渥美先生は、
私が大学卒業後
(在学中だったかな?)
刑事訴訟法の司法試験委員
となられました。
先に、先生は、
自説に対して強い確信
があるというような
ことを書きましたが、
先生が試験委員だった
ときの口述試験は
大変だったみたいです。
私の手元に
「司法修習ウォッチング」
(柳川博昭著)という本が
あるのですが、
その本の記述から
渥美先生による口述試験
の凄まじさを
かいま見ることができ
ます。
その本によると、
修習生(42期)の
入所パーティーで
関西地区の修習生が
口述試験の再現風景を
おもしろおかしく
コントにしてやる
ことになったそうです。
そのコントの内容は、
受験生が控え室で
「どうかアツミ先生に
当たりませんように」
とお祈りをして
試験室のドアを開けると、
アツミ先生がいて、
「チャララー、チャラララ
ラ・ラー」と
響き渡る効果音。
その後、ある質問に対して、
受験生が答えると、
突然、
アツミ先生が烈火のごとく
怒り出す。
あわてた受験生が、
さらに何か言うと、
やおら
先生は机上の灰皿を取って
投げつける。
おろおろする受験生に、
先生がつかみかかって
襟首をしめあげようとし、
副査の先生が
うしろからアツミ先生を
抱きかかえて引き止めよう
とする。
という内容だったそうです。
ちなみに、
これはあくまでも
受験生のイメージをもとにして
作ったコントであり、
現実の口述試験ではないそう
です。
が、
私の受験するときに
渥美先生が試験委員で
なくて良かった。