2007年7月22日(日)
今日は嫁は午前中仕事、子供たちは資源回収。
自分も資源回収の当番であったが、とても出る事が出来ない状態だったので、
一人で家で留守番。
ネットで『膵臓癌』『膵臓癌治療』を検索していたが、読んでもあまり良い事が記載されていないので止めた。
しかし、気持ちの不安が沈まないのでビールを1本、2本・・・・
アルコールで気が大きくなったのか、再度検索開始。
これがいけなかった。どんどん脈拍と不安が増大しどうしようも無い状態に。
たまたまHITした『膵臓癌闘病記』を読んでいる時は涙が溢れて止まらない。
読み終える頃には昼間だというのにビールを4缶空けてしまっていた。
父の病気で募る不安をアルコールで和らげようとする自分自分を猛烈に反省し、
泣きながら『神様ごめんさい。今日でこんな事しません。今日で自棄酒も止めます。ですから父を助けてください!!!!』とお願いしていた。
その晩、家族で外食し生ビールを一杯飲んだ。
現実逃避の自棄酒は止めよう。
そう決めた日だった。
2007年7月23日(月)
子供たちは今日から夏休みだが、自分は出張が始まる。
しかし、父が病気であってもいつもの日常が訪れる。
仕事はこなしているもの、抜け殻のような自分が感じ取れる。
これではいけないと思い、会社の先輩に事情を説明した。
おかげで自分は少し気が楽になったが、先輩は朝から気分が暗くなったと思う。
ごめんなさい。
東名で名古屋から静岡に向う途中、いつもよりなぜか時間の進む速さが遅く感じた。
現実逃避をしているのだろうか?
仕事を終え、ベットに寝転がってると母から電話が。
『抗がん剤(GEM)を今日投与したけど、吐き気もなかったみたい』との事。
些細な事だが一安心した。
ホテルで一人でいると暗くなって悪い方に考えてしまうので、
少しでも明るい事を♪と思い、父が退院してから出かける予定の家族旅行の企画を練った。
2007年7月24日(火)
今日は昨晩旅行の企画などをして比較的気分が良かったので、
朝から再度企画を練り直し、母さんにメール。
しかし返信メールが『今は考えられない。・・・・・・』
そりゃそうだ。現場で看病している母がそんなこと考えられるはずがない。
馬鹿息子。
でも、こんな事でも考えきゃ不安で仕事にならなくなるんです。
弱い自分をなんとかしなきゃ。
夜、実家母に電話してみる。
あきらかに昨日の夜と声のトーンも違い元気が無い。
大丈夫だろうか・・・・と不安に思いつつ電話を切った。
2007年7月25日(水)
朝、母に昨日嫁から届いたメールを送る。
返信『これも良くなるための我慢。頑張ってもらわねば』
やはり副作用等が出てるのだろうか。
短い文面ではあるが不安になる。
今日は仕事が忙しく、余分な事は考える暇は無かった。
ホテルに戻ってきてから食事をしばらくし、PCの前に座る。
『何があってもしょうない!』と開き直って自分を励ましていたが、
本当にそれでいいのだろうかと疑問に感じ始めた。
夜に届いた母のメール『ちょっと吐き気がでてます』
やはり開き直っても現実はそう甘くないわけで、
つらいが現実を受け止め皆で病魔に勝とうと何故か思い立ち、
様々な『膵臓癌サイト』や『闘病記』を読み捲くった。
『闘病記』などは正直、読むのもツライもので父をオーバーラップしてしまうのが嫌であるが、父の病は事実『膵臓癌』であり、『闘病記』に記されている内容にいつ遭遇するか分からない。
日記を書く患者のご家族は、自分とは全く違い現実を受けとめていた。
自分の弱さが情けなく思えもした。
今日から現実をしっかり受け止め頑張らなきゃ!!!
2007年7月26日(木)
今日は朝から気分が少しすぐれない。
現実を見ようとしたらこれだ。
情けないね~
仕事をしながら色んなことを考えた。
今夏、嫁の両親(四国)と企画しているクルーズ旅行、行かないほうがいいだろうか。
しかし行かないとなると義父にも父のの病気を伝えなきゃいけない。
そういえば、子供たちには何時じいちゃんの病気について教えよう・・・
ホントにお正月を迎えることが出来るのか・・・・・・・
嫌な事を考えてしまう。
20時頃母から電話が。
『ずーっとお風呂に入ってないから入りに来た。』
母も大変なんだ。週末は自分が代わらなきゃ。と思っていたら
『28日は主治医の先生から話があるから13時に来れる?』
今度はどんな話になるんだろう。
しかし結果がどうであれ、気をしっかり保って聞かなきゃ。
父が一番不安、母が一番心配してるんだもんな。
息子がしっかりせなどうすんねん!
父を病気には負けさせへんで!!!!!!!!!!!!
2007年7月27日(金)
今朝は比較的早く準備が出来たのでNETで見つけたHPを読んだ。
実は昨晩の夜から読み始めたのだが、管理者の膵臓癌患者のお母様に対する
2年余の闘病記を一晩で読み終える事が出来るわけも無く・・
また、数日前と違い出て来る治療法・薬品名などメモを取りながらなので、
時間を費やす事になってしまう。
朝の1時間程度の閲覧であったが、自分には非常に勉強になった。
やはり覚悟を決めるとは『死』に対してはもちろんの事、
これから始まるがん治療にも覚悟が必要なのだと痛切に感じた。
そういう意味でこの先少しでさんの癌治療に対していい効果のあるもの、
またいい治療を探しつつ自分も勉強し手助けをしなくてはとも思った。
明日は13時より父の入院している主治医より話がある日。
少しでも良い方向の話が聞けますように・・・・
2007年7月28日(土)
昨晩は少しでも治療に役立つようにとNETで資料をかき集めたので、
就寝したのは自分としては遅い時間だった。
なのに相変わらず6時前には起床。
ここのところ少々睡眠不足気味。
お昼前に病院に到着し病室へ行くと、従妹と父方の叔母が来ていた。
母からの電話でも聞いていたが、父は黄疸が全身出ており、
痩せた顔や腕に子供たちも驚いたみたい。
十二指腸の調子が悪いので胃液や消化物を逆流させる管が痛々しかった。
しかし、孫が来て嬉しかったのか、父は先週より明るく会話していたような気がする。
午後1時からの先生の説明は、今回も予定を大幅に過ぎ2時前からだった。
今回の説明は、肥大している膵臓が十二指腸を圧迫し閉塞している事と、
膵臓癌の進行が予想以上に早いというものだった。
従って、先週から始まる抗がん剤治療も頓挫してしまってるらしい。
特に肝臓の数値は最悪で、先週より数倍に跳ね上がっていた。
しかもダメ押しに余命が年内どころか8,9月に早まるかもしれないとの事…
展開の速さに気持ちがついて行かない状態で、頭の中が再び真っ白になった。
病室に戻って見た父は、明るく会話し氷を食べ元気な姿をして、
『退院したらステーキかラーメンを一杯食うわ!』と息巻いている。
その言葉を聞くのが非常にツラかった。
今日は実家の祭りだったので、夜からお出かけ。
子供たちも楽しみにしていたので気分に転換に♪
と思ったら途中で大雨…
踏んだり蹴ったりのとはこの事だ。
その夜は嫁とも話をし、来月予定を組んでたクルーズを中止にする事に決定。
夜に初めてクルーズ中止も含めて四国に連絡。
楽しみにしていた義父、義母、嫁、子供たちにはホント申し訳ない気持ちで
いっぱいになり、布団に入ってから声を殺して泣いた。
みんな、ゴメンな。
今日は嫁は午前中仕事、子供たちは資源回収。
自分も資源回収の当番であったが、とても出る事が出来ない状態だったので、
一人で家で留守番。
ネットで『膵臓癌』『膵臓癌治療』を検索していたが、読んでもあまり良い事が記載されていないので止めた。
しかし、気持ちの不安が沈まないのでビールを1本、2本・・・・
アルコールで気が大きくなったのか、再度検索開始。
これがいけなかった。どんどん脈拍と不安が増大しどうしようも無い状態に。
たまたまHITした『膵臓癌闘病記』を読んでいる時は涙が溢れて止まらない。
読み終える頃には昼間だというのにビールを4缶空けてしまっていた。
父の病気で募る不安をアルコールで和らげようとする自分自分を猛烈に反省し、
泣きながら『神様ごめんさい。今日でこんな事しません。今日で自棄酒も止めます。ですから父を助けてください!!!!』とお願いしていた。
その晩、家族で外食し生ビールを一杯飲んだ。
現実逃避の自棄酒は止めよう。
そう決めた日だった。
2007年7月23日(月)
子供たちは今日から夏休みだが、自分は出張が始まる。
しかし、父が病気であってもいつもの日常が訪れる。
仕事はこなしているもの、抜け殻のような自分が感じ取れる。
これではいけないと思い、会社の先輩に事情を説明した。
おかげで自分は少し気が楽になったが、先輩は朝から気分が暗くなったと思う。
ごめんなさい。
東名で名古屋から静岡に向う途中、いつもよりなぜか時間の進む速さが遅く感じた。
現実逃避をしているのだろうか?
仕事を終え、ベットに寝転がってると母から電話が。
『抗がん剤(GEM)を今日投与したけど、吐き気もなかったみたい』との事。
些細な事だが一安心した。
ホテルで一人でいると暗くなって悪い方に考えてしまうので、
少しでも明るい事を♪と思い、父が退院してから出かける予定の家族旅行の企画を練った。
2007年7月24日(火)
今日は昨晩旅行の企画などをして比較的気分が良かったので、
朝から再度企画を練り直し、母さんにメール。
しかし返信メールが『今は考えられない。・・・・・・』
そりゃそうだ。現場で看病している母がそんなこと考えられるはずがない。
馬鹿息子。
でも、こんな事でも考えきゃ不安で仕事にならなくなるんです。
弱い自分をなんとかしなきゃ。
夜、実家母に電話してみる。
あきらかに昨日の夜と声のトーンも違い元気が無い。
大丈夫だろうか・・・・と不安に思いつつ電話を切った。
2007年7月25日(水)
朝、母に昨日嫁から届いたメールを送る。
返信『これも良くなるための我慢。頑張ってもらわねば』
やはり副作用等が出てるのだろうか。
短い文面ではあるが不安になる。
今日は仕事が忙しく、余分な事は考える暇は無かった。
ホテルに戻ってきてから食事をしばらくし、PCの前に座る。
『何があってもしょうない!』と開き直って自分を励ましていたが、
本当にそれでいいのだろうかと疑問に感じ始めた。
夜に届いた母のメール『ちょっと吐き気がでてます』
やはり開き直っても現実はそう甘くないわけで、
つらいが現実を受け止め皆で病魔に勝とうと何故か思い立ち、
様々な『膵臓癌サイト』や『闘病記』を読み捲くった。
『闘病記』などは正直、読むのもツライもので父をオーバーラップしてしまうのが嫌であるが、父の病は事実『膵臓癌』であり、『闘病記』に記されている内容にいつ遭遇するか分からない。
日記を書く患者のご家族は、自分とは全く違い現実を受けとめていた。
自分の弱さが情けなく思えもした。
今日から現実をしっかり受け止め頑張らなきゃ!!!
2007年7月26日(木)
今日は朝から気分が少しすぐれない。
現実を見ようとしたらこれだ。
情けないね~
仕事をしながら色んなことを考えた。
今夏、嫁の両親(四国)と企画しているクルーズ旅行、行かないほうがいいだろうか。
しかし行かないとなると義父にも父のの病気を伝えなきゃいけない。
そういえば、子供たちには何時じいちゃんの病気について教えよう・・・
ホントにお正月を迎えることが出来るのか・・・・・・・
嫌な事を考えてしまう。
20時頃母から電話が。
『ずーっとお風呂に入ってないから入りに来た。』
母も大変なんだ。週末は自分が代わらなきゃ。と思っていたら
『28日は主治医の先生から話があるから13時に来れる?』
今度はどんな話になるんだろう。
しかし結果がどうであれ、気をしっかり保って聞かなきゃ。
父が一番不安、母が一番心配してるんだもんな。
息子がしっかりせなどうすんねん!
父を病気には負けさせへんで!!!!!!!!!!!!
2007年7月27日(金)
今朝は比較的早く準備が出来たのでNETで見つけたHPを読んだ。
実は昨晩の夜から読み始めたのだが、管理者の膵臓癌患者のお母様に対する
2年余の闘病記を一晩で読み終える事が出来るわけも無く・・
また、数日前と違い出て来る治療法・薬品名などメモを取りながらなので、
時間を費やす事になってしまう。
朝の1時間程度の閲覧であったが、自分には非常に勉強になった。
やはり覚悟を決めるとは『死』に対してはもちろんの事、
これから始まるがん治療にも覚悟が必要なのだと痛切に感じた。
そういう意味でこの先少しでさんの癌治療に対していい効果のあるもの、
またいい治療を探しつつ自分も勉強し手助けをしなくてはとも思った。
明日は13時より父の入院している主治医より話がある日。
少しでも良い方向の話が聞けますように・・・・
2007年7月28日(土)
昨晩は少しでも治療に役立つようにとNETで資料をかき集めたので、
就寝したのは自分としては遅い時間だった。
なのに相変わらず6時前には起床。
ここのところ少々睡眠不足気味。
お昼前に病院に到着し病室へ行くと、従妹と父方の叔母が来ていた。
母からの電話でも聞いていたが、父は黄疸が全身出ており、
痩せた顔や腕に子供たちも驚いたみたい。
十二指腸の調子が悪いので胃液や消化物を逆流させる管が痛々しかった。
しかし、孫が来て嬉しかったのか、父は先週より明るく会話していたような気がする。
午後1時からの先生の説明は、今回も予定を大幅に過ぎ2時前からだった。
今回の説明は、肥大している膵臓が十二指腸を圧迫し閉塞している事と、
膵臓癌の進行が予想以上に早いというものだった。
従って、先週から始まる抗がん剤治療も頓挫してしまってるらしい。
特に肝臓の数値は最悪で、先週より数倍に跳ね上がっていた。
しかもダメ押しに余命が年内どころか8,9月に早まるかもしれないとの事…
展開の速さに気持ちがついて行かない状態で、頭の中が再び真っ白になった。
病室に戻って見た父は、明るく会話し氷を食べ元気な姿をして、
『退院したらステーキかラーメンを一杯食うわ!』と息巻いている。
その言葉を聞くのが非常にツラかった。
今日は実家の祭りだったので、夜からお出かけ。
子供たちも楽しみにしていたので気分に転換に♪
と思ったら途中で大雨…
踏んだり蹴ったりのとはこの事だ。
その夜は嫁とも話をし、来月予定を組んでたクルーズを中止にする事に決定。
夜に初めてクルーズ中止も含めて四国に連絡。
楽しみにしていた義父、義母、嫁、子供たちにはホント申し訳ない気持ちで
いっぱいになり、布団に入ってから声を殺して泣いた。
みんな、ゴメンな。