今日は実家でお祭りのため、3週間ぶりに帰る。
ここのところ父の病状が芳しくないと感じていたため、
帰る前に主治医に面談の約束もしておいた。
実家について父を見て正直絶句。
黄疸が3週間前と比較するとかなり悪化しており、
黄色というより黄土色になっていると言ったほうがいい顔色。
しかも、起き上がっているのが辛いらしく寝たきり状態になっていた。
予想よりも病状が進んでいたのでかなりのショック・・・
しかし、食欲があることと痛みが出ていない事が救いである。
午後から主治医の話を聞くために嫁と病院へ。
およそ30分ほどの説明であったが、まったく良い事を聞く事がなかった。
現在の病状は、
①体力低下に伴いTS-1が投薬できない事もあり、原発の膵臓癌が大きくなっている。
②肝臓の数値が悪化しており、ほとんど機能していない。
③肝硬変によるものか腹膜播腫の影響か分からないが腹水が溜まっている。
④余命は11月末、もって年末まで。
絶望である・・・
その後、今後の治療に関して話したわけだが、
肝臓が悪化しているために今後GEMなど抗がん剤投与は出来なくなるので、
まずは点滴の投薬により肝臓の状態を優先していくらしい。
というより主治医は、抗がん剤の投与は今更何の意味も無いと言いたいのだ。
しかも腹水の影響で、胆汁を抜くといった減黄処置もできないとの事。
また、これだけ急激に肝臓が悪化したのはTS-1という薬剤の副作用らしく、
原発の膵臓をやっつけてもらうために投与し続けたわけだが、
肝臓のほうが先に悲鳴を上げてしまったのだ。
膵臓に力を入れると肝臓が、肝臓に力を入れると膵臓が悪くなる。
やはり癌とはつくづく恐ろしい病だと痛感した。
その日の夜、床に入った父は悪化する自分の体のことを不安に感じているためか、
3週間前が嘘のように弱気な事を口にするようになっていた。
睡眠誘発剤を飲んでも眠れないらしい。
「もう、あかんかもしれんなあ」
「疲れたわ・・・」
「周りに迷惑を掛けて情けない」
父の寝床に横になっていた自分は、そんな父の言葉に耳を傾けながら
なるべく父の不安を取り除く事ができるよう時には同調し、時には励ましながら会話をしていたのだが、
涙を流しながら弱々しく話す父の言葉を聞いていると涙が出そうになった。
「病気は根治しなくても、せめて旅行に出かけた時のような状態に戻って欲しい」
と願わずにはいられなかった。
ここのところ父の病状が芳しくないと感じていたため、
帰る前に主治医に面談の約束もしておいた。
実家について父を見て正直絶句。
黄疸が3週間前と比較するとかなり悪化しており、
黄色というより黄土色になっていると言ったほうがいい顔色。
しかも、起き上がっているのが辛いらしく寝たきり状態になっていた。
予想よりも病状が進んでいたのでかなりのショック・・・
しかし、食欲があることと痛みが出ていない事が救いである。
午後から主治医の話を聞くために嫁と病院へ。
およそ30分ほどの説明であったが、まったく良い事を聞く事がなかった。
現在の病状は、
①体力低下に伴いTS-1が投薬できない事もあり、原発の膵臓癌が大きくなっている。
②肝臓の数値が悪化しており、ほとんど機能していない。
③肝硬変によるものか腹膜播腫の影響か分からないが腹水が溜まっている。
④余命は11月末、もって年末まで。
絶望である・・・
その後、今後の治療に関して話したわけだが、
肝臓が悪化しているために今後GEMなど抗がん剤投与は出来なくなるので、
まずは点滴の投薬により肝臓の状態を優先していくらしい。
というより主治医は、抗がん剤の投与は今更何の意味も無いと言いたいのだ。
しかも腹水の影響で、胆汁を抜くといった減黄処置もできないとの事。
また、これだけ急激に肝臓が悪化したのはTS-1という薬剤の副作用らしく、
原発の膵臓をやっつけてもらうために投与し続けたわけだが、
肝臓のほうが先に悲鳴を上げてしまったのだ。
膵臓に力を入れると肝臓が、肝臓に力を入れると膵臓が悪くなる。
やはり癌とはつくづく恐ろしい病だと痛感した。
その日の夜、床に入った父は悪化する自分の体のことを不安に感じているためか、
3週間前が嘘のように弱気な事を口にするようになっていた。
睡眠誘発剤を飲んでも眠れないらしい。
「もう、あかんかもしれんなあ」
「疲れたわ・・・」
「周りに迷惑を掛けて情けない」
父の寝床に横になっていた自分は、そんな父の言葉に耳を傾けながら
なるべく父の不安を取り除く事ができるよう時には同調し、時には励ましながら会話をしていたのだが、
涙を流しながら弱々しく話す父の言葉を聞いていると涙が出そうになった。
「病気は根治しなくても、せめて旅行に出かけた時のような状態に戻って欲しい」
と願わずにはいられなかった。