戦しました。

しかし、いい試合でした!

スクラムの押し合いはあまりありませんでしたが、モールはなかなかいい勝負💪
本当に惜しかったなぁ。


やっぱりデカイわ!大きいじゃなくてデカイ!
いい!


さてさて。
ラグビーの興奮はさておき、青森旅行を続けます。

黒石市の山奥にある青荷温泉のことを知ったのは、もう10年以上も前のことです。
電気がなく、照明はランプの灯りだけ。
もちろんネットも通じないという、日本の秘境のような温泉宿。

弘前出張の時にチラと頭を過ぎっても、秘湯でアクセスが困難な場所にあるため「どうせむりだよー」と諦めておりました。

今回の弘前出張にあたり、ふと思いついて
「ランプの宿に泊まってみないか?」
とアイカタさんに声をかけてみたら、ものすごくいい反応でトントン拍子にお話が進みましたのさ。

やったーーー!

車じゃなかったら、弘前駅から黒石駅まで弘南鉄道に乗って40分弱。そこから路線バスで『虹の湖(ダム湖)』まで行き、宿のシャトルバスに乗り換えてえっちらおっちら行くのですよ。

わたくしは黒石市のこみせ通りを楽しんでから、レンタカーでお宿へと向かいます。

お宿の夕食は18:00。
それまでには絶対着いていなくちゃいけないし、夕食前にはひとっ風呂浴びたいわ♨

こみせ通りからだいたい1時間程度で着いたと思いますが、山の木々が紅葉し始めていて美しかったです。
が、虹の湖🌈を過ぎてから、にわかに細いくねくねとした山道に入ります!
これが、未舗装の部分があったり!ガードレールがあちこちボコボコになっていたり(ぶつけたのか?!)!と、かなりスリリングな道が続きます。

超危ない!
一瞬たりとも気が抜けませんよ💦

要所要所に、ランプの宿の宿主からと思われるメッセージが、木の板に白いペンキで書かれております。
「ケッパレ!アドハンブン!」

何語?
「頑張れ、あと道のりは半分だぞ」
ということのようです(笑)
いろんなことを土地の言葉で書いてくれていて、怖い山道もその看板が楽しみでどんどん進めるのでした。

アイカタさんいわく、看板を読ませてスピードを出させないようにしているのでは?との事。それもあるかも。
なんせ凄く危険な気がする道ですからね。

手に汗握るドライブの末、やっとこさっとこ着いたお宿です。

8月に豪雨被害があり、外湯の温泉が使えなくなるなどの状況です。
入り口が工事中?なのはその影響かもしれません。

ちょうどこの時、キー局(テレ朝)の情報番組が取材に来ていました。
到着してお宿に入ろうとしたとき声をかけられました。1週間ほど現地取材をして、放送は10分程度とのこと。随分時間をかけるのだなぁ、と驚きました。
先日、放送されているのを観ましたが、本当に短い時間でしたよ。


到着時はまだ外が明るく、ランプ一つでも大丈夫。
2階の角部屋のこの部屋は津軽の画人山谷芳弘氏が投宿して旅の記録を残したみたい。



部屋の入り口に絵日記?が飾られていて、楽しく読みました(暗くて読み難いけど)。


部屋の目の前の紅葉も一晩で色が濃くなりました。

反対側の窓からの景色。
橋の奥に外湯の温泉がありますが、残念ながら橋が豪雨で損壊し、この旅では入浴できない状態でした(知っていました)。


夕食前にお風呂に入ろうと向かって驚いた!
(↑画像はお借りしたものです)
素晴らしいお風呂。
でも、シャワーどころかカランがありません💦
え?え?
どうやって洗ったらいいの?

この画像は明るいのですが、もう薄暗くなっています。灯りはもちろんランプのみ。
よく見えないのですね…。
すごく困った。

手桶はあります。
そしてよく見ると(だんだん目が慣れてくる)、部屋の端は排水できるようになっています。
浴槽のお湯を手桶ですくい、端まできて身体を洗ったり流したりするようです。

ともかく、身体を洗わずにはお風呂に入れませんから、小さな桶に汲んだお湯を大切に使いながら洗いました。

ざぶーん💦と湯船に浸かると
きもちいいーーーー。
ううぁうう〜〜
と怪しげな声が出てしまいますよ。
むちゃくちゃいいお風呂💕

窓の外はまだ少し明るくて、色づいた木々が見えます。
肩までゆっくり浸かりつつ考えます。

「昔、子供の頃のお風呂にはシャワーがなかったなぁ…」

父が胡座をかいて、わたくしはそこに座り
手桶で少しづつお湯をかけながら髪の毛を洗ってくれたなぁ、と思い出しました。

もちろんカランはありました。
でも勿体無いから、と身体を流すお湯は湯船のお湯だった気がします。
思えば、洗髪も毎日ではなくて一日おきだったゾ。

シャンプーのあと、トリートメンドだの何だのやってる場合じゃないぜ!
シャンプーの泡を流すのに、ものすごい量のお湯が必要で、シャワーのようにジャージャー流せないから要注意です!
チョロチョロと大切に流しながら、少しのお湯で要領よく流さなくちゃ。何度も浴槽と端っこを往復するのは大変だし、他の方にも迷惑です(貸し切りでしたが)。

つくづく、髪の毛を短く切っておいてよかった。ドライヤーだってないんですよ(知ってたけど)。
お風呂上がりにバスタオルで良〜くタオルドライをして、薄暗い中基礎化粧。鏡はあるけど見えないのさ。
ハリだの弾力だの、シミだのシワだのどうでもいいじゃない?見えないんだから。
もう、何だか可笑しくて笑ってしまいました。


↑これが温泉の建物。別棟です。
本来は他に2つの温泉(露天含む)があります。

さぁ、お風呂から戻るとお部屋も本格的に暗くなっていました。

お宿に来るまでフル活躍だったスマホやiPad。充電しようにも電気はないのさ!わたくしは携帯充電器を持参して来ました。必須アイテム。

「本も読めないな…」
つぶやくアイカタよ。だからランプの灯りしかないって、暗いんだよって言ったじゃありませんか🤭
頭で理解していても、体感しないとわからないものなのだね、うん。
ちなみにお部屋には懐中電灯が用意してあります。わたくしも小さい懐中電灯を持参しています(使わなかったけれども)。

1日ドライブしてほんのり疲れた上にお風呂も入りました。
必然的にお腹がグー。
どんな晩御飯が待っているのかな?


お食事はお宿の入り口近くの大広間?で。引き戸には迫力のあるねぶたの絵です。
石油ストーブの灯りが温かい雰囲気。

引き戸を開けて改めて驚きます。
く、暗い。


これだけランプを灯していても、夜の暗さに耐性がないわたくしたち。
蛍の光窓の雪。
暗いことと静かであることを味わいます。

各食卓の上にランプが灯されているので、一応見えるけど

実際はもう少し暗い感じです。

お宿の方が津軽の言葉で、ユーモアを交えながらお食事の紹介をしてくださいます。


メインは岩魚です。
とても大きくてびっくり。冷めてしまっていても美味しくいただきました。
熱々のお鍋もあって賑やかな食卓です。


山菜類です。地元の味。
お名前失念ですが、しっかりとした味付けでどれも美味しい。

お酒も飲めるので、ビールや日本酒をいただきながらのんびり堪能できます。

金曜日だったこの日、お宿はツアー客などもいて満室だったみたいです。
遅い時間になると、各食卓もお酒が入ったり暗さに慣れたりして賑やかでした。


お部屋に戻ってお布団を敷きます(自分で敷くのがこのお宿のルール)。
お部屋で少しだけ飲み直しをしたら、早々に眠ってしまいました。


夜中2時ころ。
わたくしが目覚めてモゾモゾしていると、アイカタさんも起きました。
「星を見に行ってみようか」
と言うので、浴衣の上に半纏?を着て外に出てみました。

どれだけの星が見られるかしら?とワクワクしたのですが、意外に明るくて思ったほどではありません。

月は半月くらいでしたが、その月の明るさが凄いのです。月ってこんなに明るいんだ!と改めて感動しました。
そんな中でも、やはり関東で見るよりたくさんの星が見えて、流れ星🌠もいくつか見られました。
願い事なんて考えるひまもなく、夢中で光を追うばかり。でもいいことがありそうです。



早朝5時。
お風呂に入りに行くと、もう、一人の方が入浴されていました。

ご挨拶して少しお喋りしました。
20年前からご友人夫婦と4人であちこち旅しているそうで、ランプの宿には初めて泊まったとおっしゃっていました。

わかっていたけれど、あまりに暗くて見えなくて、最初の2時間位イライラしちゃったのよ!と笑っていらっしゃいました。
"慣れたら楽しくなってきたけどね。便利に慣れちゃって、だめねぇ!"
と言うので、本当だなと思いました。

今回は1泊だけの予定でしたが、ここは数日宿泊してみてもいいかもしれないなぁと思います。
1泊だけだとイベントで終わっちゃう。
数日過ごして、初めて"本当に必要なものってなんだろう"という気づきにつながるかもしれません。



お楽しみの朝食。


メインは山菜やホタテの卵とじ。
自分で卵を流し入れて作ります。少し甘じょっぱい味付けが東北らしいです。

品数も多くてバランスもいい、何よりご飯が美味しい!満足な朝ごはんです。

この日は十和田湖方面へ向かい、奥入瀬渓流を少し歩く予定なので、たっぷり食べました。



部屋から見上げると、雲は出てるけれどまずまずの天気。


一晩中、豊かな水量の水音を聞かせてくれた清流ともお別れです。


もう少し滞在したかったなぁ。
名残惜しいけれど、8時過ぎにチェックアウトをして、出発です。

さぁ、十和田湖奥入瀬渓流へドライブだー。


続く
























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6 コメント

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Unknown (Duke)
2022-10-30 18:40:35
青荷温泉、いいですね〜。
青森県は温泉の宝庫で、酸ヶ湯や青荷、蔦や谷地など名だたる名湯も多いのですが、銭湯感覚で通える温泉がそこら中に沸いているんですよ。
私も青森県民だった2年間、週末は目覚めるとそのまま近くの温泉に行くのが楽しみでした。
その頃、青荷温泉に行きたくて何度か計画はしたのですが、当時の仕事の関係でなかなか思うに任せなかったんです💦
葉月さんの記事を読んで、よくわかりました。
運転、大変だったみたいですね。
湯船に浸かって思わず出てくる「ううぁうう〜〜」、すごく共感します。
宿の様子は思い描いていたとおりで、一泊ではなく滞在してみたいと思いました。
あの頃行っておけばよかったなあと、後悔しきりです💦
楽しい青森旅行記、ありがとうございますヽ(^o^)丿
返信する
とっても素敵な体験ですね~ (ZUYA)
2022-10-30 21:19:55
大地震等を経験してもなお、電気の大切さに気が付かつかずに当たり前のように使ってしまう日々...こう言うう経験は必要ですね

私も先日訪れた母の故郷・恵那の隣の中津川の山奥にやはり「ランプの宿」があるので一度は訪れたいと思っています。まぁそうは言っても日中の必要最低限の電力は、自家発電で賄っているようですけどね(これは止むを得ないことだと思います)

とにかく葉月さんの写真は“目の毒”ばかり(笑)、旅情に駆られます~
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Unknown (アイメロディー)
2022-10-31 22:37:15
葉月さま
素敵なお写真と実況中継のように書いてくださったので
しっかり旅行気分味わえました
それにしても暗さに慣れない現代人にとっては何だか新鮮な心持ちです(@_@;)
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Unknown (nan_nan_august)
2022-11-01 08:57:15
Duke様

青森にお住まいだったとは、これだけのスケール感と豊かな温泉を楽しめて羨ましいことです。
それでも青荷温泉には機会がなかったのですね。

酸ヶ湯、蔦温泉と近隣に有名所があるので、本当に素晴らしいです。湯治客が1ヶ月2ヶ月と身体を癒やしにくるのも納得です。

もう一度泊まりに来てもいいね、と話しています。その時には連泊したいです。

葉月
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Unknown (nan_nan_august)
2022-11-01 09:05:36
ZUYAさま

ランプの宿と検索すると中津川の方がヒットしますので、そちらも気になります。
青荷温泉も冷蔵庫など最低限の電気は使っているみたいです。

喉元すぎれば…で、便利であることにはすぐに慣れるのですよね。
きな臭い昨今の情勢を見るにつけ、そう遠くないうちに100年前の生活に戻らざるを得ない日が来ないとも限らぬ…との妄想が止まりません💦
なーんて🙄

葉月
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Unknown (nan_nan_august)
2022-11-01 09:09:50
アイメロディーさま

実況中継とのコメントに、なるほどそうかもねと感じました!
文中にも書きましたが、頭で理解していても身体で納得するものとは違う!との体験。とても刺激的でした。
結構な宿泊客で、みんな様々に衝撃を味わうので賑やかです。
静かにしみじみ…にはもう少し工夫が必要かもしれません。

アイメロディー様も感じられているように、ブログに写真をアップするのが大変になりましたね。
これを書くのにものすごく時間がかかり疲れました💦

葉月
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