こんばんは。
急に暑くなりました。
兼題:乱 |
夏の夜や投打乱れぬ二刀流 |
助六の祭太鼓や乱れ打ち |
河童忌や乱読の本崩れ落つ |
風光る刀剣乱舞の魔をはらう |
乱暴なレタスのかけらタイ屋台 |
駅前の夕焼け乱す救急車 |
乱れたる夢を諫めの仏法僧 |
フォアエラー乱戦初夏の草野球 |
乱鶯をこだまに返し琵琶湖水 |
風薫る氾濫しさうな川は無し |
内乱に怯ゆる子の目青葉騒 |
蟻の列乱れる午後の城下町 |
廃屋に乱れる雨や夏の草 |
乱数に決まる先頭蟻の列 |
田植機の揺れに乱れて苗の列 |
産卵は夏間瑣末な反乱さ |
遠足の列の乱れる水溜まり |
夏祭りこのひととせを乱打せり |
乱取りの声風になる花菖蒲 |
テーマ:荒れる |
十薬や荒れ放題に見える庭 |
夏嵐荒ぶる神の旅の跡 |
一点を見つめるこども青あらし |
卯の花腐し吹けば音して呼子笛 |
夏の山野獣の住処広がりぬ |
荒れるだけ荒れて自ら浮いて来い |
飼い猫の荒ぶる爪に鍋つかみ |
青嵐揃わぬ靴下探しいる |
青き薔薇泡立つものを懐に |
窓割れた中学校に若葉かな |
鯛荒煮新牛蒡の香サ受ケテクレ |
大臣の粗き言の葉水中花 |
荒梅雨やアシカの騒ぐ水族館 |
薄暑光神のお告げに荒れ増さる |
風荒きみづうみ遠し青蘆野 |
片蔭に庇う相場か逃げ方か |
母の日や何より荒れし手の記憶 |
忘れずに咲く花桐や村荒れて |
夕凪の銀座こわれる消防車 |
雑詠 |
迫り来る原爆ドーム街薄暑 |
白百合は地震監視時針揺らし |
尿放つ勢ひ遥けし五月空 |
踏切からレールが消える桐の花 |
ポップコーン最後尾には蟻並ぶ |
草笛の草の匂いの音となる |
夏めくやテレビカードの残度数 |
聖五月死鳥が羽ばたく漫画かな |
人悲します恋せし友とソーダ水 |
捨苗の寄り固まって日に向かう |
此処で良し冥土の土産げんげ畑 |
黒猫と緑雨の一日夕餃子 |
千年の孤独五月の心柱 |
行止る母の記憶やカーネーション |
見付ければ黒穂は抜いて麦の笛 |
夏安居の雲雀夕日に瞑想す |
また風の扉を探す黒揚羽 |
不揃いの石垣の石夏燕 |
オキシフルの泡のひと吹き聖五月 |
★選句要領 |
★選句数 |
6句選(うち特選1) |
選外のコメントも受け付けます。 |
★締切 |
5月23日(水)24時 |
★当番(投句先メルアド) |
makietto@nifty.com |
↓選句前に再度確認しましょう。 |
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