ＨＯＮＤＡの素晴らしさ！

今回の発表は世界中を驚かせました。
それは日本の会社が「戦略的な撤退戦略」をタイムリーに実行することではない
でしょうか。
欧米と日本の経営戦略で特に日本が劣っているのは撤退戦略が無い、弱い事です。
欧米は将来のあるべき姿に合わない！ないしは事前に決めたＫＰＩ（主要指標）
に満たなければドラスティックに撤退ないしはアライアンスで譲渡したりします。
日本は一度始めるとずるずるいって、偶然に回復して何もなかったかのごとく続
けるか、損害が経営危機になるまでやめようとしないのどちらかが多いです。
そういった意味で今回の発表は日本の企業ＴＯＰ、特にＴＯＹＯＴＡさんには
衝撃だったと思います。（先を越された！と思ってるかもされませんね）

自分も含めてＨＯＮＤＡファンにとっては痛く残念で、納得がいかない選択であ
ると当分は引きづると思いますが、良く考えれば第一期、第二期、そして第三期
でのＦ１を取り巻く環境も変わり、ビジネスに及ぼす具体的な効果も可視化しに
くくなったのも事実です。（Ｆ１からのフィードバックしやすいエンジンや電子
制御の技術は　レギュレーションの標準化により効果が出しにくいのも事実．．）
今日のニュースでは２０１０年からコスワース供給のエンジンとミッションにほ
ぼ決まったようですから、メーカーとしての特徴を更に出し辛くなるのは必死！
いっそのことローエミッションなモータースポーツに一気に舵を取るのも良いの
かもしれませんね。

一番つらいのは車やモータースポーツが大好きな社員の皆さんでしょう。
今まであったものが突然なくなる！それも２０１０年という一般的な撤退時期では
なく来年から即刻というのは．．．
しかし思うのはＦ１　ＰＲＯＪＥＣＴに関わった社員の皆さんの得た経験・スキルは
あまりにもお金や時間と比べられないほど素晴らしいもので、この人財面で得たものは
ライバルのＴＯＹＯＴＡさんも羨ましく思ってると思います。

この四半期でのサブプライム問題の影響が実経済へ加速度的に出てきていて、様々な
業界では来年の第一四半期の予測をま正面から見られないほどの更なる減速！
不況の渦に巻き込まれていくのは必然です。（恐ろしくなる予測数値も．．）

それだけにＨＯＮＤＡさんの経営者の苦渋の判断はこの状況を乗り切り、再度４輪
のモータースポーツに復活する大きな判断であったと数年後に評価されると自分は思います。
会社がなくなってしまうことがＨＯＮＤＡファンにとって一番の罪だと思うから．．．

最後に大学卒業して直ぐに買った車がＺＣエンジンのＣＩＶＩＣ！
その後も１．６ＬＶＴＥＣ、２．２ＬＶＴＥＣ．．そしてＦ２０Ｃ！！
ずーーとＨＯＮＤＡが好きでした。いやこれからも大好きな会社です。
ＨＯＮＤＡが活躍できる「場」ができることを祈るばかりです。