通りで暑いと思ったら、25度超えです。
先が思いやられるなぁ。
ちょっとこれから千秋楽、どの力士が優勝するんだろう。
兼題:通
涅槃西風通天閣に人の顔 幹夫
先が思いやられるなぁ。
ちょっとこれから千秋楽、どの力士が優勝するんだろう。
兼題:通
涅槃西風通天閣に人の顔 幹夫
ふり返るべからず花の通り抜け 楊子
通りの名の由来を読めば春の鮒 宙虫
◎(ちせい)由来に共鳴したのは鮒もだったったのかもしれません。
通人は見透かす霞判じ鬱 吾郎
◯(道人)春は鬱になりやすい季節。男女の機微もうつろいやすい。通人は何でもお見通しだが逆に判りすぎて鬱状態かも。
○(仙翁)見透かす霞、いいですね。
やれ庭を通りすがりに春告鳥 瞳人
○(幹夫)うぐいすの谷渡り最中がテンポ良く詠まれた。
怪しげな音声通話春の闇 カンナ
○(藤三彩)警察署の電話番号を表示するさぎ電話がかかるそうだ。怖い!
逆転の一気通貫花吹雪 泉
◎(餡子)上がって良かったですね。おめでとう。🌸 何が入ってきたのでしょうか?やりやすそうで上がりにくい。逆転とくればこれまた花吹雪。🌸🌸🌸
水仙の光を掬う通り雨 仙翁
○(楊子)うまい手練れのかたの詠みです。素直に上手だなと思います。
○(宙虫)雨と光の取り合わせがいい。
○(幹夫)軽く詠まれていて佳い。
母の空あり春雷の通夜明けて 道人
◎(楊子)翌日の朝の晴れた空が一段と悲しみを誘います。
◎(カンナ)散文も語順を入れ替えると俳句に。上手いですね。
○(珠子)お母さんの告別式の空は抜けるような青空。お母さんは常に太陽だったのでしょう。
◎(吾郎)荒天明けの静かな味わい、見事!
○(餡子)春雷はお母さまの最後のお別れの言葉でしょうか?通夜明けた朝は美しい空だったことでしょう。
○(アダー女)親族で悲しみに打ちひしがれた一夜が明け、清らかな春の空。ああ、母はあの空に昇天されたのだという清らかな見送りの心に満たされている。
○(あちゃこ)通夜明けの空に浮かぶ母。存在の大きさと感謝。
◎ (アゼリア) 母の空ありーにお母様に対する深い想いが伝わってきます。
◎(まきえっと)お母さまの存在の大きさが伝わってきます。対比がいいですね。
四条通りの都をどりを待つ賑わい アダー女
通せんぼして野遊びの畔の道 アネモネ
◯ (アゼリア)子供の頃にこんなことがあったような。
啓蟄や捨てかねている通信簿 餡子
○(藤三彩)仕事で受けたOJTの記録が突然棚からでてきた。捨てられない。
○(泉)意味深な俳句だと思います。
○(あちゃこ)現在は通知表。私自身も捨てかねています。何故??
◎(めたもん)通信簿は古くなっても捨てにくい。あれは何なのでしょう。思い出、足跡、証、…。様々な思いが湧く啓蟄です。
亀鳴くや通信速度減速す 卯平
◯(道人)Wi-Fiが繋がりにくいと大変。現代のスマホ・パソコン依存社会を風刺した句。
ぽつりたんぽぽ停年の通勤路 めたもん
○(宙虫)たんぽぽに気づくゆとりとさみしさと・・・・。
〇(カンナ)寂しさが伝わります。
○(泉)長い間の勤務、ご苦労様でした。第二の人生の始まりですね。
◯(道人)通勤最後の日。たんぽぽに癒される複雑な気持ちがよく分かる。
◎(仙翁)ぽつりたんぽぽ、希望か寂しさか、いいですね。
通知なく閉める和菓子屋木の芽雨 まきえっと
○(楊子)あら、という驚きがうまく表されています。
◎(藤三彩)あったハズのお店が無くなる。寂しい
○(アネモネ)甘党にはショックな出来事です。
〇(珠子)近くの和菓子屋もそうでした。住んでいる気配もありません。木の芽雨は涙雨なのでしょう。
○(アダー女)原料の値上げでどうにも店を閉めるしかないギリギリまで頑張っていた店主の心がわかります。木の芽時は人の心も不安定になると言います。もう一踏ん張りが効かず、ええい、辞めちまおう!となったのかしら?
〇(あき子)木の芽雨の中で知った閉店、「通知なく」から長年通ってきたのにという淋しさが伝わってきます。
紫雲英田を電車わくわく通りけり 春生
○(アダー女)レンゲの花が咲く田んぼ道を電車が「春が来たぞう!」とわくわくしたように走り過ぎて行く。単線の田舎道を!菜の花畑の中を元気に走っていた千葉県の「いすみ鉄道」が眼に浮かびます。
○(めたもん)紫雲英田を行く、わくわく楽しい春の電車の音が聞こえてくるようです。
桃の花週末待てる通い婚 あき子
○(アネモネ)そんな時代もありました。
○(泉)「通い婚」とは珍しいですね。
あたたかや海岸通の理髪店 あちゃこ
〇(カンナ)情景が浮かびます。
○(珠子)映画に出てきそうな理髪店ですね。
◯(道人)海辺の昔ながらな散髪屋を思い浮かべる。何とはない景色だがほっとする。
◯ (アゼリア)片瀬の光景が浮かんできました。
○(まきえっと)ドラマの最終回でキムタクが海辺に開いた美容室を思い出しました。
おもいでのほろほろ通夜の星朧 珠子
〇(あき子)「おもいでのほろほろ」のこぼれるような音調と見上げる空の星朧に、亡き人を偲ぶ思いを感じます。
○(あちゃこ)「おもひでぽろぽろ」というアニメがありましたが。自立していく少女の話でした。ほろほろ崩れていく感覚と季語がいいですね。
〇(ちせい)ほろほろと思い出。通夜の星は朧。
通過する人に初蝶逃亡し ちせい
ヘジャブ少女の一人の通学鳥帰る アゼリア
◎(あき子)女性が学ぶことも禁止されたというニュースはいつ頃だったか。一人の通学で危険はないのか。女性への様々な禁止が解放される日はくるのか。他国の宗教事情なので軽率には言えないがジャブ少女が自由に生きられる日を応援したい。
テーマ:むずむず
くしゅん!ムズムズずーずーさくらひらくまで カンナ
◎(珠子)症状の三重唱・お見舞い申し上げます。ヒノキやブタクサに反応しないのはラッキーでした。もう少しの辛抱です。こういう句も楽しみたいと思います。
春鴉多くてむずむずする手足 ちせい
ダヂヅデドなど言いにくき花粉症 餡子
○(吾郎)鼻がズルズルして言いやすそうな気もするが(笑)
謎を解く紙と鉛筆蛇出づる まきえっと
地虫にも追ひたる夢が地虫出づ アゼリア
◎(アネモネ)ほんとほんと、皆シニアです!
〇(珠子)和気あいあいの試合が見えてきます。私の知人のシニア野球では、何人までは若者を入れてもよしとするルールがあるようです。ここはみなお元気なシニア。
◎(あちゃこ)発想がユニークです。何故か勇気づけられます。
マスクして伊達メガネして鼻むずむず 泉
〇(ちせい)変身の極意でもあるのかもしれません。
むずむずと樹皮脱ぐ疎林鳥雲に 珠子
○(宙虫)木の芽時などの季語を使わず、鳥雲にの季語で大きな景になった。
楽園と言ふはまやかし地虫出づ 幹夫
○(吾郎)地虫の世界にも色々やりきれんことがあるんですわ
岸角も春田のたるはもどかしき 吾郎
啓蟄の沼に蠢く影百体 あちゃこ
○(幹夫)いかにも啓蟄だ。
○(仙翁)蠢く命たち、いいですね。
◯ (アゼリア)また苦手な虫たちに悩まされる夏がやってきますね。
茎立や時の鐘鳴る時を待ち アネモネ
若き日のこそばゆき文ミモザ咲き アダー女
○(吾郎)だいたいそんなもんです、ムズムズは
○(餡子)わかります。中学生の頃の日記 等、気取って書いていました。或いは、ラブレター?こそばゆいという措辞が納得。
〇(あき子)「こそばゆき」の恥じらいの感じがミモザの花と青春を連想します。
○(めたもん)上五、中七の「若き日のこそばゆき文」に共感です。季語ミモザもよく合っていると思います。
春風の気の向くまゝに旅支度 道人
○(楊子)こんな自由な旅をしたいものです。
○(藤三彩)宿は事前に予約しておかないと楽な旅はできない・・と思う。
◎(泉)自由で気楽な春の旅です。
〇(あき子)早く旅に出かけたくてのむずむずでしょうか。気の向くままにできる体力と気力は宝物です
啓蟄やマドンナ未だ独りなり 楊子
○(めたもん)啓蟄と「マドンナ未だ独りなり」との何となくな距離感がいいと思います。
推しの住む隣国恋し蝶の昼 あき子
〇(ちせい)外国人の推しとは。蝶の昼に幻想に浸って居るのかもしれません。
石仏やむずむず草の萌え出づる 春生
○(仙翁)石仏が、むずむずしている、いいですね。
○(あちゃこ)草萌えをむずむず?感性に惹かれました。
啓蟄や腹の痒みの露天風呂 卯平
地虫出づシニア野球の皆シニア めたもん
○(楊子)当たり前がなにかおかしみを誘います。
○(幹夫)微笑ましい景。
○(まきえっと)足のもつれに注意してください。
同窓会残花めでゐる静こころ 瞳人
◎(アダー女)同窓会ねえ、みんな年取りましたねえ。でも年相応の魅力や色香だって捨てたもんじゃありません。穏やかに落ち着いて残花を愛でるのも良いものです。「静こころ」が落ち着いた年の功を奏して内面で語り合う素敵な時間だと思います。
鼻も世も不条理の春むずむずす 仙翁
◯(道人)今の世の中は花粉症みたいなものかも知れない。
漏水の音春雨の音夜がくる 宙虫
○(アダー女)埼玉県の道路陥没事故が思われます。あんな不運な事故に巻き込まれた運転手さんとそのご家族の苦しみ、悲しみを思うと全くやりきれない思いがします。夜が来る度、なんでこんなことが・・・あまりに残酷すぎる!作者はこの事故を詠んだのでなければごめんなさい。
雑詠
カーテンに手をかけ朧月夜かな 泉
◎(宙虫)どよんとした気持ちが伝わる。映画やドラマのようにカーテンの向こうの夜が気になる。
○(珠子)ふっと思い出す、あれやこれ。明日は平穏でありますように。
○(めたもん)レースのカーテンでしょうか。静かで雰囲気のある句だと思います。
雁帰る旅の鞄の空っぽに まきえっと
〇(ちせい)空っぽに惹かれました。
クリップに挟む春愁曝されて 卯平
〇(カンナ)上手い俳句だと思います。て止めも良いと思います。
○(餡子)次々と挟まれる春愁。暴露されたと言う意味でしょうか?或いはもう解決して思いだしているのでしょうか?
〇(ちせい)自己の春愁を冷静に考えているのかもい知れません。
レ点打つTo Do リスト春愁い 道人
○(めたもん)あれもこれもと書き出したTo Do リスト。To Do リストに急かされているようなモヤッとした気分、春愁い。
一族の期待に応え卒業子 あき子
○(アネモネ)やれやれです!
○(幹夫)分かる気がした。
○(泉)卒業子も新たな船出ですね。
○(まきえっと)おめでとうございます!
遠流のごと島に八年鳥曇 アゼリア
○(餡子)転勤でしょうか?島の暮らしに憧れた時期もありましたが、遠流・なのですね・・。鳥も帰る、作者もやっと帰れる。
◎(道人)どんな訳かはともかく離島に八年。帰心が「鳥曇」によく表れている。
横寝るは通話皮打つ春猫よ 吾郎
○(藤三彩)春猫がいるんだな。前後がいっしょの句
〇(カンナ)普通の俳句かと思いきや回文なんですね。中七が面白いです。
棋譜に見る角の逃げ道梅の花 アネモネ
○(藤三彩)NHK杯将棋トーナメントは角換わりその角を打ち込んで藤井聡太名人(22)が郷田真隆九段(53)を104手で破った。3月16日(日)のこと
○(吾郎)これは敗色濃厚か
亀鳴くや買ひ手のつかぬ美術品 春生
○(宙虫)取り残されたものと季語がゆるくつながり共感。
○(アネモネ)どんな美術品何だろう!
○(あちゃこ)季語との取り合せが絶妙です。
○(まきえっと)取り合せがいいですね。
三回忌春の海辺で子と孫と アダー女
杖突いて春の別れ辞天覧をとこ 瞳人
水脈曳いて櫂は隅田に桜東風 幹夫
○(仙翁)綺麗な景色が見えてきます。
〇(あき子清々として気持ちの良い句。春を深呼吸したくなります。
大嚔前の一瞬の息停止 餡子
○(吾郎)あぶねぇなぁ、こっち向くなよ
冬青空健康さえあれば何とか カンナ
○(泉)全く、健康であれば、何とかなります。
(選外)(幹夫)同感。
紐解けど隘路に沈む春の川 仙翁
三月に親族訃報園へ行く ちせい
弁当の予約は八つ春隣 楊子
〇(カンナ)想像を掻き立てられます。
○(アネモネ)いいですねえ!ちょうどいい人数です。
○(餡子)梅見の吟行のお弁当でしょうか。楽しい事が待って居るようなうきうきした句です。
○(まきえっと)春の日射しを浴びて楽しみたいですね。
砲弾のゆくえ春を指す少年 あちゃこ
○(楊子)社会詠が詩になっています。
○(アダー女)ウクライナでしょうか?市民を巻き込んだこんな残酷な戦争には、ほとほと人類の愚かさ、醜さを感じます。身も心も穏やかな春の到来を待つ清純な少年の指さす先には・・・生意気な言い方をしますが、今の為政者には愚か者が多過ぎるような気がします。
野を焼いて「刑事フォイル」を巻き戻す 宙虫
遊び紙めくれば扉あたたかし 珠子
◯ (アゼリア)新書を開く喜びが伝わってきます。
夕星のグランドぶらんこの少女 めたもん
◎(幹夫)共感。
○(仙翁)夕星と少女、対照的で面白いですね。
◯ (アゼリア) 少女に何か抱えている問題がありそうです。
☆☆次回をお楽しみ。
広島は急に暖かくなってきました。服装はともかく、夜の蒲団が問題ですね。季節の移行期は寝不足になります。