小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第415回小麦句会投句一覧(10月22日選句締切)

2019年10月16日 21時58分20秒 | 15日句会
こんばんは。お待たせいたしました。
つい先日までエアコンをつけないといられない毎日でしたが
急に寒さを感じるようになりました。
 
兼題:切
吐き歩き異端献体切る秋は  
切りもなく蟹が駄句吐く夜長かな  
切岸に月横たわる飯田線   
秋の空夫の爪切る音高し  
新涼やペリー驚く江戸切子 
切なくて蟹は秋思の泡を吹く   
秋鯖の切身に十字拝むトライ 
切り詰めて了えし一生墓洗う 
消え去った稲刈鎌で切った傷  
秋霖や一筆箋に指を切る  
江ノ電の小さき踏切秋の海  
どうしても切れぬ縁あり牛膝   
秋の蚊の飛び立つ時の切迫感    
秋日差天神さまの切通し 
ぼろぼろに朽ちる切り株暮るる秋    
コスモスを切ってさみしい空の町      
無為の日を切り取る写真虫しぐれ   
切り絵師の操る鋏星月夜  
 
テーマ:数字を使って
4三振眼瞼くつきり空澄みて 
十代のやり過ぎ台風十九号  
さらされていてもD51紅葉狩り  
水底に届かぬ梯子小望月  
秋天の浅草八方駆ける俥夫  
黄落や中二階からくる返事  
今年米五俵に台車ままならぬ   
四百五十グラムのチャーハン秋深む 
主婦歴は句歴の五倍茸飯  
秋夕焼聞こえて来そう数え唄 
十月やブラッドベリを読み返す   
数えきれない恋の残骸青い月      
千ほどの稲束を干す茜雲  
大野分律儀なバスに客二人   
十三夜無月寝しなの本ひらく  
背番号三の打球や猪走る
鵙の贄より一滴の昨夜(よべ)の雨 
鶲迷ダンサー三代目来た日  
 
雑詠
秋鯵を開けば予定が白くなる         
恐竜の卵の外の大花野  
たこ焼きのソースの粘り蛇穴に  
右左分かれる道や秋茜  
噛み締むるグレタの言葉大台風   
空港につづくアオアシシギの潟   
雑踏に置いてきぼりよ鳥渡る  
秋水の閉じ込めている石の声   
星流る机上にペンの走る音 
待宵に罷りし寅又罷り出づ 
台風刻々水槽を突く金魚  
猪吊られ地を擦りをりし鼻の先 
秋蝶の孤独当て所のなき旅路  
投句手に此の地蜂の仔煮て喰うと  
父母もすでに年下星月夜  
野良猫の軒に待ちおり台風過 
郵便の来ない黄昏れ火の恋し   
恋人の笑みが打ち消す秋思かな 
 
★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
10月22日(火)24時
 
★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com


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